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フロントホイールベアリングが壊れたセロー。大掛かりな作業になってきました。 延長戦その1 [92'YAMAHA セロー3RW4(1KH)]
毎度のことながら、寝て起きたらすでに4月も半ば過ぎ。ブログも2ヶ月放置。(ただFACEBOOKでマメに更新してたように色々作業は進めてました。)。ただただキーボード打つのが面倒だっただけです。
記事は前回の続きから始めましょう。
もう2ヶ月も前のことですが、破損した前輪のベアリングを交換しました。その際、壊れてはいないけど後輪も怪しいということで後輪のベアリングも交換することにしました。
割りピンを抜きシャフトを抜きます。ドラムブレーキのパネルも外しておきます。
走行距離はまだ6千キロ台なのでスプロケは大丈夫。
スプロケ側のベアリングはスムーズでまだ使えますね。
ただ、ブレーキパネル側のベアリングはちょっと引っかかります。やっぱり交換しましょう。
まずスプロケット側から。オイルシールといっしょにベアリングを引き抜きます。
抜けましたが、奥に同じベアリングがもう一個あります。6202という規格の開放ベアリングが2個。2個入れるのはスプロケがチェーンで引っ張られるから補強のため。ホンダのバイクだとダンパーがついたスプロケットホルダーに一個、ホイールに一個という形になってますが、セローはダンパー無しでハブに直接スプロケットがついてました。コストダウンだよなあ。
2個めを抜きます。
スプロケ側のベアリングが抜けましたー。
ドラムブレーキ側のベアリングを抜きます。
カラーも抜きます。前輪のはサビサビでしたがこっちのはすごくきれい。
多分センター出し用の金具が打ち込んであります。これがないとシャフトを入れたときに入口の穴が下にずれて引っかかるからという親切設計。パーツリスト見たときなんじゃこれって思ってましたが実物見て納得。(下の組付け写真参照)
パーツリストではスプロケ側は前輪と同じ6202(ただし頭にB6202とつく)という規格品でしたが、ブレーキ側はパーツリストには純正品番しかなくて
1100円もするこれを発注してたのですが。
引き抜いた現物見たらこっちも6202(片面シール)じゃん。つまり前輪も含めて安い6202(310円)の両面シール(樹脂製のシールプレート付き品で品番は6202LLU:6202ZZはシールが樹脂ではなく金属プレート)を5個頼めばよかったわけでして。(シールは簡単に外れます)
フロントホイールベアリングが壊れたセロー。大掛かりな作業になってきました。その5 最終章のはずが延長戦に。 [92'YAMAHA セロー3RW4(1KH)]
ステムベアリングを新品にし、車体にステムのアンダーブラケットが着いたのでリングナットを規定トルクで締めるのですが、ここ、フックレンチで締めるのでトルクレンチが使えません。これ、マニュアル通り35Nmでしめていいの???。ドレンボルトと同じくらいの締付けだよ。
ボールベアリングだと、目一杯に締めて1/8回転戻すというのが一般的なので、これも思い切り締めてちょっと戻し、抵抗が少しあるぐらい(思い切りはたいても途中で止まるくらい)で固定しました。ローラーベアリングは思い切り締めても動くのがすごいわ。
ところでこのリングナット、裏表で形状が違います。片側にはこのようなプレスによる凹みが入っていて角のようなものが成形されており
反対側はフラットです。マニュアルにはテーパーがある方を車体側に、と書いてあるけど、角の部分をテーパーと見るの?。一応そっちを下に向けて締め付けましたが。
トップブリッジを載せ、フロントフォークを組み付けます。このときアンダーブラケットの4本のクランプボルトのみ20Nmで締付け、トップブリッジの4本のクランプボルトより先にセンターのボルトを65Nmで締め付けないといけません。先にすべてのクランプボルトを締めてしまうと、センターのボルトを締めたときにフォークに固定されてしまっているトップブリッジの真ん中がが下に引っ張られて、わずかにですが曲がってしまうからです。
センターのボルトを差し込み
ボックスセットに入ってない22mmだったので探してきてボルトを締めます。
規定トルクが65Nmだけど、常用してるトルクレンチの最高値が60Nmだったので一応これで締めてみますが、250mmの長さでは地面に固定されていない車体のステムボルトは40Nmでしか締められませんでした。本締めは前輪をつけてからにすることにして、この状態でフォークのついたステムを左右に振ってみます。
トップボルトを締め込んだ分重くなったので一旦ゆるめて微調整。
リングナットはこのようにむき出しなので、実走行したあとでまた微調整しましょう。
アッパーブラケットのクランプも20Nmで締め付けてフォークの固定完了です。
メインハーネスを固定するためフロントフェンダーを取り付けます。
ワイヤー類を固定するためハンドルを仮づけ。
これで前輪をつける準備ができたので、メインの作業だったのにすっかり後回しになった、前輪のベアリング組付けを行いましょう。
フロントホイールベアリングが壊れたセロー。大掛かりな作業になってきました。その4 [92'YAMAHA セロー3RW4(1KH)]
今回セローを整備する原因となった本命のホイールベアリング交換。というかあとは圧入だけですが、先にフロントフォークのオイル交換と組み立てを行います。
フォークオイルはいつも通り大量に購入してあるタイプ3のATFを使います。
フォークオイルの量は片側344ccなので700ccを灯油ポンプで小分け。
逆さにして数日、スプリングを抜いてすっかりオイルが抜けたフォークトップにペットボトル漏斗を差し、オイルを350cc位入れます。
スプリング無しでフォークを全屈させて、コンベックスを指定油面である156mmまで伸ばして固定し、フォークトップからの油面高さをチェック。35mmオーバーですのでスポイドで吸い取り反対側のフォークへ移します。
スプリングに逆らって組み付けなければいけないトップキャップを押さえやすいように、一旦フォークに三叉を組み付けます。
両方とも油面が156mmで揃ったら、スプリングをゆっくり挿入しながらフォークを伸ばしていきます。焦るとオイルが吹き出してしまいますのでゆっくりと。
トップキャップをスプリングに載せて、スナップリングを引っ掛けておいて
フォークを一杯に伸ばした状態をキープしながら、ソケットレンチでキャップを押し込み同時にスナップリングを押し込みます。
片方組み付けるとバネの力でもう片方のフォークも伸び切るのでそちらの組付けは楽勝でした。
フォーク完成です。今回は先を急ぐので磨きません。
フロントホイールベアリングが壊れたセロー。大掛かりな作業になってきました。その3 [92'YAMAHA セロー3RW4(1KH)]
いよいよ巷では大変な作業と言われている、テーパーローラーベアリング本体をステムから抜いていきます。
まずベアリングとステムの間に頑丈な刃物みたいなものを叩き込んで、少しだけ隙間を作ります。
なにか適当なものがないかと探した結果、スクレイパーを使うことに。
ただ普通のスクレイパーでは叩くと柄が潰れてしまうのですが、こいつは刃がそのまま貫通してるのでお尻を叩けます。これでできた隙間に今度はマイナスドライバーを叩き込んで更に隙間を広げていきます。
ただ時間ばかりかかってなかなか抜けてきません。
そこでネットで見つけた方法を試すことに。
ベアリングのケージを壊してローラーを取り除き、インナーレースをむき出しにします。
ギアプーラーを用意。レースが少し抜けてるのがわかるでしょうか。これが味噌です。
最初はこの隙間にギアプーラーをかけようとしてました。ただそれだと左右にあるストッパーが邪魔をして、ギアプーラーが刺さりません。それで一度は諦めていたのですが、ネットで見たバイク屋さんの動画を見てやっと気づいたのです。
プーラーをレースの小さい方の首にかければいいじゃん。まず最初にインナーレースをここまで浮かせていないとストッパーに当たって無理ですが、プーラーがちゃんとかかりました。
あとは普通にプーラーを組み付けて
嘘みたいに簡単に抜けてるよ。
抜けたー。ただ最初に構造を考えずにドライバーを叩き込んだ際の無知ゆえの犠牲も大きかった。
備忘録 久々のエスティマ燃費測定 [H8(96)年トヨタエスティマTCR10W]
冬場は使わないエスティマ、来週からガソリンが値上げするようなので昨年11月以来の給油をしておきます。
オド154737km 304km
156円X43.01リッター=6709円。リッター7.1km。買い物だけだとこんなもんでしょう。また旅行に使いたいなあ。
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