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35年目のオーバーホール*愛しのZUNOWランドナー [ZUNOWの自転車など]

健康診断でメタボ宣告を受け、「食生活の改善と、運動を!!!」ときつくいわれました。

何しろ中性脂肪が、健康といえる上限値120ぐらいをはるかに、というより「死ぬぞ」といわれる850もある!といわれ、一番身近な自転車復活を目指し、倉庫から引っ張り出したのがこれ。

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今52歳の私が16歳のときに自分で組んだランドナー、ZUNOW。

最新のロードももっているのになぜこれ?

ウェアが似合わないんです。あのぴっちり姿が。脂肪たっぷりの腹が釣り下がったあのポジションが。

これだったらぼってりした服が着れます。いや、切実な問題なんです。このことが。

で、引っ張り出したのはいいんだけど、最後に乗ったのが3年前のゴールデンウィークの四国はしまなみ海道。

輪行したのでフレームが傷だらけで猛烈にさびてます。

そこで思い切ってフレームを塗装することに。

それにはフレーム単体にする必要がありますので10年ぶりぐらいに分解しました。

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こんな感じにさびてます。下地にまで及んでそう。

まずはブレーキ周りや変速機周りのワイヤーを抜きます。

さて、もともとフランスやイタリア生まれの自転車パーツには特殊なサイズのボルトやナットが使ってあり、特殊工具が必要になります。(といっても15mmや9mmのスパナがメインですが)こいつはミカシマから発売されていたペダルレンチ。文字どおり輪行の際ペダルをはずすための工具ですが、携帯するため二つに折れるようになってます。ペダルをはずさなくても輪行できるようになった、今でもあるのでしょうか。ちなみにペダルのねじは右ペダルは右ねじ、左ペダルは左ねじになっています。これはクランクを回した時にねじが締まる方向だからです。

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これは実はペダルだけではなく,輪行ではずすハンドルステムもはずせるようになっています。ハンドルは日東ランドナー、ステムは吉貝のコンペです。会社なくなっちゃいましたねー。

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しかし今はこんな便利なペダルがあります。根元の黒い樹脂クリップをはずしてぎざぎざの部分をクランク側に押し込むとと手でペダルが抜けます。ミカシマ製。

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ブレーキワイヤーを吊るこの金具は9mmという通常使わないねじでとまっています。

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ブレーキワイヤーはフレームの中を通ります。

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フレームパイプをつなぐラグはフランスのナベックス社製のコンチネンタルカットラグ(唐草模様とでもいうのでしょうか。これに対してシンプルなイタリアンカットラグ、ラグなしでフレームつなぐラグレスがあります。)ナベックスっていまでもあるのか?

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次にブレーキ本体をはずします。

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ブレーキはフランス、マファックのタンデム(2人乗り自転車)用。通常品と比べるとアームが長いです。このボルトもフランスサイズ。しかも頭の厚さが3mmほどしかないなのでぴったり合ったスパナが必要。なめてしまったら当然市販品のボルトは使えません。慎重に慎重に。

お次は一番大物、クランク抜き。まずはキャップをはずしますが、なぜかペダルレンチに工具がついてます。クランクは今はなきスギノのプロダイナミック。ギアはフランスのTA製。当然TAのクランクというものも存在しますが学生当時は高くて買えませんでした。クランクキャップは当時の純正です。

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これがクランク抜き工具。

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ボルトをはずした後ねじ込んで、反対側を締めこむとクランクが押し出されて外れます。

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クランクはこういう風に勘合してます。ここのねじ(ベアリングのワンといいます。)はペダル同様、右側が右ねじ左側は左ねじです。これも緩み防止のためです。通常左側をいっぱいにしめこみ、右側のワンでベアリングのあたりを微調整します。しかし今ではシールドベアリングを使った一体式のモジュールを、左右のねじでフレームに留めるだけでスムーズにクランクが回転する方式が一般的です。

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年季が入ってます。歯数はキャンピング仕様の46X28。こちら側の雌ねじをはずすには特殊な工具が必要です。

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このあとチェーンを切り、変速機(ディレーラーといいます)をはずします。

フロントリアともフランスのサンプレックス。メーカーはなくなったようですね。

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あと泥除け(フランス、レフォール製)やダイナモ発電機(フランスソービッツ)、ライトコードなどをはずして今日はおしまいです。

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実はあとクランク軸を抜くという大仕事が残ってますが、専用工具が行方不明で後回し。

まずはさび落とし。つらいなあ。


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コメント 7

kanchi

同病相憐れむじゃないですが、私も同様の状態に陥ってしまっています。ロード用に購入したはずの冬用長パンツは、スピード社製の水着よろしくパッツンパッツンです。

メタボ対策としてロードに乗ると疲労感を味わえるまで走るのは相当距離を走る必要があるのですが、太いブロック・タイヤで走行抵抗の大きなMTB(LOOK車)だと、30Km程度の走行で充分に疲労感を味わえます。

メタボ対策を重視してMTBを漕ぐか、自転車の爽快感を重視してロードを漕ぐか、悩みどころなんです。

ローラ台を大型テレビ前に置いて、UCIプロツアーなどのビデオ流しながらロード車を漕いだ時期もあったのですが、コケちゃうし、心拍がなかなか上がらないんです。
走行風圧がないのですぐに汗が出てきて、それが目に入り、気にして拭う際にバランス崩して転倒。足がビンディングで固定されているために結構ハデにです、室内の割に。全面ガラスのショーケースを全壊させてからローラ台は使っていません。天井からロープを垂らしておいて、背中の腰の辺りに結びつけておこうかしらと思案中です。

初心者用の前輪を外してフロントフォークを固定するローラ台を買おうかとも思いましたが抵抗感があって入手には至っていません。今はリモコンでローラの抵抗度合いを変化させる機能のモノがあるそうですね。
昨今のロード人気が続けば、そのうちビデオ映像の走行状況に合わせて抵抗度合いがバリアブルに変化するプレステ・ソフトなんかが出てきそうです。

最近BSから「エクステンザ」なるロード用タイヤがリリースされたようです。ディスコンとなっているかつてポテンザの上級に位置していた「エクスペディア」と「ポテンザ」を合わせたオヤジギャグ級ネーミングのタイヤ名ですね。

このエクステンザなるロード用タイヤ、上級モデルは23Cのみの用ですが練習用は25Cもあるとのこと。また摩耗してくるとイエローの交換時期を指し示す色が露出するとのこと。
by kanchi (2008-11-10 12:28) 

二兎を追う男

私は自転車のことは何も分かりませんが、いつもバイクでいく近所の峠道にはロードレーサーが沢山走っています。

皆さんバリバリのウエアです。
そのせいか、メタボ解消組は見たことがありませんが。


by 二兎を追う男 (2008-11-11 23:20) 

kanchi

二兎を追う男さん、

メタボ解消前の状態では峠なんぞには行くヒト少ないかと思います。ヘタレ足で峠に挑むのは無理です。
バリバリのウェア=おそらく最新のサイクルウェア=走行中の快適度が高い という理由だと思います。
住宅地にほど近いサイクル・ロードだと数多くメタボ解消組出没します。特に平日は元気な定年退職したばかりに見える方々が多いと感じます。

クルマやバイクと違って、運転者の力量を伴わないと、バリバリのサイクル・ウェアや自転車は恥ずかしいものです。
クルマに例えるとGTRにマーチのエンジン載せて、エンジンフードを透明なものに変えたようなもんでしょうか。
ですから私は高価な自転車の出番よりも高いのか安いのか判りぬくいであろう輸入量のほとんどないブランドの自転車・コンポに地味目のウェアで普段は走っています。

他のコメンターへのコメントはルール違反ですよね、きっと。
MHRさんごめんなさい。
by kanchi (2008-11-13 00:51) 

MHR

kanchi様、コメントありがとうございます。
わたしは前輪固定のローラー台を買ったのですが、前輪を固定すると、人間はバランスが取れないことに気付きました。非常にストレスを感じます。
といって競輪選手が使うような3本ローラーは、kanchi様同様ふすまをこなごなにすること請け合いですし。
背中にロープ、特許とれるかもしれませんよ。
あと、ブログは日記です。
人の日記を覗き見る時点でルールは崩壊しているものだと思いますので、訪問者同士が会話するのもありだと思います。

二兎を追う男様、コメントありがとうございます。
そちら、アメリカのサイクラーでは参考になりません・・・・。
たとえばフリークライミング。最初に言われたのは「体重を落としなさい」・・。あのー、体重を減らしたいのでやりたいのですが。

たとえば自転車のヒルクライムレース。時間内に完走できないこと3年連続。「その体じゃもうやめたほうがいいよ」。その体を絞りたいからやってるのに。

痩せたいからやっていることに必ず付いて回るのが「やせてからやりなさい」

そりゃ本末転倒です・・・・。

この体でマッチョマンたちの中に入るのは恐ろしく勇気が要ります。せめてあと10KG。

それまでは道路の隅っこを黙々と目立たないように走ります。



by MHR (2008-11-13 19:03) 

二兎を追う男

すこし注意してみていたら、先日メタボ組の方を拝見しました。
上半身裸でした。
でも峠ではなくて、海側の比較的平らなところでした。
Kanchi様、なるほど、確かにいきなり峠は厳しいでしょうね。

フリークライミングですか。私には怖くてとても・・

いずれにしても、その道の方々は目的が違うのですね。
すでに痩せている方々は、きっとジムか何かに通って体重を維持してるのかもしれません。

by 二兎を追う男 (2008-11-13 23:47) 

kanchi

二兎を追う男さんは米国在住ですか。

私も過去サンノゼ在住していたことがあり、5ドアハッチバックのフォード・フィエスタに自転車載っけてハーフムーン・ベイという海岸まで自転車乗りに出かけていました。

どこで走っても走りやすい道が多いのですが、治安状況を考えて走らないと、いきなり上半身裸でナタみたいな刃物持ったおっさんがそばを通り過ぎていたりして、おっかない思いすることあります。

北米でゴルフやスキーをしていて気付いたんですが、下手くそな大人が非常に少ないことがあります。知人に訊くと、比較的生活に余裕がある人たちのスポーツは、子供の頃からトレーニングしているので大人になってから習い始める人が少ないからではとのことでした。
by kanchi (2008-11-14 22:59) 

二兎を追う男

サンノゼですか。
大昔、出張で2週間ほど滞在したことがあります。
RedwoodCityのオフィスに通う道すがら、ハーフムーン・ベイの看板だけは見ました。(笑)

私はLAの南に住んで、8年になります。
その前はNYの近郊に10年ほど住んでおりました。
カリフォルニアはNYに較べて、自転車が多い気がします。
まあ、年中天気がいいせいもあるのでしょうが。

確かに危ない地域とそうでない地域って、隣どうしだったりするので、気が付いたらヤバイ雰囲気、ということはありますね。

私はゴルフもスキーも出来ませんが、なるほど、そういうものですか。格差ですねえ。近所の生活に余裕がないと思われるメキシコ系の方々は、公園でサッカーしてるようですが、道具その他にお金のかかるスポーツは出来ないのでしょうね。


by 二兎を追う男 (2008-11-14 23:32) 

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