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2009年8月7日 BMWR100RSで行く7年ぶりの北海道 その12 道内5日目最終日続き 日勝峠>苫小牧東港 [北海道ツーリング]

2009年8月7日 北海道から離れる日。来週いっぱい休みがあるので(失業者なのに休みとは?あとで説明いたします。)別に今日帰らなくてもいいのですが・・・。しかしこの日帰ったのはご存知のように結果として大正解となりました。帰ってから次々と起こった災害。まったく巻き込まれること無く帰宅できたのは奇跡でした。

さて、北海道中央部の交通は日高山脈と夕張山地によって東西に分断されています。

93年に初めて北海道に上陸したときまで、清水町から日高町へ日高山脈を越える日勝峠はあったものの、そこから夕張山地を越えて苫小牧へ行くルートは、日高町からR237で襟裳岬方面へ富川まで南下するか、富良野まで北上してR38で滝川まで出てからR12を南下して岩見沢、苫小牧へ行くしかありませんでした。

私が93年に行ったとき、日高から夕張を抜け苫小牧へ行くR274の夕張ルートが開通して数日という、ラッキーな日でした。(当時の地図にはR274の夕張ルートは点線でしか載ってません。)当時は北海道で一番高い峠である三国峠も未舗装でしたし、襟裳岬をショートカットするR236(天馬街道)も未開通でした。豊頃から浦幌へ十勝川を渡って海岸線を抜ける橋も無く、厚岸の昆布森の海岸を走る道も完全ダートでした。北海道へ来るたびに出来上がっていく道路網。とってもいいことなのですが、昔を知るものにとっては一抹の寂しさを感じる今日この頃でもあります。(ロードマシンにとっては歓迎すべき状況なのですが)

脱線しました。

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いよいよ日高山脈を越えます。93年に来たときは台風の影響もあり9度しかなかった峠も今回は22度。交通量も少なく快適に上ります。

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北海道では吹きさらしで雪が吹きだまりそうなところには、このようなスノーシェルターがあります。

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日高山脈を越えて競走馬のふるさと日高町へ。

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北海道だけでしょうか。気温のほか路面温度が表示されていて、凍結を知らせます。

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鳴り渡るアラーム。日高側にはオービスがありますので注意。制限速度は50㎞です。安物でもいいのでレーダー探知機はあったほうがいいです。今回大活躍です。タンクバッグの上からの警告音は十分耳に届きました。

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PM5時30分。峠を降りきった所にある道の駅「樹海ロード日高」。26度。ここで北海道最後になる食事をしました。道路わきの看板には9/6日エンデュロ開催」の文字が。そうか、ここが有名な日高エンデュロ開催地なんですねー。いつか出てみたいものです。(無理)。当麻町のも有名ですね。

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地粉を使った山菜そば680円と

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ざるそば500円。

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ラ・フランス(西洋梨)のソフト、250円。 

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日高を去る前にこれまた北海道で最後のガソリン補給。136円x11.2リッター=1523円。248㎞でリッター21.85Km。山越えにもかかわらずリッター21.9㎞という今回最高の燃費を記録。網走、釧路でのキャブの同調の成果が如実に現れました。写真は800回転で順調にアイドリングするR100。(調整前は1300回転でも止まりそうでした。)赤いランプはチャージランプ。国産車では発電機に問題がない限りまずつくことはありませんが、Rシリーズ(というか、BMW全般)は1500回転以下では充電しません。つまりアイドリングでは発電していないのといっしょ。これは高速でノンストップで走ることを前提として作られ、まだ充電制御が十分できず、オーバーチャージでバッテリーに負荷をかけないようにしていた時代の名残です。(名残というか、このバイクがそんな古い時代のバイクということですな)


日暮れとともに急激に気温が下がってきました。これはその後の悪天の予兆だったのですがそのときは晴れていたし気にも留めませんでした。

6時15分出発。北海道最長国道R274と別れ、R237を襟裳の海岸線、富川に向かって南下します。

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平取町(びらとり)に入る直前で日没。晴れています。

が二風谷(にぶだに)を過ぎて平地に入るころから。

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あれ?なんかぼやけています。雨合羽が必要なほどの霧。視界自体は悪くないのですがシールドに付く水滴で前がまったく見えません。80㎞を維持していた速度がガクッと落ちてしまいました。

海岸線へ出るちょっと手前にある富川のコンビニで、船で食べるものを購入。800円。(太平洋フェリーが接岸する苫小牧西港と違い、新日本海フェリー乗り場の苫小牧東港近辺にはほんとに何もありません。)

この交差点は無料の高速道路の入り口となっていました。で、ここ日高富川ICから高速に乗ったはいいのですが、霧がシールドにべったり。スピードがのっても水滴は流れず、やっぱり前がぜんぜん見えません。シールドをグローブでぬぐいながら制限速度70㎞で走っていると、私の後ろに片側1車線の後続車が詰まってきました。R100系は片手を離すと猛烈にハンドルがぶれるため(欠陥?)、シールドを拭きながらだとこれ以上速度を上げることができません。泣く泣く次のインターで一般道R235へ。今まで使わなかったメガネをかけます。これで多少は視界を確保。

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目の前の看板すらよく見えない状況。

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視界30Mってとこか?レンズを通すとちゃんと見えてますが、水滴だらけのシールド越しだとまったく視界はありません。さらに走り出すと土砂降りの雨の中を走っているようになります。

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ぜんぜん前が見えず、フェリー乗り場に行く曲がり角がわからないため、トラックにぴったりくっついていき、20時15分、何とかフェリー乗り場に到着。よかったあ。

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さっそく並んでいるバイクの後ろへ。9台目です。霧はますます濃くなっていきます。

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霧笛を連呼しながら定刻20時30分にフェリー到着。

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出発は23時40分なのでまだ窓口はがらがらです。名古屋に帰るライダーに切符の買い方を説明しましたが、今回は往復きっぷを買ってあるので私には用事がありません。

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結構人がいた待合室。今回は満員だそうです。

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23時ちょうど乗り込み開始。

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タンクバッグとトップケースの持ち込み荷物以外全部棚へ。

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船内のチェックインカウンターがえらく混んでます。部屋番号を割り振ってもらい2等寝台の船室へ。

前のベッドのライダーさんに「帰りたくないですねー。」と振ったら「一刻も早く帰りたいですよ、こんなとこ」という返事。いったいこの人に何があったんでしょうねー。

霧中走行で疲れていたため、23時40分定刻どおり、霧笛を鳴らしながらの出航を見届けてから午前1時ごろ就寝。

2009年8月1日から始まった7年ぶりの北海道ツーリングに幕を引きました。オド51151Km。

8月7日 本日の走行336㎞。

道内の総走行距離、上陸時オド49597Km>乗船時オド51151Km=1554Km。 

フェリー代金復路割引24430円(人12700円×0.9=11430円+バイク13000円) 

ガソリン2回1733円+1523円=計3256円 食費ほか6860円

ただただ走りっぱなしの日記、もう読むのも飽きたでしょうが、旅は家に帰るまで続きます。

本日の獲得カントリーサイン=通過した街。

白糠町、本別町、足寄町、上士幌町、士幌町、清水町、日高町、平取町、厚真町。9市町村。これで打ち止め。 合計獲得市町村49市町村。(全179市町村中)


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コメント 4

二兎を追う男

えりも岬や、苫小牧など、太平洋岸は霧が多いですよねえ。
私は夜走ったことはないですが。

ツーリングの良い思い出ばかり残っていますが、雨はきつそうです。こちらはまったく雨が降らないので尚更です。

かといって、雨なら走らないような余裕のあるスケジュールは立てられませんし・・


by 二兎を追う男 (2009-08-15 00:39) 

MHR

二兎を追う男さまありがとうございます。
このR100RS。雨中走行なしのバイクということで私のもとに来ましたが、今回は前半ほとんど雨だったのでかなり汚れてしまいました。大事に乗ってくれた前の持ち主には申し分けないですが、これからもどんどん引っ張り出そうと思います。(たぶん最後のバイクですし)
by MHR (2009-08-15 23:57) 

kanchi

こんばんは!

日勝峠は何度となく走りましたが、冬季積雪の時期は怖い峠道だったと記憶しています。 実際にトラック同士の事故や谷へ落ちているのも実際に目にしています。 苫小牧出身の親友も冬季は通りたくない道だと言っていました。

北海道ツーリングのレポートを読ませていただくことで、自分の過去の思い出に重なる箇所が随所にでてきて懐かしく思いながら楽しませていただきました。ありがとうございます!
by kanchi (2009-08-17 22:23) 

MHR

kanchi様ありがとうございます。
やっぱり記録は残しておくものですね。
今回のツーリングも過去5回のツーリングの記録を整理しているときにもうどうしようもなく行きたくなってしまって衝動的にフェリーを予約してしまいまして。
前のツーリングもちゃんとレポートにしてみたいと思います。
by MHR (2009-08-18 00:10) 

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