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ヤマハGTS1000のFブレーキパッド交換 [93'YAMAHAGTS1000]

今は手放してしまいましたが前輪片持ちサスペンションという画期的なバイク、93年式YAMAHAGTS1000に行った作業を、ハイゼット同様まだブログというものが確立してなかったためYahooのジオログに記録していましたが、読むのに苦労するのでこちらに再録いたします。文章は当時のものをそのまま使いました。

gts41.jpg

GTS1000のフロントブレーキパッドを購入したので、交換してみることにしました。
実はこのGTS1000のFブレーキは、この車種だけの専用品で他車種と共用できないため、パッドの選択肢がありません。
手に入るのは純正品とカーボンロレーヌ、フェロード、デルタブレーキングぐらい。(売れていない上に生産中止後6年経っているので、逆にこれだけでも手に入るのが不思議?)
このバイク、フロント片持ちサスという特殊な構造なので、パッドの交換もバイクより車に近い手間がかかります。
参考になるかどうかわかりませんが交換手順を紹介します。

1:このバイクのFブレーキキャリパーは、片持ちサスという特殊な構造でディスクローターが車両中心線上にあるために、ホイールをはずさないとパッドの交換ができません。
この辺の構造や手順は4輪車の前輪そのものです。

gts1000fbrake1.jpg

さて、片持ちサスにもかかわらず、VFR400がマフラーはずさないと後輪が取れなかったように、このバイクもFフェンダーをはずさないと前輪が取れませんので矢印のA~D、4本のボルトをはずし、フェンダーの前半部分をはずします。
このボルト穴にはすべてカラーが入ってますのでなくさないように。
フェンダーをとるとブレーキホースブラケットとフェンダーの後半部分が現れますので、矢印のボルトを取り、黒いフェンダーとホースを浮かせます。

gts1000fbrake2.jpg

前輪はこのような構造になっています。
中空のアルミスイングアームでナックルを支え、ナックルの上からエンジンに向かって黒いパイプでできたアッパーアームが伸びてキャスターアングルを決めてます。よく見えませんがナックルの上方は伸縮するユニバーサルシャフトでハンドルにつながってます。
1:矢印のボルトをはずしホースを遊ばせたら、ジャッキをロアアームの付け根の両側に2個掛けて前輪を浮かします。
2:前輪右側のキャップをドライバーでこじってはずすと、4輪車と同じように4本のナットが出てきますので緩めて前輪をはずします。
3枚目は前輪をはずしたところを右側から見たものです。
ブレーキホースがのたくっているのがわかると思います。
こういう構造なのでホースの長さは通常のブレーキホースの3倍はあるかな。
私のはABSが無いのでこれで済んでますが、ABS付の場合、ホースはさらにリアホイール前にあるABSユニットを経由しますのでとんでもない長さになります。そのためかABS付はブレーキタッチが非常に悪いようです。
ディスクローターは中空のベンチレーテッドで、フローティング構造になっています。
波打っているので交換したいのですが、値段を聞くのが怖いのでそのまま使ってます。
ご覧の通り4輪車並のキャリパーですのでガツンと効くかと思いきや、入力が6点に分散されるためか、握った分がそのままブーストされてディスクに食い込むような、いわゆる「真綿で首を締め付けるような」フィーリングになっていて、どこまでも踏ん張るサスペンションと相まって、かなりの高速からでも前輪ブレーキだけで安定した姿勢を保って止まることができます。
できればヤマハにはGTSの最新型を開発してもらいたいものです。
今ならかなり高価でも買えますから。(当時で180万円ぐらいしたらしい。外車より高かった。)

gts1000fbrake3.jpg
 1:矢印の2本の14mmボルトがキャリパーを止めてますのではずします。
2:はずしたキャリパーのパッドピンのストッパーを2個はずします。
小さな部品なのでノーズプライヤーなどで慎重に。
今回うっかり飛ばしてしまい大捜索をする羽目になりました。
3:パッドピン2本を六角レンチではずすとパッドがはずれます。
3枚目の写真のように、パッド押さえの金具がピンで押さえられていますので組み付け方向をおぼえておきます。
パッドの裏面に、鳴き防止のプレートがはまってるので、はずして清掃しブレーキグリスを塗って再利用します。
gts1000fbrake4.jpg
新しいパッドにプレートをはめ、元通り組み付けますが、ピストンをあらかじめ板切れなどで押し込んでおかないとパッドが厚い分、ディスクがはいりません。
おっと、その前に、対向ピストン6ポッドというレーシングカー並みのキャリパーですので、6個ともちゃんとスムーズに動くかどうか確認しておきます。
ディスクローターぐらいの厚さの適当な板をはさんでピストンが出てしまわないようにしてからブレーキをかけ、すべてのピストンをせり出させます。
そのあと、板をこじりながらピストンをいっぱいまで戻します。6個あるピストンはすべてつながってますから1個押し込むとあと5個が飛び出てくるので少しずつ均等に戻します。
パッドを取り付けたらピンを押さえるプレートを忘れずに組み込み、パッドピンを組み付け、ストッパーを差し込みます。
キャリパーをボルト2本で組み付け、はずしたのと逆の順番でホイール、フェンダーをつけて出来上がり。
注!走り出す前にブレーキレバーを数回握り、ローターとパッドをくっつけておかないとえらいことになります。
今回交換したのはカーボンロレーヌというフランス製?のツーリング用です。7000円弱でした。
はずしたパッドはフェロードでした。
GTSを25000KMで購入した時点でついていたやつで、それから7000KM走ったので交換したのですが、ぜんぜん減ってませんでした。
経済的なので次回はこれにしようと思っています。
2006年11月1日記。次は至難の業のプラグ交換です。

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