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風呂ボイラーコントローラーの修理再び ノーリツZ11リモコン+ロケットホームメイトMBX-4500ボイラー [いろいろ修理してみよう]

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前の地主によって設置されてから35年以上。

何度も起動しなくなり、その都度壊れたコントローラーのスイッチを修理して復活していたノーリツZ11風呂ボイラー。

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(今回初めて気づいたのですが、ボイラー側はコントローラーに書いてある「Z11」という品番ではなく、「ロケットホームメイト MBX-4500」という品番のようです。家庭用ではなくペンションなどの業務用で、驚いたことにいまだに現行機種として販売してます。業務用なので通常は本体での操作で、Z11はオプションとなるリモコンの品番でした。業務用の場合は操作は上の写真の黒い部分にある操作パネルで行いますが、リモコンがある場合はそっちで操作するため本体側には操作パネルがありません。がらんどうです。)

先日、寒波襲来に備えて一晩中電源を入れておきました。

灯油式のボイラーはまだまだ元気ですが、起動するたびに「ボン!!」という地響きがするような爆発音とともに、着火するためのバチバチバチというスパーク音が近所中に鳴り響くため、通常は夜中には電源を切ってます。(本来ファンヒーターのようにいったん着火したらスパークが止まるはずですが、どういうわけか火が消えるまでずっと着火スパークが続くのでうるさいのです。)

経年変化のせいだとおもっていたら、ネットで見る限りこの機種は、近所から苦情がくるほどうるさいそうです。安心しました。 

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先回、壊れた電源スイッチを直して問題なく動いていたのですが、いつのまにか電源ONを示すインジケーターが点灯しなくなりました。(上の写真は壊れる前、正常に点灯している状態)

前回の修理はこちら 

火がつくと燃焼中を示す赤いインジケーターは付くのですが、火が消えると消灯し、湯温が下がってまた火がつくまで電源が入ってるかどうかはスイッチを目視しないとわかりません。 

音の問題のため、今回のように凍結しそうな緊急の場合以外はできるだけ起動させたくないので、電源が入ってる状態は確認できるようにしておきたい。

そこで再び修理に挑戦しました。

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上の写真は電源オフの状態。レバーが下がってるのでオフだとわかりはしますが、夜は薄暗いので見落とします。 

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まずはコントローラーのパネルからコネクターを抜き

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基盤を外します。(上の写真は3年前のオリジナルのままのもの。) 

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赤が燃焼、緑が電源ランプ。初期のLEDなので着色レンズです。(当時は青色LEDがなかったため。青色LEDができた現在では三原色の3個のLEDですべての色が作れるため、光そのものに色がついておりレンズには色がありません) 

試しにバッテリーチャージャーに定電流ダイオードをかましてLEDの端子に直接電気を流してみたら、赤は点きましたが緑は沈黙。

LEDの破損です。 

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はんだを熱して基盤から壊れたLEDを抜きました。

右がついていた35年以上前のLED。レンズの樹脂自体に色がついてます。たぶん年式的に5mAぐらい?

左が最新の高輝度LED。レンズは透明で発光色そのものが緑色です。 こっちはなんと60mA!12倍の消費電力です。

LEDにはアノードとカソード(平たく言えばプラスとマイナス)があるので注意して向きを間違えないようにします。覗き込んでみてプレートが小さいほう、あるいは足が長いほうががプラス側です。 (上のように切っちゃうとわからなくなるので印をつけといたほうがいいかも)

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基盤に電流の方向が書いてあります。この場合手前がプラス側。

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新しいLEDを押し込みながら裏からはんだ付けします。が、基盤が腐食していてはんだの熱でプリントパターンがはがれてきました。悪戦苦闘して何とか固定。

昔の自分が見たら透明なLEDに首をかしげるでしょう。

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定電流ダイオードをかました充電器から直接LEDを駆動。アースをコネクター側につなぐと赤は点きました。

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緑もコネクター<>LED間の導通ありで無事点灯。 

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あと、うまく作動しない温度調整ボリュームを測定。10キロオームの可変抵抗です。右いっぱいで0.272キロオーム。これが全開状態です。つまり最高温度。

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左いっぱいに回すと12.71キロオーム。これが最低温度。中間も完全にリニアとはいきませんが問題なく可変していました。

なのに実際は真ん中より絞ると燃焼が止まってしまいます。これでは可変ではなくオンオフスイッチです。

どうやらボイラー側の問題か。

まあ、温度調整は蛇口側でできますので問題ないのですが。

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さあ、実際に取り付けてみないと。

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電源ON。

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ぎゃああああ。「目があ、目があ」

いい加減ラピュタごっこはやめよう・・・。

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燃焼開始。カメラを光軸からこれだけずらしてもハレーションを起こして完全に露出オーバーです。

赤もついてるのに緑がまぶしすぎてよく見えません。そりゃ12倍も電気食ってりゃね。

これが35年の技術の進歩ってやつですか。10mAの定電流ダイオードか抵抗かませないといけないかも。 (プリント基板なのでつけるのが難しいけど)

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これだけ露出を絞っても緑は完全に露出オーバー。もちろん直視はできませんのでとりあえずマジックで黒く塗っときましょう。

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天井灯を消してみるとこう。これって常夜灯より明るいかも。

ということで修理成功でした。

今回の費用はLED1個30円ぐらいです。(バイクのニュートラルランプ作成用に100個単位で購入しておいたもの)

LEDのニュートラルランプを大量に作って売らないと消費しきれないな。 


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