亡くなったオヤジの後始末。NHKやソフトバンクの解約始末記。 [日々の生活あれこれ]
4月3日に84歳で亡くなった室蘭の我が親父。
先日いろいろ解約したという記事を書きましたがその後の記録です。
NHKの解約は手間取るという噂がありましたが、実際に相談窓口に電話したらあっさり解約に応じてくれました。死亡届の提出も不要でした。しかも電話した月(5月分)の受信料まで返してくれました。
本人が死亡した場合、そこが空き家になるならという条件で解約には応じるようです。ただし、死亡したらすぐに解約しないといけません。
先日、亡くなって数年後に解約したら亡くなった月から解約時までの受信料請求されて、裁判起こしたら全額払えという支払い命令がでたというニュースが有りました。
そうなんです。うちの場合は1ヶ月遅れですが亡くなってすぐの解約だったのでなんの問題も起きなかったのです。
「亡くなって空き家になる場合は即NKKに電話して受信料の解約手続きしましょう」
つぎに、うちの場合、亡くなる半年前、入院する2ヶ月前にソフトバンクの「おうちの電話」と「Softbank air」という2つの契約がなされていました。(どっちもソフトバンクを名乗ってるけど別の会社)
「おうちの電話」というのはLTE回線を使ったいわゆるインターネット電話で、今までの電話番号そのままで通話料が安くなるというもの。
そして「ソフトバンクエアー」というのがこれまたLTE回線を使ったいわゆるネット回線契約です。
「おうちの電話」はまあわかります。
「おじいちゃん、これを契約すれば電話代安くなりますよー」とでも言われて契約しちゃったんでしょう。(実際は電話する相手はうちや弟のところ以外ないので無駄な契約ですが)
しかし、「おうちの電話」と抱き合わせて契約させたと思われるインターネット回線「ソフトバンクエアー」の契約は理解できません。
うちの親父はパソコンはおろか携帯すら持たなかったからです。
実際、部屋の枕元においてあった、抱合せで購入させられたであろう在庫処分品と思われるNECのタブレット(2015年製!)にはほぼ使った形跡がなく、メールやネット接続と格闘したあとすらありませんでした。
2ヶ月後に救急搬送されて半年後に死亡する病人に5万円するルーターと2万円弱のタブレットを抱き合わせて毎月6千円弱のネット回線+電話回線を契約させるのってオレオレ詐欺とどう違うのって思いましたよ。
以下、解約までのドタバタを時系列に沿って記録として残しておきます。
2017年10月14日
「おうちの電話」契約 申込み番号70000110***** カスタマーID:201710F00*****
2017年10月23日利用開始
2018年2月入院、4月3日死亡(2月以降は家は無人)
2018年5月1日、MHR(別居の長男:愛知県在住)が電話にて解約依頼
死亡届を提出し機器を返却することで機器の36回の割賦払い金免除の約束取り付け。
2018年5月2日死亡届提出。(ただしこの死亡届「おうちの電話」の分のみと認定された。つまりエアーの方はまた別に手続きしないといけない)
2018年5月28日、弟が愛知から室蘭へ行き、待ち合わせしておいたヤマト運輸に渡して機器返却。
その後ネットのマイページ上で5月請求分にて解約手数料支払い済みなのを確認。
機器代金残債は本人死亡のため免除。(ネットにて確認済み)
ということで「おうちの電話」に関してはなんの問題もなく解決済み。
で、問題のソフトバンクエアー。
2017年10月14日
「ソフトバンクエアー」契約 申込み番号70000110****** カスタマーID:201710F00******
2018年5月1日 愛知県から電話にて解約。ソフトバンクの電話相談窓口は一つしかなく、「おうちの電話」解約後にそのまま取次いでもらう。が、当然チャラになると思ってた残債5万円弱の機器代金は一括支払い請求あり。
5月17日 コッチだけ機器代金を払うのが納得できず「おうちの電話」と同じく死亡届を提出し機器を返却することで機器の36回の割賦払い金免除の約束をとりつけた。
5月18日 死亡届提出。なぜ同じ会社との同日契約なのに2枚も提出させられるんでしょう。
5月28日 愛知から室蘭へ行き、購入店であるケーズデンキ室蘭モルエ店に機器返却。これも、「おうちの電話」の機器と別ルートでしか返却できないのはなぜ?二度手間だー。
6月27日 ゆうちょ口座から61346円が引き落とされた。うち端末代金としてローン残債29回分48600円が引き落とされている。解約手数料10260円と5月分使用料2484円は納得すれど機器の返還で免除されたはずの機器代金が落とされたのは納得行かず再度電話。こっちは飛行機でわざわざ室蘭行ってまで機器を返却してるんだぞ。電話ではなく書面で経緯と要求を提出しろと言われ、ほぼここへ書いてることを書き連ねて送付。
7月24日 ソフトバンクから電話。引き落とした機器代金は返却しますが、振込先を変更するための申請用紙を室蘭の自宅に送るので記入して返送してくれと言う。あーん、手紙を受け取るためにまた北海道行けってのか。こっちへ送ってよー、という懇願も「規則で契約者にしか送れません」の一点張り。
そして最後に「室蘭の郵便局に転送してもらってください」ですと。
あのなあ、郵便局のHPで転送の手続き調べたら「本人死亡の場合はいかなる理由があっても郵便物は転送せずに差出人に返送します」という規則だってさあ。(今回はまだ室蘭の郵便局に死亡したことは伝えてないので普通にポストに届く)
こっちは愛知県なんです。簡単には行けないのよって言ったら「そうですね、困りましたね」って苦笑いしてるし。(まああんたが悪いわけじゃないのは理解してる。ごめんね)
ああ、ああ、わかりましたよ、行きますよ。室蘭へ。KS2で行ってやろうじゃないか。
以上、簡単に書きましたが、先に書いたように相談窓口は一つだけ、電話するたびにカスタマーID、オヤジの名前と住所、生年月日を告げ、「おうちの電話」「ソフトバンクエアー」の窓口につないでもらい、そこから毎回最初からこっちの事情を説明させられてから本題に入るという大変な手間が必要でした。合計電話時間は6時間ぐらい。O120電話だから電話代がかからないのが唯一の救い。
ともかく、何もわからない老人宅におしかけて、押し売り同然に回線契約させたことはオレオレ詐欺などの犯罪と変わらないと思います。しかも今回やってみてわかったけど解約は素人じゃ簡単にできない(しかもあちこちたらい回しにされてその間ずっとオルゴール聞かされるので途中でイライラして嫌になってくる)仕組みになってます。でも放っていたらこれからも毎月7千円弱、年間10万円が淡々と引き落とされてたわけで。
年老いたご両親と離れて暮らしてる方、両親がこういう目に合わないように(定期的に)気をつけてやってください。
やっかいなことにオレオレ詐欺と違って合法なので全て自分で解決しないといけないのよねー。
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なんたらバンク、年寄りをカモにしているんだ
酷い商売をしているのですね
ウチの親、大丈夫かな・・・・--;)
by さる1号 (2018-07-26 20:28)
昨年亡くなった義理の母も84歳でインターネット使ってないのに光契約10年以上されてた、総額いくらになるんだろう老人光回線詐欺だよな。
by さかたき (2018-07-27 10:28)
とにかく「養分」をかき集めるのが目的だから、契約をとる業者も回線業者も消費者の都合は関係ないんですよね。
自分でもそういった契約の内容なんて複雑で理解しきれないので基本的に必要無いと拒否するんですが、だましやすい老人なんかは言いカモですよね。
by SANGO22000 (2018-07-28 11:29)
さる1号さんありがとうございます。
ともかく時々確かめないといつの間にかカモられてる可能性が。連絡を密にしてあげてください。
by MHR (2018-07-28 21:25)
さかたきさんありがとうございます。
とりあえず5年より前のは時効だそうです。
しかも死亡の場合、財産を相続しなければ契約は無効になるらしいのですが、NHKはそうではないみたいですねー。
by MHR (2018-07-28 21:28)
SANGO22000さんありがとうございます。
解約前提の、数撃ちゃ当たるみたいな感じですよね。
こういう判断力を持たない相手との契約、法律でなんとかならないもんでしょうか。
詐欺じゃないだけに厄介です。
by MHR (2018-07-28 21:31)