母のカロゴンぶつけてしまいました。バンパーをはずして仮修理。 [H12(00)年カローラワゴンAE100G]
昨日、整備した刈払機のテストを兼ねて道路際の草刈りをし、草をゴミ袋に詰めてカロゴンに積みゴミ集積場へ。
帰る際、集積場内でUターンしようとしたらドガガガガ!
ここは石材が置いてあり、そのうち高さ20センチ位の石版が目の前に横たわっているのに気づかずぶつかってしまいました。バンパー右側がベッコリ凹んでます。しかも四角い石版に乗り上げる形でぶつかったため、石版の高さでぱっくり割れてしまいました。下から覗くと被害は幸いバンパー外皮だけのようです。ですが、手で押したくらいでは凹んだ部分が戻らなかったので、本日バンパーを外して裏から押し出して、割れはFRPで裏から補強してみようと挑戦してみました。
この間が割れてます。
下から見上げるとこんな感じ。ハンドボール大に内側に反転してます。一番外側が本来のラインでそこで割れて下側だけベコンと凹んだわけです。このまま押し出せないかといろいろやってみましたが無理だったので、バンパーを外して体重をかけて押し出すことにしました。
ネットで探してもバンパーの外し方がわからないので、見えてるところから外していきます。まずはグリルを止めている3本のネジを外します。持ち上げると簡単に外れました。
グリルの下の左右にあるボルトを2本外します。
ど真ん中でバンパーを位置決めしているらしい変わった形のクリップを引っこ抜きます。
爪がひっかかっているのを無理やり引っこ抜きました。
車の下に潜り3本のボルトを外します。それにしてもサビが酷い。特にこの3本はネジ山まで錆びてました。
左右フェンダー下側のステーで吊っているボルト2本を外します。
インナーマッドガードを固定しているボルトを外します。
バンパーの左右端を止めているボルトを外します。
このフェンダーの部分だけ鉄板ビス。相手が樹脂なので外すと馬鹿になってしまいました。
これでバンパーはフリーになりました。
手前に引っこ抜いて取り外し終了。
幸い被害は外皮だけ。良かったー。(通常バンパーと言っているのはただのカバーです。写真一番上に写っているのが本来のバンパー。リインホースメントが正式名称。これと石に、ハサミのように挟まれてバンパーが割れたんでしょうね)
患者を手術台へ。術式を見極めるため診察を始めます。
大きく内側へ反転してます。真ん中の湾曲したラインは割れです。
ぱっくり。
ちょうどハンドボール大。手で押したぐらいではびくともしません。
割れは変形して段差ができてます。
割れの一部はずれて穴になってます。
よく見ると押されて余った皮がラップして反対側が穴になってました。
フォグランプ取り付け穴に割れ。
取り付け穴自体が持ち上げられて変形。
ぶつけてない左側と比較。
ぶつけたときに2分割のリップスポイラーの右側だけが脱落しました。
四角い石にぶつけたので当たった跡が一直線にくっきりと。
割れもあります。これだけ全部今日中に治せるのか俺???(カローラは買い物グルマなので明日には稼働できないとアウト)
これ(フォグランプを付けない場合のカバー)がハマるように修正します。
修理道具その一はこれ。アストロのヒートガン。温度は300度で使いました。
おおっ治ったー。この勢いでハンドボール凹みも軽く温めて押し出しました。(温めすぎると元の形状に戻らないので割れ防止に軽く温める程度にして、マットを敷いて裏返して全体重を乗せて踏んで反転させました)
変形がほぼ治ったら今度は割れの修理。これの出番です。30Wのハンダゴテ。
実はこれを使う前はプラリペアを盛るかFRPを貼り付けて修理するつもりだったのですが、どちらもPP(ポリプロピレン)素材にはくっつかずアウトなので、お金をかけずに割れ修理するには溶接するしかないことが発覚。
この割れをはんだごてでV字型に溶かした上で
同じくPPでできている、いらないラチェットベルトのケースを棒状に切り取って
溶接棒として縫い付けるように溶かし込みました。
角の割れとか
外側もパテ盛りするので適当に溶接。
溶接が完了したらとりあえず車体へ戻します。今回は応急処置なのでいずれパテ付けして塗装します。
まずリップスポイラーをバンパーにつけようとしたら、左右分割のど真ん中を止める特殊なネジが錆びついてて緩みません。(左のスポイラーは付いてる状態です。この右側に右のスポイラーを差し込んで共締めするのですが・・・。)
しょうがないので右のスポイラーの共締め部分の四角い穴を一部切り取って
隙間に差し込みました。ネジを締めることもできないので放置です。幸い差し込みにガタはないので大丈夫でしょう。
外れていたバンパーとリップスポイラーを嵌合するクリップ。片側2箇所ありますがどっちも壊れてます。買ってこないと・・・。とりあえず壊れたクリップで仮固定。
さっき緩まなかったネジの雄ねじ側はここへ入ってます。
こういうネジ。相手が樹脂なので固着すると雄ねじごと回るのです。
この変形ネジが2個脱落して行方不明です。こんなネジ売ってないだろうから部品注文するしかないか。ちなみにこの紙テープでリップスポイラーとバンパーの間に挟まるゴムのシール材を留めてありました。接着剤が効かないからってプロが紙テープ使うなよ。
あと、リップスポイラーとバンパーとの接合の一番外側にはこんなパーツが、あろうことか両面テープで固定されていました。20年ものの車なので当然テープが劣化してぽろりと。(写真はシンナーでのテープ除去後)
こいつね。本来こっちについてちゃいけません。
この部分にハマって・・・ないな。くっついてました。リブを立ててガッチリくわえ込むとか、もう少しなんとかならなかったのか。
シンナーでテープを除去してカーペット用の強力両面テープで固定。樹脂の専門家だった弟によると本来専用の両面テープ(モールやバッジを付けてるやつ)じゃないとPPにはつかないそうです。もし外れたら買ってきます。
くっつけた一番外のネジを無理やりバンパーに差し込んでナットで固定(左下がテープ止めのネジで右上が車両上方。右上のネジは例の角頭のネジでリップの出っ張りにはまってます。なぜ両方共それじゃいけなかったんでしょうねえ。)。両面テープ固定のネジをこんな無理な位置にある穴に使わんでほしい。だってネジの先端位置が穴の間隔より狭いのよ。リップを押し拡げながら両面テープが剥がれないように祈って無理やりバンパーの穴に入れました。
リップが付きました。ただ隙間があります。今度じっくり火炙りしましょう。このあとそのへんにあった黒スプレーを吹いて傷跡をごまかしました。雑さが目立たない黒でよかった。今度車体色を買ってきてパテ埋め、下塗り、本塗りをやる予定。
取り付け準備完了。
あとね、こんな部品がボディのフェンダーから出てるボールジョイントに刺さってるので
バンパーを引っ掛けて押し込みます。ただし固定爪が左右の部品とも折れてたのでホントなら要交換。
本来ここに爪があります。(折れた部分が地面に落ちてました)バンパーと嵌合してるのでもっと丁寧に外すべきだったようです。ちなみにこれは上下逆です。上の写真の地面側が上に向いてフェンダーに刺さってました。まあこれでもちゃんと固定できてますが、バンパーとフェンダーとのチリ(隙間)がゆるくなってしまいました。
とりあえず仕上げは車体に組み付けてからやることにして、取り外しと逆手順でバンパーを取り付けました。
母には「一応治ったよー」と報告。インナーフェンダーが縮んでいてきれいに固定できてないけど、まあ買い物ぐらいなら大丈夫。たぶん。
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
3時間半でリカバリ終了させるとは・・・工場ばりの素早いお仕事ですね
by deepredcocktail2 (2019-06-04 09:38)
deepredcocktail2さんありがとうございます。
まあ、塗装してませんから。パテ付け、プラサフ、サフ研ぎ、塗装、クリアーまでやってたら割に合わない作業ですね。そりゃ店に出したら交換しちゃうわけです。
by MHR (2019-06-04 22:36)