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KS2 12V化作業開始。 [89’KAWASAKI KS-ⅡKMX80-A2]

1ヶ月ぶりの更新でございます。

KS2の部品が揃ったと言っておきながら、連日の30度超えの気温に寝たきりと化しておりました。

そうしてやっと秋の気配を感じたらあっという間に気温がだだ下がり。このままじゃすぐ冬が来るということで重い腰を無理やり上げました。

が、KS2のギアオイル消費は目に見えるもののすぐに走れなくほどではありません。

なのでオーバーホール前にすこし秋のツーリングを楽しもうとしましたが、せっかくのバイクに優しい季節なのに、KS2は9月19日に保険が切れたうえに6Vバッテリーが突然死、バハは自賠責と任意保険の資金の目処が立たず、未だ登録ならず、XL500SとBMWR100RSは車検代と任意保険代がままならず。

ということでこの中で一番安く復活できる(任意保険が車の保険でカバーできる)KS2の12V化を真っ先にやって秋を満喫し、寒くなったらKS2のエンジンをバラシてオイルシールの交換をやることにしました。


なぜいまさら12V化?

6Vバッテリーが結構高いし、どうせならスマホナビが使えるようにしたいからです。幸い12Vバッテリーはすでに12V化したXL500Sのが使えます(バハはバッテリーレス)。なので最小限必要なレギュレーターとLEDヘッドライト、LEDウィンカー、LEDテール球を発注。


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そうして昨日、窓がなく先日までは温室と化していたバイク小屋にKS2をイン。

まず、能力をフルに発揮させるため、単相半波整流のコイルを単相全波整流に改造しなくてはなりません。(説明するだけの知識がないのでこの人のブログを参照してくださいな)


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6本のネジで締まってる左側のジェネレーターカバーとスプロケットカバーを外します。握力がない病人に優しくないプラスビスですが、カバーが樹脂なのでかんたんに緩みます。


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スプロケットシャフトからのオイル漏れは無し。


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フライホイールの14mmナットを緩めますがフライホイールの固定が必要です。


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AMAZONで1200円ぐらいで買ったホルダーで固定してナットを緩めます。


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上に見えるプーラー(ホンダ、カワサキ共用27mm左ねじ、1500円)でフライホイールを外します。


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御開帳~。きれいですねー。このままで改造できないか検討しましたが裏に配線があるので、3本のプラスビスで固定されているプレートを外します。改造するのは左の充電用(+交流ライティング)コイル。右の黒い方は点火専用の発電コイルなので今回はいじりません。トランジスタ点火です。(KS1はリミッターがあるためCDI点火)


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とここで最初の試練が。握力15kg程度だとショックドライバーを使おうにも、叩きながらドライバーを回すことができません。(電動のインパクトドライバーが欲しい)


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創意工夫して30分以上かかってプラスビス3本緩めることができました。(この状態で叩きながら緩める)


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取れたー。


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クランクケースからケーブルを外します。行き先はここ。4Pコネクターです。コレと同時にニュートラルスイッチからもコネクターを外します。


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根本の小さなコネクターがニュートラルスイッチ用。


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これでクランクケース左側のクランクシャフトオイルシールが目視できます。オイル漏れてますねー。触っても手につくことはないのでまだ行けそうですが。でもこっち側は大気開放なのでこの程度ですが、右側はクラッチがあるためオイルに浸かってます。こっちの様子見たらオイル吸ってるのは間違いないですねー。


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さて、本題の半波整流>全波整流への加工イメージは通常この絵で表されます。ライトに使ってる交流をカットしすべての発電電流を充電に回そうということなんですが、実際ばらしてみるとこんな単純ではありませんでした。


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アースポイントはすぐに分かりましたのでここのハンダを溶かします。


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ネジを外せば取れますが、どうせ他の線にはんだ付けするのでここから外すのです。


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で、もう一本の真ん中から出ているライトへの交流出力線はコレ(絶縁チューブの線)。コレをコイルから切り離すのですが。


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白い矢印が目的の線。・・・・あれ?絶縁チューブからもう一本線が出てるよ?えーっ!話が違うじゃん。どっち切るんだよー。


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で絶縁チューブの反対側をめくると線が2本まとめられていて1本(黄色の外部出力線)になっています。つまり両方切れと?


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で切りました。2本とも(黄色の線)。思えばコレが不幸のもとでした。オレンジの2本の線が切った線。(絶縁チューブの向こうは黄色線にカシメられてます)


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このあと切りっぱなしの左の2本を絶縁して、右の黄色線を2本まとめてアースから外した線にはんだ付け。


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そしてテスターで導通確認・・・・・・。これでコネクターの黄色と桃色線の間は導通してるはずですが音沙汰なし。


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ここではたと気づきました。なぜライトへの交流出力線がここで二股になっているのかを。


ks2hatuden.jpg

左がどこのサイトにも載ってる半波整流>全波整流の配線図。そして真ん中が今回私がやったチョンボ。右が今回本来やるべきだった作業。つまり、KS2のコイルは左のように巻線の途中に別の線を接続してるのではなく、真ん中のように巻線の途中のループを一巻きぶん引っ張り出して更に巻き上げて、引っ張り出したループの真ん中を切断し、2本まとめて黄色線にカシメてあったのでした。確かにこれで途中に黄色線を接続できるわけです。ですので今回私がやらなければいけなかったのは、黄色線が二股になったところの上流で1本になったところを切ることだったのですねえ。(絵をクリックすると全部見ることができます。)


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なのでちょん切ってしまってこの中でブラブラしていた2本の線を接続しはんだ付けしたら、コネクターの桃色線と黄色線の間に導通が。これで全波整流用コイルが完成です。


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単相半波整流>単相全波整流化完成。必要なくなったライトへの黄色線をそのまま交流出力に使ったので、外観は全くかわりません。このあとブラブラしているケーブルを接着剤で固定しました。


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さてここからは今までなかったレギュレートレクチファイヤへの結線準備です。もともとコイルから出ている4Pコネクターから交流出力線である桃色線と、今回新たにライトへの交流出力線から全波整流のための交流出力線になった黄色線の2本を切り離し、新たに2Pコネクターを設置します。


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さらに2Pコネクターからレギュレートレクチファイヤへの延長ケーブルも。


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切った2本は絶縁。黒い4Pコネクターに残った2本は点火とニュートラルスイッチです。


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こいつが中華製の全波整流レギュレートレクチファイヤ。AMAZONで900円ぐらい。出力線とコネクター付き。この色付きの線がない本体コネクターだけの製品だと、どこがどういう役目かわかりませんので。


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配線は落札した時の出品者がアップした画像からチェック済み。なんと交流線の色はKS2の配線色(黄色と桃色)と一致しました。

赤が12V出力で緑がアースです。


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コネクター付きだったので手持ちのコネクターと接続しようとしたら


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ありゃ。ロックのオスメスが逆やん。(手前が市販品)


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極板自体は規格品だったので市販品と入れ替え。


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上のコネクターを発電機からの線(桃色と黄色)とバッテリーへの充電線(白/青色線)とアースケーブルへ繋げば充電系完成です。


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KS2の配線図。改訂版を作ってマニュアルに貼り付けとかないと次のオーナーが困るよね。


あと電球の入れ替え(すべてLED化)、バッテリーの入れ替え、オイル警告灯(LED)への抵抗追加(現状6V用のため)、切り離した黄色線をキーオン電源線である茶色線へ割り込ませてヘッドライトへの電源確保、スマホホルダー(5V電源付き)の設置で完了です。さああと何日でできるでしょうか。

*組み付けに際しては憎きプラスビスを排除し、トルク管理のできるヘックスネジに統一するつもり。

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