1996年8月9日-11日 BMWR100GSで行く4度めの北海道ツーリング 自宅>青森県野辺地>大間崎>八戸港。 [北海道ツーリング]
*メモ帳の日付が1日ずれていたので修正しました。詳しくは次の次の記事で。あと、ガソリンのレシートが出てきたので追記しました。*
流石にもう読むのも飽きたでしょうが、というか書いてる私は飽きましたが、記録として残すのが目的ですのでつまらなかったら読み飛ばしてください。
先日発見した1996年R100GSで行った北海道ツーリングのスライドフィルム。およそ120枚、スキャンが終わりました。フィルムが劣化し始めていて、ホコリや傷もあり、デジタル化へのいい機会だったと思います。
スライドフィルム、正式名称はネガフィルムに対するポジフィルムといいます。ネガのようにプリントするのではなく、投影機を使ってスクリーンに大写しして使うのがメインの用途ですが、その発色の良さを生かして雑誌のグラビアなどの版下として使うためのものでもあります。
ところがポジには欠点があり、ラチュードという、露出の許容範囲がネガより狭いという弱点を持っています。つまり明るいところに露出を合わせると暗いところが真っ暗に、暗いところに露出を合わせると明るいところは真っ白になるという風。ネガフィルムでは多少暗くても割と写るし、明るすぎてもある程度踏ん張りますが、ポジフィルムは暗いところはベタっと潰れて真っ暗に、明るすぎるとちょうど太陽を直視したときのように真っ白にしか写りません。つまりそこには何も写ってないわけで、デジタルのように暗いところを引っ張り上げたり明るいところを絞ったりできないのです。
今回のフィルムも変色してるわ、色が抜けてるわ、カビが生えてるわ、ホコリがくっついてるわ、暗いところが潰れてるわで、スキャンの調整にすごく時間がかかってしまいました。最初の数枚は特に色かぶり(全体的に赤かったり青かったり緑だったり)がひどかったので参考に調整前と調整後を並べてみようと思います。
さて、R100GSで行く1996年の北海道。始まりです。
(こっちはニコンF3ですがネガカラーです。これを使い切ってからポジカラーを入れました。)
1996年8月9日。勤務先の工場からスタートします。今までと違うのは、フェリーの予約が取れなかったため青森まで自走してフェリーのキャンセル待ちするということと、バイク仲間が一緒に行きたいということで、XLR250Rが一緒に走るということです。
あと今回初めて出たばかりの初代ゴリラ、CD-ROMのナビゲーションをタンクバッグに入れて持って行きました。そのためコロナのタンクバッグの中仕切りを画面サイズに切り取って使用。外から画面が見えるようにしてます。(新品だったのにもったいないことをしました。)ただCDドライブが振動に弱く、熱にも弱いうえ、外部アンテナの感度が悪くて衛星からのGPS電波をほとんど拾えず、結果としてただのスペースを食うお荷物と化したのでした。(もちろん車ならなんの問題もありません。中身はオークションで売ってしまったので先日発掘した箱だけ。地図ディスクも入ってませんでした)
8月9日、出発前にガス補給。34リッタータンクを満タンにします。レギュラーを混合。88円x27.23リッター=2468円。
豊田市>瀬戸市>多治見市から国道19号線+塩尻から高速で長野へ。(信州中野まで2050円)
中野市で最初のガス補給。ハイオク128円x19リッター=2431円。290Kmでリッター15.2Km。
夜中に117号線>で群馬まで行き、途中仮眠をするため(当時はまだ道の駅がなかった)関越自動車道に上がりサービスエリアで仮眠。(新潟亀田まで1850円)
新潟県岩船郡山北町のGSでガス補給。ハイオク108円x20.5リッター=2280円。291Kmでリッター14.2Km。
新潟から国道7号線を北上。鳥海山を横目で見て秋田市から内陸の東北自動車道の十和田あたりから高速に乗り(1150円)8月10日昼頃青森着。このへんよく覚えてませんが、疲労からXLR250Rが信号で停まった私に追突したのだけははっきり覚えてます。あと、荷物が多いのかブレーキが効かなかったことも。(今思えば整備不良ですな)これが原因かテンションが全然上がらずだだ下がりでした。
青森でガス補給。ハイオク116円x26リッター(自動車かよ)=3106円。287Kmでリッター14.9Km。
青森到着後、海鮮食わねばということで食堂に入り海鮮丼を注文、美味しかったです。ただ相棒が「俺魚だめなんですよねえ」とカツ丼食ってます。なんでここ入ったんだよー。
この日は会社の同僚の故郷である野辺地で民宿に泊まったんですが、そこのご主人が同僚の学校の先生だったということで話が弾みました。
夕食のために外出した際、大湊線の野辺地駅があったので立ち寄り。一番上がXLR250Rの相棒、下2枚のモデルは知らない兄ちゃん。(ここまでコンパクトカメラのティアラでの撮影、当然ネガカラーフィルム)
本日の走行距離:地図からの推定距離=980km。
翌日11日、フェリーのキャンセル待ちのため青森港へ。キャンセル待ちが3日後までいっぱいということで、大間の方へ行ってみることにしました。(当時はバイクで行く北海道が大ブーム。今はこんなに混んでないよねえ)
ところがこっちは更に混んでいて5日後までいっぱい。
以下スキャン画像です。最初は推奨の300dpiでスキャンしましたがボケボケなので600dpiに変更。4倍の面積になるのでもともと遅いスキャン時間も4倍に。
調整前1回目の自動スキャンと調整後、更に煮詰めて調整したの3枚ずつ。(途中から2枚ずつ)
こっちが自動でスキャンしたものと1回め修正。大間崎の本州最北端の碑。緑かぶりしてたので青方向へ修正。あ見切れてるじゃん。
こっちが苦労して何度か調整してスキャンしたやつ。600dpiで露出とコントラストを上げてます。
もう一枚同じ構図で撮ったやつ。こっちはもともとこんな感じで撮れてました。碑の字も読めます。でも右上カビてますねえ。
「ここ本州最北端の地」の碑。自動読み取り1回目と修正後。青かぶりしてたので赤方向へ。
更に露出を上げて調整したやつ。よく見ると文字が見えるんじゃが。これを何度も調整しながら120枚・・・・。
ちなみにこっちは別のカメラでネガフィルムで写したもの。これがネガとポジのラチュードの差です。というか、特性も知らずにポジフィルムでカメラ任せで撮影した私の落ち度ですな。ポジは完全に露出不足です。ただし上の写真は空をぶっ飛ばして犠牲にして碑の文字が読めるように補正してあります。(逆光補正ってやつです。)空の色はポジの勝ち。
調整前
調整後。うっすら見えてる北海道。あそこまでたった18km。戦艦大和や武蔵の主砲なら炸薬半量で届く距離です(フル装填で40Km届くとか)。吊橋をかけたくなる気持ちわかりますねえ。
調整前 青かぶりしてるので赤方向へシフト。
調整後。実は緑が重要。赤や青を調整するだけでは空の色が出ません。
調整前
調整後
調整前
調整後・・・これは失敗だな。
調整前。自動読み取りの縦横が逆。何度読み取ってもこの向きになっちゃうので、フィルムの向きを90度回転させてスキャンします。
調整後。以上青森県の下北半島でした。以降修正後のみ載せます。
仕方がないので八戸のフェリーターミナルまで行って、東日本フェリーでキャンセル待ち。無理だと諦めがついたら東北ツーリングに変更することに。
ところが1時間後に1台分だけチケットが取れちゃいました。なのでここでXLR250Rとはお別れし、冷たいようだけど一人だけ北海道へ。フェリー代金8700円。
東北ツーリングに切り替えた相棒は気落ちしたのか、高速で財布の中身をぶちまけるという事件を起こしたそうで、泣きながら速攻でツーリングを中止したそうです。
8月11日、22時発3便の「ベガ」。八戸発苫小牧行きで北海道へ向けて出港。
たしかここから9時間の旅でした。(この2代目ベガ、東日本フェリーの撤退で川崎近海汽船が受け継ぎ2013年引退したとかbyWikipedia)
本日の走行距離:地図からの推定距離=340km。
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北海道航路フェリーで唯一のキャンセル待ちは、1992年8月の青森→函館。2便待ちで未明の便に乗船できました。(帰りはどうやったか覚えてません)フェリ乗り場でマット敷いて雑魚寝してました。これ以来、最盛期は避けて7月9月に渡道することにしましたね。
by deepredcocktail2 (2019-11-15 23:26)
deepredcocktail2さんありがとうございます。
今なら一週間ずらすだけでフェリー取れるので休みをずらす、が正解ですよね。あの頃は乗船できる数に対して競争率5倍はありました。なんでフェリーの便数増やしてくれないのかなあと憤慨していました。
by MHR (2019-11-16 00:48)