ハイゼットS110V・4WDバン車検整備 ATミッション降ろし25日目 ミッション搭載作業ほぼ終了。延長戦その1 [H9(97)年ダイハツハイゼットバンS110V]
母の調子も戻ったので、今日からはエンジンのフロントクランクシールとカムシールの交換を始める予定でした。が、買ったはずのインパクトレンチ用のユニバーサルジョイントとクランクボルト用の19mmインパクトソケットが見つかりません。これらがないとクランクプーリーが外せません。
なので工具の展示会をするはめに。でもやっぱり見つからないので、先にフロントのプロペラシャフトの取り付けをすることにしました。リアのプロペラシャフトは明日が雨らしいので、カクカクのユニバーサルジョイントを交換してから明後日取り付けましょう。結局今までの続きになったので、ミッション降ろしの終了改め、延長戦ということにしました。
そういえばトランスファーオイル同様、前輪を駆動するフロントデフのオイルは交換したことがありません。(リアデフは2回交換)この機会に交換することにしました。これがドレンボルト。24mmのメガネレンチで緩めようとしましたが恐ろしく硬い。たぶん今まで1回も開けてないんじゃ?
あ、その前にデフの左側面にあるフィラーボルト開けとかないと。こっちは工具を回す方向に体重が掛けられて難なく緩んだのでホッ。黄色がドレンです。
しかし底面にあるボルトは工具を腕の力だけで水平に回さないといけないため、全長300mmのメガネレンチでは緩む気配がなく、頭をなめそうになってしまったので更に柄が長いハンドルの付いたソケットレンチに換えたのですが、上向き作業だとどうしてもソケットが斜めになってしまい、とうとう角をなめてしまいました。ただこの直後緩んだのでなんとかセーフ。もうちょっと頭が厚ければいいのに。どう見ても締め過ぎなので少し緩めに締め込みました。(40-60Nmなので40で)
あれ?すごくきれい。粘度もあるし換えんでも良かったのかも。
あれ?トランスファーとワッシャーのサイズが違うやん。(トランスファー用のワッシャー24X18mmは買ってあるんですが)
26x17mmが必要?。ネットショップで探しても22X17mmしか見つからないので傷んでないし再利用しました。
オイルは農機用の#90。指定オイルは75W-85のGL-3という規格ですが、値段が倍するので前後のデフオイルはとりあえずこれで。4WDはめったに使わないのでトランスファーもこれでいいかな。
気温が低いこともあり、ほぼ水飴です。規定量が610ccなので300mmのカップで2.5回に分けて入れます。
プロペラシャフトをつけるのに外さないといけないし、オイルを入れるのに邪魔なので、デフユニットをジャッキで支えてから、仮づけしてあったデフサポートを外します。デフのオイル入れ口はこの裏にあります。
助手席を上げてオイルを入れるための漏斗をセットします。
漏斗の先端には燃料用のチューブを差し込んでます。
こんなふうにセット。
オイルを入れます。が、#90のオイルは寒いので全く流動性がありません。1回に100ccぐらいしか入らないので時々残量を見て継ぎ足していきます。
オイルが落ちるのを待つ間にフロントのプロペラシャフトを付けましょう。
外すときに合いマークとしてポンチを打ってある上から目立つようにペイントします。
リアからフロントデフの横にプロペラシャフトを差し込み、後ろへずらしながらトランスファにプロペラシャフトの駆動側を差し込みます。このとき差し込む部分にオイルを塗っておきます。
いっぱいに差し込んだら今度はデフ側へ。
デフ側のポンチマークにもペイントして、完全に合う位置を探しながら、トランスファー側のスプラインを何度か挿し直します。マークが合ったところで4本のボルトを挿していきます。奥でまだオイルの点滴中。
46.6Nmで締め込んで4本のボルトに車検ペイント。オイル入れもやっと完了。フィラーキャップを40Nmで締め付けます。
デフサポートのボルトは76Nmという高トルク締めで、今まで使った60Nmまでのものが使えませんので、100Nm以上対応の長いトルクレンチを使います。
ソケットが斜めになるとボルトを舐めるので、斜めにならないようにエクステンションの根本をジャッキで支えながら体重を掛けます。
オレンジの4本が76Nm、黄色1本が41.65Nm。これでフロントドライブがつきました。前輪駆動のハイゼット完成です。
610ccのオイルも入りました。オイルが落ちきるまで30分かかった計算です。でもここは助手席から入れれたけど、トランスファーのすぐ上は床なのでどうやって入れようか。そしていったい何分かかるやら。(温めながら入れるという技があるそうです)
広げたお店をたたむのに30分ぐらいかかり、本日の作業終了。片付けてる途中、メガネレンチの工具箱にインパクトのソケットとジョイント発見。これで次の作業にかかれますが明日は雨予報。リアのプロペラシャフトを車庫でバラしましょう。そいつを車両に付けた時点で「ミッション降ろし」正式終了とします。なのであと数日、作業時間のカウントは続きます。さあ、部品箱に残るボルトはプロペラシャフトの4本のみ。
本日の作業時間3時間、累計作業時間67時間
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几帳面にトルクレンチ使うなんて整備士でもいないよね
僕も外車歴35年の整備士だったのでATは30台ほどOH
したけど感覚締めがほとんどクランクもトルクレンチなら
緩めるときインパクトなんざ使わずにスターターずらして
ボックス24ミリ位のレンチ側の所をリングギヤーにかましてトルクレンチで緩めた方がスムーズにいきます
まあGTRほど固いとクランクが折れる場合もあるけどね
7kg-mのトルクなら10位で緩むはずです、ボックスが入らない時はドライビングプレートのボルトを一本外して帯び鉄プレートをフロントケースに固定すれば回り止めにもなります固いときインパクトは直六角ボックスが基本です
by TK (2020-02-25 19:13)
TKさんありがとうございます。
右手の握力は5㎏ぐらい、左手が15㎏ぐらいなので片手で締めるのは40Nmぐらいが限度。なので両手で締めるんですが、両手で締めるとどのくらい締まってるのかさっぱりわかりません。なので身障者になってから初めてトルクレンチ買いました。こいつはほんとにありがたいです。
クランクプーリー、セルモーター付ける前に緩めればよかったんですね。うっかりしてました。ただこいつのボルトは98Nmで締まってるらしいのでインパクトに頼りたいです。(一応プーリーを固定するベルトレンチは買いましたけど絶対滑りそう)
参考にさせてもらって頑張ってみます。
by MHR (2020-02-25 23:21)