2020年ハイゼットS110V・4WDバン車検整備 エンジンフロントオイルシール交換開始4日目 タイミングベルトに翻弄される日 ちっとも先に進めない [H9(97)年ダイハツハイゼットバンS110V]
実は前回大チョンボをやっていて、作業が終わってから「あ!」と気づいてしまい、そのチョンボが夢にまで出てきて胃に穴が開きそうで・・・。そのチョンボは、ハイゼットのエンジンがちゃんと掛かったら、そしてほとぼりが冷めてから発表しますので今は静かに見守ってやってください。
ということで作業にかかる気力が出ずにしばらく寝込んでました。まあ猛烈に寒い日か雨の日かしかなかったせいでもありますけど。
前の作業の翌々日。台風並みの風で外作業が無理なので、変形してクランクプーリーと接触して削れたタイミングベルトカバーロアの変形を熱湯で修正します。
クランクプーリーの芯側と接触して削れた穴。
プーリー外周との接触で削れた溝。
もし変形を修正してもプーリーと接触してしまい新品に交換しなければならない場合の純正部品番号。11322-87208。
あー、ATミッションパンのマグネット、やっぱりダイハツのマークだったんだ。
修正前。よじれてます。
瞬間湯沸かし器で熱湯を浴びせてひねっていきます。しかし、熱湯よりも温度の高いオイルが漏れて来たら変形するよねこれ。
プーリー周り。修正後。
まあ見かけは変わりませんが修正完了。
そして本日。気温6度。気温は低いですが風がないので快適です。
タイミングベルトのテンションプーリーがなかなかはまらないので、視野を狭めているコンソールを外そうとしたんですが、ボルトが抜けたとたんサイドブレーキが外れてびっくり。そりゃそうです。レバーも一緒に外れるのでワイヤーが緩んだのです。テンションが掛かっているので穴がずれ、再度ボルトを入れるのに一苦労。やらなきゃ良かった。もう少しでゴールなのにこんなのばっかりで足踏みしてます。
なんとかテンションプーリーの固定ボルトは入りました。これでやっとタイミングベルトを取り付けることができます。
外す際にマーキングしていたタイミングベルト。まず仮締めしていたカムプーリーのボルトを廻り止めをして98Nmで締め付け。ベルトの合いマーク、カムプーリー側を先に合わせようとしましたが、これだとテンショナーのあるクランク側がうまくはまりませんので、先にクランク側を合わせます。この状態でテンショナーを張るのですが。これが難しいこと。
下の穴が支点。上のレバーが作用点。
マニュアルによると、下の穴がエンジンフロントのピンに入って、プーリーのレバーを上の写真に写っているひょうたん型の突起を支点にしてドライバーなどでこじってベルトを張るのですが、肉眼では奥のレバーが全く見えないうえ、ベルトが邪魔してドライバーが突起にかからず、マニュアルのような操作は絶対無理です。なのでプーリーそのものをベルトを押す方へこじって固定しました。(この前の型のハイゼットではボルトでプーリーを押すようになってました。そっちのほうが理にかなってます)
(シート側つまり上から見た視野)
なにしろ上から見下ろしても下に潜っても視界はこれだけなので。(こっちは下から見上げたところ)
ベルトが張れたのでクランクを2回転させて合わせマークを確認します。(クランク2回転でカムが1回転するから)
ところが、ベルトに付けた合いマークをケース側の突起に合わせると、クランク側もカム側もプーリーに付けたマークがケースのマークから4コマずつずれました。慌ててベルトを外してもう一回やり直しましたが、もう一回やってもやっぱり4コマずれます。
頭を抱えてプーリーを眺めていると、ケース側とプーリーの合いマークは一致してます。
ここでやっと理解。
タイミングベルトはテンショナーで押さえている上側とピンと張っている下側では2コマ長さが違うので、クランクを2回転させるとベルトのマーキングだけが4コマずれるのでした。つまりケース側の合いマークはあっているのでこれでOKなのです。良かったー。(3枚上の写真はベルトのマークで合わせた結果プーリーのマークが右上にずれてます)
プーリーにベルト脱落防止のガイドをはめて
タイミングベルトカバーロアをつけようとしてなにかおかしいのに気づきました。
外してあったクランクプーリーのキー溝にある不自然な壁。キー溝は普通貫通してるもんじゃない?
ドライバーを当てて叩いたら抜けました。破片の形状が三角形なので、廻り止めの半月キーの端っこの破片?
クランクシャフト側のキー・・・・・角が斜めになってるので舐めてると思ってたんですが、ちぎれてるやん。このバリのせいでプーリーが抜けないのか?
クランクシャフトとタイミングベルトプーリー、クランクプーリー間を廻り止めする役目の半月キーがクランクプーリーのズレによって引きちぎられてるのです。まあ、クランクシャフトの溝が破壊されるのを防ぐため、キーが先に破損するよう柔く作られているわけですのでお役目をちゃんと果たしたわけです。でもプーリーの溝が負けちゃってるのは想定外でしたが。
2枚上の写真で不自然に広がっているキー溝がキーがちぎれてずれた分。
まあ、タイミングベルトプーリーに対しては廻り止めが効いてるし、位置決め不要のクランクプーリーはネジさえしっかり締まっていればキー溝が広がった分ずれても問題ないと思いますのでこのまま組んじゃいましょうか。
ここでタイムアウト。
うーん、半月キーどっかで買ってこよう。キーだけ抜けりゃいいけど、だめだったらプーラーでタイミングベルトプーリーを抜く>自動的にクランクオイルシール交換となるわけですが、このまま無限に時間を食うのも任意保険期間が無駄になるしなあ。せっかくここまでやったんだから手を抜くなっていう天のお告げか。
車検整備だったはずなのに、オーバーホール、というかレストアになりつつあります。
本日の作業時間4時間、累計作業時間82.5時間
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