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3年ぶりに風呂ボイラーコントローラーの修理 ノーリツZ11リモコン+ロケットホームメイトMBX-4500ボイラー [いろいろ修理してみよう]

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2016年1月にLEDの修理をして以来、なんとか故障もなく稼働していた灯油風呂ボイラー。最近電源は入るものの点火に失敗する事態が頻発し、もう諦めて買い替えかーと懐具合と相談し頭を抱えていました。ただこれまでは何回かスイッチをガチャガチャやってると点火はしてたんですが、本日とうとう電源そのものが入らなくなってしまいました。


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ひょっとしたら本体ではなくスイッチの不良かもと、ボイラーに貼り付けてある配線図とにらめっこして、スイッチが白ケーブルと黄色ケーブルを短絡するだけのシステムだと言うことを発見。


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試しにスイッチ側のコネクターを抜いてボイラー側の白と黄色をショートさせたらなんとボイラーが起動するではありませんか。つまり今回もスイッチ側の導通不良。そこでハンダゴテを手にすべてのハンダ部分を再加熱。テスターで導通チェック。しかしスイッチを入れると短絡するはずの白と黄色のライン、3番と4番のコネクターピンの間に導通がありません。かんたんな回路なのになぜ?


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配線図にはないですが基盤を見ると回路の途中に抵抗(R)とダイオード(D:電流を一方通行にする部品)が入ってます。


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怪しいのはコレだよなあ。とテスターをダイオードチェックモードにして導通を見るとちゃんと一方通行になって導通してます。足のハンダもやり直しましたがどうしても回路が形成されない。


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で、何の気無しにダイオードを触るとぽろりともげました。(D1と書いてある部分)


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取れたあとを見ると緑青(ろくしょう)が。そうです、プリント基板に刺さった足が基盤の中で腐食してちぎれていたのです。スイッチをガチャガチャ動かすことで振動でダイオードの足が断続していた模様です。ちぎれたダイオードは足が短すぎて、基盤に挿して裏からはんだ付けすることができません。(矢印が電気の流れる方向:この場合電気は左から右へ流れます。左がプラス。)


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そこで基板の表側、プリントが見える方にはんだ付けしました。これで組み付けると赤い燃焼ランプが点灯し、ボン!という音とともにボイラー起動。無事お湯がわきました。(白く塗ったのがテスターで判断したプラス側:本来左側にマイナス側を示す白線があるはずですが消えてました)やったこれで風呂に入れる。


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が、電源を入れると同時に点灯するはずのグリーンの運転LEDが付きません。あちゃあ、ダイオードの向き間違えたのかあとダイオードの向きを変えてはんだ付けしたら今度は起動しません。ダイオードをもとに戻すと燃焼を示す赤いLEDがついて点火。(発光ダイオードやダイオードには極性があるため怪しいと思ったんですが・・・)


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こりゃLEDの接触不良かと、緑のLEDの足のハンダを再加熱したら足が基盤から浮いてます。あー、LEDの足のプリントが基盤からもげてるやん(よく見たら前の記事に書いてありました)。そうです、点火しないのとLEDがつかないのは全く関連のない故障だったのです。つまり同時に2箇所故障してたということ。


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絶縁のレジストをカッターで剥がして出てきた銅線にハンダを盛ってLEDと接続。ハンダがうまく流れず盛大な芋ハンダになりましたが、コネクターをつなぐと電源ランプがつき、その後で燃焼ランプが点灯し無事ボイラー起動。そか、まだ頑張ってくれるんだね。今はお金がないので年金もらえる65歳まであと数年頼むねー。

*プリント基板の劣化が進んでいますが、後述のようにオンオフスイッチ2個と温度調整用の可変抵抗器1個、抵抗3個とダイオード1個、LED2個と10ピンコネクター1個というかんたんな回路なので、プリント基板じゃなくてもユニバーサル基板使って組み直せそう。(またまたやるやる詐欺)


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R1は金赤黒茶なので1kΩ。(抵抗は帯の色で抵抗値を表してます)


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R2は金黒赤茶なので1kΩ。R1と同じ。たぶんLEDの保護用でR1、R2がそれぞれのLEDのマイナス側に入ってます。24V電源に対してLEDの耐圧は2V、電流は0.02アンペアぐらいなので、[(電源電圧ーLEDの耐圧)÷LEDの消費電流]という計算式に代入すると(24-2)÷0.02=1100Ωで1kΩということでしょう。


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R5は金赤緑茶なので1.5KΩ。以上3個使ってありました。R5はプリントでたどるとおそらく能力の大小でLEDの明るさを変化させるために入ってるみたい。能力スイッチを「小」に切り替えると赤い燃焼LEDの抵抗がR2+R5=2.5KΩになるように配置されてます。


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温度調整用の可変抵抗器は0~13KΩ。多分手持ちがあるはず。


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実物から推測した回路図。D1もR1~R5もLEDの制御用ですな。

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