液晶が潰れたオリンパスTG-6生還す。 [カメラ、写真]
先日KS2を整備していてスタンドが外れ、運悪く下敷きとなって液晶が破損したオリンパスTG-6。(写真は電源を入れた状態。左半分は正常に表示してますが、右半分はだめ)
購入先であるエディオンに12月2日に持ち込み、修理依頼していました。保証期間内ではありますが、不注意での破損なのでもちろん自腹です。見積もり費1500円を払い預けてきました。12月6日に費用の連絡があり、まあ予想通りだったので修理を以来。8日に修理が完了し12日に修理完了の連絡があり、本日修理品を受け取ってきました。
液晶部とバックパネルが交換されて新品になってきました。
とここでアクシデント発生。
TG-6が修理中、代役を務めていた同じくオリンパスのSZー10(1400万画素)。2011年製の親父の遺品です。TG-6を撮影したのもこれなんですが、こうして比べると200万画素少ない1200万画素の2022年製のTG-6の写りは段違いですな。
で、電池を入れ替えようとしたらこれですわ。
蓋が割れました。君の役目はもう終わったということですか?。
きっとなにかに呪われてるな俺。
そして呪いの仕上げがこれ。
修理代、34023円。セローも直さなきゃいけないし、エスティマの車検もあるのに・・・。
幸いエディオンカードのポイントが27992円も溜まっていたので(このカードで光熱費やガソリン代、猫餌などの買い物費用を出してるのであっという間にポイントが溜まります。)20000ポイント使って、残金はクレジットで払いました。これがなかったら修理は断念してました。だって34000円出しゃ中級のコンデジ買えるんだもん。
さあ明日からもやし生活だ。
オークションで買った新古品のPENTAX RZ10ー2号のその後 電池交換編 [カメラ、写真]
アマゾンで注文した電池が来たので、見つけたスプリングの処置とともに組み付けていきましょう。
まず、内蔵電池のプラスマイナスを確認してハンダを吸い取り線を使って溶かして電池を外します。カメラのマクロ機能を使って一生懸命どっちの端子がどっちにくっついているのか確認しましたが、よく見ると基盤に「+」の表示が。
で、このあとやらかしました。電池の脚にハンダゴテを押し付けた途端に「ばしゅっ!」という音とともに閃光が。スパークしました。外そうとしてる電池はだめになってるはずなのにどこにこんな電力が???。しばし呆然としたあと、このことはなかったことに。
外した電池(小さい方)と購入した電池。大きさ以外にも電極が反対です。下の写真の向きで裏返しにつけないといけません。
絶縁も兼ねて両面テープで仮固定してはんだ付けします。
はんだ付け完了。うまくいったかどうかは起動してみないとわかりません。あのスパークが・・・・。
オークションで買った新古品のPENTAX RZ10ー2号のその後。 [カメラ、写真]
流石に同じような記事ばっかじゃ飽きると思いますので、カメラのお話を。
11月1日にオークションで今まで使っていたのと色違いの同じものを購入したほぼ新品(まあ10年前の、ですが)のPENTAX-RZ10-2号(白い方)。やっぱり爆弾を抱えていました。(写真は色々撮った中から使えそうなものを適当に使ってますので日付は無視してください)
バッテリーを充電の為外すとすべての設定がリセットされます。そうです、バックアップ用の内臓の充電池が昇天しているのでした。充電したバッテリーを入れるとその電池から内蔵バックアップ電池に充電されて、バッテリーを交換しても設定は記憶されていて、通常いちいち設定する必要はありません。この設定消滅で困るのがファイル番号と日付です。まあ日付については毎回セットすれば済むのですが、問題なのがファイル番号です。このカメラ、通常ファイル名は「日付フォルダー内のIMGP0001.jpg」から始まり撮影枚数.jpgで終わると次の日に写したやつは次の日のフォルダー内の前の日に最後に撮った写真の続き番号になります。これがバッテリーを抜くとまた0001から始まってしまうのです。これの何が困るのか。パソコンの同じフォルダー(例えば12月というフォルダー)にコピーすると前の日に撮った写真と同じ名前なので上書きしちゃう。まあ実際は0001(1)とウィンドウズが改名してくれますが順番が日付順に並ばずぐちゃぐちゃになっちゃうんです。
で、内蔵バッテリーがどこに付いているのか、代わりが手に入るのか、交換できる構造か等をネットで調べてみることにしました。でもこのカメラの分解については検索に全くヒットしません。なのでもう俺が先駆者になるしかないという謎の使命感が。(このとき、運良く手に入れた最高の程度の新古品をバラすなんて考えたことが不幸の始まりでした。安い壊れたやつ仕入れてお試しをやればよかったのに)。以下11月30日の出来事です。
まずは基本。バッテリーを抜きます。
底面には4個のネジが有りました。内1個がカバー側、2個が本体側に、1個がグリップの底面に。
左側面には2個。
右グリップには2個のネジ。
いやゴムキャップ内に1個、計3個。
まずグリップの底面からプラスのマイクロドライバー(00番)を使って外していきます。
グリップ右側面の黒いネジ2本とゴムキャップの下にあるメッキのネジ計3本を抜きます。
短いネジが5本と長いネジが4本の計9本(内1本がメッキ)を抜けば、あとはネジのない上面をマイクロマイナスドライバーでパカンと割ればカバーが外れました。
底面。白い部分に見える2本のネジは、カバーではなく液晶画面のホルダーの脚を固定してました。ですので最初に外す必要なかったようです。
右側面。スイッチがあります。
左側面。こっちにも液晶画面のホルダーの脚が。こっちはカバー固定と併用されてました。
さてどこから外そうか。
ブログカメラのペンタックスRZ10。ほんとに壊れてるか新古品との写りの比較。 [カメラ、写真]
先日オークションで購入した、今使ってるカメラと同じ機種の新古品。2010年に購入したペンタックスのRZ10の調子が悪くなり、他に特にほしいカメラがなく、同じ機種を手に入れました。何度も落としており、最近ストロボがシャッターとずれて光るため、露出がおかしなことになることが増えたのです。が、カメラを変えて見ても特にきれいになった気がしません。しかもストロボの同調のずれ、まさかの新古品でも同じ症状が。つまり故障ではなく持病なの?ということで直接比較してみることにしました。同じ時間、場所、構図で交互に写して並べてみます。古い、新しいの順で並べてみましょう。日付のみのが古いほう、日付、時刻があるのが新しい方です。
古い方。
新しい方。
古い方。
新しい方。
古い方。
新しい方。
古い方
新しい方。
古い方
新しい方。ちょっとだけピントがシャープかなあ。
ということで、ストロボの光量が落ちてるけどまだ使えそうなので、古いほうが壊れるまで使います。
2年ぶりにデジカメ購入。 [カメラ、写真]
このブログのほとんどの写真を撮影している、10年前に9800円で新品購入したペンタックスRZ-10。フラッシュとシャッターがずれて光ったり、ピントがボケてたりここ2年ほど挙動が怪しくなってきました。何回も落としたからなあ、ブログには、5枚ぐらい写して一番いいのをソフトで修正して使ってます。
フラッシュが光らず手ブレでこんなだったり(手ブレ補正付きにも関わらず)
フラッシュが光ってもピントが甘かったり(こいつはソフトで露出を上げてシャープに修正)
露出オーバーだったり
なんかボケーとしてたり
上の写真をソフトで修正してもこれで精一杯です。
実は2年前の7月にニコンのA100というコンデジを11000円で購入したんですが、一度使ったきり行方不明に。確かなにかのケースに入れて、「これ小さすぎて無くしそうだなー」と思ったことは覚えてるんですが。それっきりです。今でもどこかにあるはずなんですが、箱だけが虚しく残ってます。
流石にこれ以上の延命は無理と判断し新しいカメラを買うことにしました。候補は2年前から決まってますので、新古品か程度のいい中古品をずっと探していました。そして2日前にyahooオークションで箱入りの中古品を発見。5500円(税抜)スタートでした。昨日競合もなく無事落札。
今回のハイゼット修理の資金源。 [カメラ、写真]
ハイゼットのミッション降ろし>オイルシール交換のため、工具やら塗料やら購入していますが、資金があるわけではないので、もう絶対使わないであろう手持ちのフィルムカメラを何個か売却しました。このカメラたち、自分で買ったやつではなく脳梗塞で倒れた同僚から10年ぐらい前に処分を頼まれて家一軒分のコレクションをまるごと購入したものです。処分するには忍びなくずっと保管庫に入れて幾星霜。自分も歳を取り、今手放さないとフィルムカメラはゴミと化してしまいそうなので程度の良いものからオークションへ。(半分くらいは不動なので要修理)
同僚はオリンパス党でその中でも特にきれいなほぼ未使用のオリンパスOM-1N。
MR9という絶版の特殊な形状の電池を使う為売れないだろうなあと思ってたら、数個出品した中で最初に、しかも出品価格の5割増しで売れました。
世の中絶版になっても互換品がちゃんとあるんですねえ。こいつはおまけに付けました。
まさかこんな玩具みたいなの売れねえだろうなあと出品したら、これまた値が上がったオリンパスXA3+フラッシュA11。
当時、本体とフラッシュは別売でした。こんななりですが意外と重いのにびっくりします。
これまたこんな玩具みたいなの売れないだろうなあと出品したオリンパスペンEE3。私の世代なら中学校の修学旅行でお世話になった方もいらっしゃるのでは?いわゆるハーフサイズカメラで35mmの画面に2コマの写真が写し込まれるため縦長の画面になります。当時36枚フィルムで72枚取れるということで経済的ーと思ったんですが、プリント代が倍かかることに気づいて顔面蒼白になった思い出があります。
電池は使わずこの目玉おやじみたいな部分にあるセレンで受光して発電し、シャッター速度を制御します。
以外でしたがこいつが一番入札競争が激しかったです。
そして本日売れたニコンEM。樹脂ボディですがマウントはちゃんと金属で、塗装が素晴らしいためネットで調べるまで金属ボディだと思ってました。ニコン初の絞り優先AE機でシャッター速度は設定できませんが、電池が切れても1/90秒とバルブは機械式シャッターをきることができます。あと驚いたのは普及機なのに、同時期発売のF3と同じく小刻み巻き上げができるのです。使ってみてもF3と遜色なし。
こいつは当時売れた分、出品が多かったので値は上がりませんでしたが、希望価格で売れたので助かりました。
以上全てレンズにカビもなく完動品でした。機械式はいいっすねえ。
まだニコンF3やスウェーデン製のハッセルブラッドやウクライナ製のカメラなどもあるので生きてる間(自分でちゃんと処理できる間にという意味)にどんどんオークションに出していこうと思います。
2020年問題発生 [カメラ、写真]
腐るほどあるフィルムカメラをオークションで処分しようと動作確認してたんだけど、とんでもないことが発覚しました。
1995年発売、この頃のペンタックスMZシリーズ。性能は申し分ないのですが耐久性に難有りで。
ミラー駆動用のスプロケットがモーターのシャフトから滑ってしまいミラーが降りなくなるという故障が定番。(まあ、このプラスチックのバヨネットレンズマウントが付いてる時点で耐久性に疑問があるわけですが)
あと、このフラッシュポップアップ機能が樹脂部品の破損で上がってこない事が多いらしいです。(このいかにもプラスチックでございというボディが・・・以下同文)
幸いこの写真の個体はどちらも大丈夫でした。液晶表示も問題なし。シャッターなどもきれいです。
が。ガラケーのカレンダーが2019年12月31日までしかないというのがいわゆる2020年問題らしいのですが。
日付焼き込み用の電池を入れ替えて日付を合わせようとしたら2019年12月31日の次は
1995年1月1日に。
これはこの頃のフィルムカメラ全般に起こりうるらしいです。というか、少なくとも手持ちの日付焼き込みカメラで最長だったのが2020年12月31日まででした(笑)。作られてから25年。そこまで使うなよってことでしょうけど。
あと、富士フィルムのティアラズーム。初期の北海道ツーリングで使っていたティアラのズーム版です。全金属ボディで写りが抜群に良いので気に入ってたのですが。
当時の最新技術だった液晶表示がダウンしてます。このカメラ、フィルム残数や露出補正値、日付設定など、すべての操作結果がここに表示されるため、他の機能に異常はなくちゃんと写るのにも関わらず、カメラとしての価値はゼロとなってしまいました。これ、オークションにでているやつほぼ全数同じ状態なので欠陥といってもいいでしょう。まあ、スイッチ入れてシャッター押せばあとはカメラがやってくれるので、露出補正とかの余計な操作をしなければまだ使えますが。(フラッシュが常時発光なのでオフにしたいときに液晶表示が必要です)
ということで、オークションに出せるのは完全機械式で金属ボディ、液晶を使ってないもののみ。キャノンF1やオリンパスOM1、ニコンF3(こいつらはシャッターが電池式だけど)、ハッセルブラッド501Cぐらい。オートフォーカス、樹脂ボディのフィルムカメラはほぼ全滅でした。つまり高価な電子部品を使ったゴミでしかないという・・・。といって捨てるのもなあ・・・・。
機械の進歩は人を幸せにしない・・・。
真っ先に買い手がついたのがこれ、傷一つないオリンパスOM-1D。全金属で美しい・・・・。
北海道ツーリングに持っていったカメラたち その3 2009年、2013年、2015年。 [カメラ、写真]
2009年に7年ぶりに行った北海道バイクツーリング(前回は2002年のヤマハGTS1000+ミノルタヴェクティスAPS一眼レフでした)。
BMWR100RSで行ったこのツーリングでは初めての試みをしました。(左のリンクから当時の記事へ)
GTS1000で行ったときにはまだフィルムカメラの最新のシステムであるAPS一眼レフでしたが、たった3年後の2005年にはすでに世はデジカメの時代、1999年に発売されたデジカメの最高峰一眼レフ、ニコンD1(当時最高の266万画素:笑)の下位機種である出たばかりのD70(こっちは親を差し置いて610万画素)を購入してたのでこれを持っていっても良かったのですが、このツーリングではノートパソコンを持っていったこともあり、荷物を減らすためカメラそのものを持っていかなかったのです。
しかし写真を写さなかったわけではありません。
2008年末に発売された、当時の携帯カメラ最高の810万画素のカメラを内蔵した、カシオのエクシリム携帯W63CA(赤)と、予備に200万画素のカメラを持つ、防水耐衝撃のGショック携帯W42CAだけを持っていったのです。W42CAは落としても大丈夫で、完全防水、時計とコンパスが表に付いてるので時計代わりにタンクバッグに入れ、コンパスは方向確認に役立ちました。
このW63CA、エクシリムと名がつくだけあって、でかいレンズを持ち、物理シャッターボタンもあって、しかも画面が180度回転できるうえに二つ折りということもあり、今のバリアングル液晶のようにどんな角度でも画像を確認しながら撮影できるという特徴を持っていて、ほほ現行のデジカメと同じ操作系ですごく写りが良かったのです。ある意味画面固定の今のスマホより使い勝手は良かったかも。
まだwifiで直接インターネットに接続するような機能はありませんが、AUのネット、イージーウェブを介してデータ通信でホテルの予約をしたり、天気予報を見たりして、すごく役に立ちました。このツーリングのためだけに1ヶ月間だけ9800円の定額のデータ通信を契約した覚えがあります。ただ今のスマホのようなナビシステムは載ってなかったので(そもそもGPSが載ってなかった)ポータブルナビゲーションをカウルにつけていきました。
こっちがWA63CA。810万画素、2560X1920ピクセル、データサイズ1.8MB。(それを480X360に縮小。)周辺に歪がありませんしちゃんと奥行きがあります。
これW63CAで写したと信じていたんですが、実はこの2枚、W42CAでの撮影(プロパティの撮影機種情報見てびっくり)。1600X1200ピクセルの382KB。200万画素ですよこれ。810万画素のW63CAに負けてません。これも直線が歪んでないのがすごい。
そしてこっちも200万画素とは思えない写りのW42CA。カシオすげーなーと思わせました。
2012年に多発性硬化症を発症しバイクを起こす力を失ったため、このR100RSの北海道ツーリングがバイクで行った最後の北海道ツーリングとなりました。
ただ北海道へ行きたいという欲求には逆らえず、2013年に新日本海フェリーと18きっぷを使って稚内へ道内2日という弾丸旅行へ。(左のリンクから当時の記事へ)
スウェーデンの至宝、不動のハッセルブラッド501cを分解してみよう。(修理してみよう。ではないな) [カメラ、写真]
*11月10日記:いろいろいじっててシャッターレリーズボタンあたりの役目の考察が間違ってたのに気づいたので書き直ししました。まあこれも想像なので間違ってるのかもですが。
だいぶ前のお話になりますが、前勤めていた会社の同僚が脳梗塞で倒れたときに、家を売るため色々引き上げてきました。
多趣味の人間だったのでそりゃもうたくさんの物があって。
その中で一番多かったのがカメラです。しかも一般人が持っていないような古い特殊なカメラばかり。コーワとかヤシカとかリコーとかの二眼レフがメインです。いわゆる中判カメラですね。
その中で一番高価だと思われるのが、今回修理したスウェーデン製の中判一眼レフカメラ「ハッセルブラッド」です。
といっても世間で評価の高い500cではなく、廉価版として、通常は別売りのカールツァイスのレンズとフィルムパックとのセットで売られた501cですが。
でも私なんざ、カールツァイスレンズときいただけでひれ伏してしまいます。
私がハッセルブラッドの存在を知ったのは、なんと学生時代の寮で読んだマーガレットだったかに載っていた弓月光氏の少女漫画でした。主人公が使っていたのがハッセルブラッドでカールツァイスレンズのテレテッサーとか言う望遠レンズ。今思えばすごい少女漫画でしたねえ。
レンズが外れてる理由は後述。
フィルムは120サイズ呼ばれるものを使い、6X6版(60mm角)というでっかい真四角な画面で写ります。基本的に12枚撮りです。(通常のフィルムは135サイズと言い、画面が36mmX24mm、フィルムの幅が35mmなので通称35mmフィルムと呼びます。こちらは12枚、24枚、36枚撮りがある)
このフィルムは「EXPOSED」と書いてある帯が巻いてあるので「露光済み=撮影済みで未現像」を表します。(前の持ち主の撮影済みフィルム。中身に興味がないので放置)120サイズのフィルムを買うとこのシールが付いてきますので、撮影済みのフィルムを巻き取ったらシールを貼って現像に出します。
さて今回これを分解するはめになったのは、このカメラの使用方法を知らないままレンズを外したことが発端でした。レンズを戻そうとしてもはまりませんし、巻き上げもシャッターをきることもできなくなったのです。いやもしかしたらもともとシャッターが切れなかったのかも。
どうしてこうなったのかというと、このカメラ、ボディとレンズとフィルムパックの3点で出来てるのですが、それぞれが基本的に独立したシステムで、当然連動させるためのジョイントがあり、ボディにレンズをはめるのもフィルムパックを装着するのも、それぞれ3点を普通のカメラで言う(といってもデジカメ世代にはわかるまい)巻き上げた状態にしてシャッターチャージしてないとすんなり装着できないし、シャッターを切った状態で外そうものなら二度とはまらない状態になったり、今回のように巻き上げ自体ができなくなっちゃうんです。
ボディ側のレンズとの連動レバー。ただしこの状態だとレンズははまりません。
こっちがレンズ側。これは巻き上げた状態なので、赤いマークと溝が一致してます。その右下がシャッターを切るレバー。
このカメラ、本体にシャッターはなくてレンズ側にシャッターがあるのでこういう装置が必要なわけでして。
ボディ側でフィルムを巻き上げると赤い矢印方向にネジが巻かれ、右のシャッターレバーがシャッターを切ると約3/4回転ほど反時計方向に溝が回転します。その回転でシャッターが切れるのです。
さっきのボディ側の拡大。この状態はシャッターを切ったあと更に半回転させた状態です(完全に操作ミス)。このレバーにレンズ側の溝が右上からスライドして嵌合するのですが(後述)、この状態だと右下の円周上に立ち上がってる壁にブロックされて、回したレンズがはまりません。
これが本来のシャッターを切った状態で巻き上げる前の自然な位置(修理後シャッターを切った状態)。この位置だとレンズの溝付シャフトがこの壁にあたってしまい、締め込む方向への回転をブロックされてレンズははまりません。逆にレンズが付いたままでこの状態だと、溝が噛み合ったままレンズを緩める方向へ回せないので、当然レンズが外せないのです。
これが巻き上げて3/4回転した、レンズがはまる(あるいは外せる)状態。(写真は修理後巻き上げた状態、ちょっとずれてますが許容範囲)
上の写真のように、クランクを巻き上げてシャッターチャージされた状態だと、ボディ側の黄色の矢印部分の突起にレンズ側のシャフトの溝が右の矢印のように滑り込むわけでして(写真は修理後)。ここがちゃんとはまらないとカメラ全体がロック状態となり、シャッターもきれず、巻き上げも不可能というにっちもさっちもいかない状態に。シャッターがロックしたままだとレンズも外れないため、レンズを外さないと不可能となる分解もできなくなります。
よせばいいのに、今回図らずもそういう状態を作ってしまいました。せっかく外れていたレンズを好奇心からはめてしまったのです。試行錯誤してなんとか外れましたがいらん時間使いました。。ただこのおかげでレンズが外れない場合の対策もできたので瓢箪から駒ということで結果オーライ。(この辺は後述)
で、このシャッターが切れない、巻き上げられない状態を解消するには、分解して、どっかで引っ掛かって動きを規制しているレバーをちょいと開放してやるしか無いらしいのですね。
通常だと修理に出すんでしょうが、壊れてもともと、特に懐も傷まないので今後の勉強のため(もう二度とハッセルブラッドを手に入れることなんぞなかろうけど)、そしてシャッターが切れずに困ってる、ハッセルブラッドに手を出してしまったけど修理に出せない貧乏人の参考になればと分解を決行しました。
分解するに当たり、機種は違いますが(501cの情報が全くヒットしません)このカメラ屋さんのブログを参考にしました。明日は明日の風が吹く
北海道ツーリングに持っていったカメラたち 続き 1996年 [カメラ、写真]
昨日の記事の続きです。
もう探すところが思いつかないくらい1996年の北海道ツーリングの写真を探しました。が見つからない。
ティアラで写した最初の日と最終日を写したフィルムとプリントは見つけたのですが、間の6日分くらいが全く見つかりません。
諦めてぼおっとしながら本棚を見てると、厚さ5センチぐらいの箱に入ったアルバムっぽいものがありました。
背表紙には「スライドファイル」の文字が。
あーそういやあの年は、R100GSパリダカールの樹脂タンクの上についている5リッターの小物入れ(ほぼタンクバッグ1個分)に、一眼レフを入れていった記憶があるわー。だから絶対フィルムがあるはずだけど無いということは。
あったー、ありました。当時はプリント代が1枚40円ぐらいしたので現像代だけで済むリバーサルフィルム使ったんだ。安く済むので120コマ分ほど。フィルムにすると5個分ぐらい。
スライド=リバーサルフィルムは、ネガフィルムと違い、写したそのままの色で写ってます。
裏から均一な光を当てるとこのように見えるのです。
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