2024年1月2日の出来事です。
前回エスティマを受け取りに行きついでに行った丸山ダムの上流にある旅足橋。ダム工事が行われているため、ダム横から入る旧国道418号線が使えず敗退しましたが、流石に正月休み中なら行けるだろうと、2日に行ってみました。
今回朝8時に起きて飯食って、もしものときのため(ゲート封鎖とか)マウンテンバイクを積んだりしてたらやっぱり出発は11時になってしまったため、行きは東海環状自動車道を使いました。
出発時オド142617km。
いつも通り東海環状自動車道の豊田松平ICから載って、可児御嵩ICで降りて料金にびっくり。前回970円だったのに1380円。正月料金か???。(12月30日>1月3日は休日割引対象外だそうで、前回の970円は休日割引だったらしいです)
いつも通り国道21号線から岐阜県道83号線で八百津方面へ。もう流石に道は覚えたので迷うことなく八百津町の市街地から国道418号線に載り丸山ダムへ。
普通はここから旧418号線に入るのですが、今回ちょっと冒険をして、ここを通り過ぎ、旅足橋の上流側の県道353号線から旧国道418号線の長期通行止区間の手前へ降りて旧旅足橋を目指してみようと思います。
順調に新国道418号線丸山バイパスを走り、12時半には落差215mもあるバンジージャンプで有名になりつつある新旅足橋到着。この先で右折して岐阜県道353号線へ入るのですが、YAHOOナビには県道番号が載っておらず県道353号線の入り口がわかりません。それらしいところを転々としてなんとか地図上のルートに載ることができました。
ただこの道、狭い上に急な下りのグネグネ道で、ところどころガードレールがない区間があります。しかも途中に「この先通り抜けできません」という看板さえある始末。当然すれ違う車がないのが幸いでしたが、そこはほれ、車がポンコツなので「こんなところで故障したらJAF来てくれるのかしら」などという不安が頭をもたげてきます。
と突然床下から「ぎゃー」という悲鳴が。
停めて確認したら床下の燃料タンクを吊っているバンドとタンクの隙間にぶっとい木の枝が刺さってました。これを引きずってたのです。よかった、タンクに刺さって無くて。(この道の険道具合は後ろの全線ノーカットの動画で御覧ください。落ち葉で覆われてますのでバイクでの通行はおすすめしません。)
もうこれ以上不安に耐えられなくなりそうな刹那、一気に景色が開けました。
眼の前には緑色の大きな川が。奥に左右に走るのが木曽川です。
T字路になっていて、直進は通行止めで右に橋がかかってます。
やったー、旧国道418号線だあ。県道と直角に交差すると思ってた国道はこの橋を渡ることで直角に曲がっていたのでした。
そういえば昔、この先通って向こうへ抜けたことありました。しかもGL400で。この区間は何十年も前から通行止めだったんですが、当時は荒れてたけど貫通はしてました。
この橋も古そうだったので当然銘板を撮影。「ゆたにはし」。
川の名前は湯谷川。この橋のところで木曽川に流れ込んでいます。
昭和29年3月竣工。これは丸山ダムの竣工と一緒かな。
通常橋の四隅に4枚あるはずの銘板。何故かこの角だけありませんでした。ここには「湯谷橋」という銘板があるはずなんですが。
かわりにこいつが貼ってありました。昭和28年岐阜県建造だって。え?さっきの銘板、九じゃなくて八なの?。
おおっ、おむすびが残ってた。
あっちが木曽川との合流地点で合流後すぐ下流にダムがあります。
そして午後1時15分、夢にまで見た旧旅足橋に到着しました。
右側から旅足川が左の木曽川に合流しています。新旅足橋は右奥、この川の上流の川面の上空200mにあります。
渡った所から振り返る。向こうが上流。
形状はどう見ても吊り橋なんですが、吊っているのがトラス橋という特殊な構造で、世界でも5例のみで日本には他にないそうな。そして通常の吊り橋との決定的な違い発見。
普通の吊り橋とは違い、タワーの根本は地面に埋まってる剛構造ではなく、ジョイントで支持する柔構造。つまり通常の吊り橋のように地面に固定された柱でアンカーレイジに固定されたワイヤーを持ち上げているのではなく、ワイヤーで柱が倒れないように頂点を固定してる???。うーんよくわからん。
ちなみにワイヤーは通常の吊り橋と同じく鋼線を撚った物を束ねて
地面に埋まったアンカーレイジに結合されてました。
さて今回の真の目的である橋の銘板を撮影。ひらがなで「たびそこはし」。
川の名前は漢字で「旅足川」。
漢字名の「旅足橋」。
そして建造年は「昭和二十九年四月二十九日竣工」。
こっちの銘板も昭和二十九年。やっぱ、さっきの湯谷橋も二十九年だよなあ。でもあっちは1953年でこっちは1954年。やっぱり九じゃなく八だったのか。
鳥の声しかしない蘇水峡。誰もいない秘境。これがなくなるのかー。
ということで満足しました。さあ帰ろう。でも県道を帰りたくないなあ。このまま国道を通れることを祈りましょう。
暫く走ると丸山ダムが見えてきます。新丸山ダムはこのダムを20m嵩上げするとか。2029年完成予定で、この道も沈む予定。
今はまだ堤体は手つかずで嵩上げする分の護岸工事中です。
前回警備の兄ちゃんが言ってたとおり、工事が休みということで旧国道418号線から丸山ダムまではすんなり通ることができました。そんならひょっとしてダム直下にある、旧県道358号線に架かっている(いた?)小和沢橋とのぞみ橋ヘも行けるんじゃないかと期待してダムの方に下っていったんですが。
「通行止め」
それならと新358号線の新丸山大橋を渡り対岸へ。この道を手前に下っていけば橋なんですが。(奥に見えるのが丸山ダムの下流側)
上の場所から見下ろすと、手前に吊り橋である「小和沢橋」、隣に逆アーチ橋の「のぞみ橋」。旧の県道358号線です。手が届きそうなのに。
無常にも通行止め。車は無理でも徒歩なら・・・。警備員が見回りしてたので諦めました。
どちらの橋も文化財級だし、ダムの下流なので沈むこともないので残すとは思いますが・・・。(コメントを頂き調べてみたら、ダムの下部がこの橋を飲み込む位置まで伸びるようで、この2橋も撤去されるようです。ダム工事が始まった2020年が最後のチャンスだったらしい。)
最後にとほほな気持ちのまま、のどかな田舎道を繋いで午後3時半頃帰宅。
帰宅時オド142812km。出発時が142617kmなので本日の素行距離は195kmでした。
いい一日だった・・・・。え?飛行機が燃えてる???。
昨日の地震といい、なんという年明けだ。(翌日も福岡で大火事が。)
*ドライブレコーダーのデータの、新旅足橋から県道353号線経由で旅足橋>丸山ダムまでの全行程を4倍速ノーカットで約20分の動画にしました。ただレコーダーの調子が悪くて音が取れてないので無音です。誰か挑戦するときの参考にしてください。
以下、可児御嵩ICから旅足橋、帰りの田舎道経由で山岡の道の駅までのルートです。
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