刈払機(草刈り機)を修理しよう その7 遠心クラッチ交換 タナカTB-21H [いろいろ修理してみよう]
アマゾンで発注しといた刈払機用の汎用遠心クラッチシューが、注文から3週間かかって隣の国から届きました。
すでにメーカーがない機種なのでこの寸法を頼りに発注。
まあ慣れましたが、発注から3週間。クッション付きのビニール袋に感激。(精密機械ですら通常黒いただの薄いビニール袋で来ますから)
2重の梱包です。すごいすごい。
ピボットボルトとウェーブワッシャー付き。
寸法は採寸どおり。シューが厚い分52mmの直径があります。
さて、組付け前につながる回転を確認しようと混合ガスを作ります。ハスクバーナの純正50対1のオイルを使いました。
でエンジンをかけようとプライミングポンプを押すと緑色の燃料ホースに異変が。
見えますかねえ。緑のガソリンホース。
この前交換したはずだろお前!!!!
耐久性に不満を唱えてもしようがないので、交換しようとキャブからガソリンホースを抜きます。
あ、先端から3センチぐらいのところに穴が。ホースが結構長いのでひょっとして穴の部分を切っちゃえばいいんじゃね?
カットしてキャブに接続。
プライミングポンプを押してキャブに燃料を満たして始動。問題なく回ってクラッチもちゃんと繋がりました。
さあ、クラッチシューを交換しましょう。分解前に念の為プラグキャップを抜きます。
プラスネジ3本を抜きます。
アクセルワイヤーを外します。
プラグケーブルのホルダーを外して
影にあるプラスネジを外すと
エンジン部分とシャフト部分が分離します。
比較画像。形は全く違いますねー。
シューの厚さがこんなに違う。交換時期でしょう。
ついてたのは直径50mm。
新品は52mm。たった2mmでかいだけかと思ったらベースの厚さが違うんですね。
12mmのボルトだけど頭が薄いのでスパナでは滑って緩みません。なのでソケットで緩めます。
が、クラッチはクランク直結なのでくるくる回ってしまいます。
ぶっといドライバーを強制空冷ファンに差し込んでロックして緩めました。
取れたー。
しばらく見ることがなさそうなクランク端。
新しいボルトの摺動面にシリコングリスを塗ります。
構成図。左から ボルト、ウェーブワッシャー、ワッシャー、(クラッチシュー)、ベースワッシャー。この内ワッシャーは付属してないので古いものから外して使います。
こういう構成です。
ボルトを締めていきます。
新しいボルトは14mm頭です。
緩めるときと同じく強制空冷ファンにドライバーを刺してロック。締め付け完了です。
外した部品。
とここでスプリングの太さが違うことに気が付きました。
ついてた方の太さは1.5mmですが
新しい方は2mmあります。これじゃつながる回転数変わっちゃわない?
まあ、実際回して回転数変わったらバネだけ入れ替えることにして一旦組み付けます。
クラッチドラムにシューを差し込みながらエンジン部とシャフト部を嵌合。分解と逆の手順で組み付けます。
完成。
エンジンも一発で掛かり、つながる回転数も変わりませんでした。多分シューの重量と釣り合わせてあるんですな。しかし少し回すと回転が不安定になり止まってしまいました。「わあキャブかあ」とエンジンを見るとプラグキャップがのってるだけで刺さってない。キャップをプラグに押し込んでかけ直したら絶好調。よくかかったな、おい。
今回送料込み660円でクラッチ滑りから開放されました。
・・・・・・また延命してしまった。・・・・いつになったら本体を新品と替えるのか。
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クラッチ板の取り付け方向を教えてください。クラッチ板に矢印があります。エンジンの回転方向か逆方向か?です。よろしくお願いいたします。
by 若菜産業 (2021-05-04 09:26)
若菜産業さんありがとうございます。マニュアルが無いのでもともとついてた方向で取り付けてます。ボルトのある方が矢印方向になってますのでシューを引きずるように取り付けるのが正解ですね。逆だとクラッチがドラムに食い込んでしまいますから。つまり順回転方向でしょう。
by MHR (2021-05-04 13:16)
この記事見て私もクラッチ交換しました。
ナイロン使ってぶん回しましたのでほとんどシューが
残ってませんでした。
タナカのTBC2120(たぶん)ほとんど同じですから安心して
注文・交換。感謝
by ヤマザキ (2023-05-16 20:19)
ヤマザキさんご訪問ありがとうございます。
本体の寿命もあるのでこれ以上延命すると付喪神になりそうです。中華製ですがキャブやピストンなんかも売ってるのでまだまだ長生きしそうです。
by MHR (2023-06-02 11:04)