セローのフロントホイールのバラけたベアリングのアウターレースを抜く [92'YAMAHA セロー3RW4(1KH)]
昨日14日、ベアリングを抜く方法を考えながら、はずれないディスクガードのネジをショックドライバーで叩いたら。バキッという音とともにこんな状態に。あとでブログ見たらコメントで注意喚起されてました。先に見とけばよかった。カバーを切って外したほうが良かったか?。電蝕でも起こしたのか、ネジとブラケットが溶接したように一体化しており、この状態でも外れません。でもまあ、オフロードは走らないし、ちょうどよかったかも。残ったブラケットも切り落としましょう。
更に追い打ちをかけるように、昨日の夜はこんな場面で終了しました。誰が俺を呪ってるん?
さて、リテーナーがバラけてアウターレースだけハブに残ったベアリングですが、コメントで教えてもらった内径29mm対応のプーラーを借りに行くか(私のは25mmまで)、あるいは購入してしまおうか迷った末、夢のお告げで方法を思いつきました。
そもそもなぜアウターレースとボールとインナーレースとにバラけたのか。
よく見ると正常なベアリングのボールってリテーナーのスペースがあるため、およそ半分のスペース分の7個しか入ってません。
そしてリテーナーがなくなると、このように半分のスペースに収まってしまうためインナーレースを持ち上げるとスポッと抜けてしまうのです。
つまり製造時にはボールを圧入するのではなく、インナーとアウターの間に7個のボールを入れたあと、ボールの位置を均等に7等分するように両面からリテーナーではさんでからかしめて、アウターレースとインナーレースの両方の溝にボールを等間隔に収めることで分離しなくなるわけでして。
モノタロウで見たベアリングの構造。図のベアリングは両面シールというやつで蓋がグリスを封入してますが、セローにはこれがなくボールがむき出しなのでもっと単純で、あるのはボールを抑えているリテーナーのみです。つまりボールが均等に並んだこの状態を維持すればアウターレースとインナーレースがロックされ、普通に真ん中の穴を引っ張るプーラーで抜けると踏んだのです。
用意するのはアウターレースがはまったままのホイールと
こぼれ落ちた7個のベアリングボールと、ボールとほぼ同径の丸棒(今回はほっともっとの丸箸)と
ベアリングボールをアウターレースとインナーレースの間に仮止めするための接着剤。
まず箸をベアリングの幅でカット。あとインナーレースの外周にも接着剤を塗っときます。
接着剤を塗ったアウターレースの下側にボールを7個並べて、その状態でインナーレースをはめ込み、接着剤が柔らかいうちにボールの隙間に切った箸を差し込んでいくのですが、箸がちょっと太かったので(そりゃボールは溝にはまってますから、同じ直径じゃ差し込めません)プライヤーで2つに割りました。すべての隙間に箸を刺しこめたら、だいたいバラける前の正常な状態になり、インナーレースも固定されるため真ん中を引っ張ることができるようになります。
祈るような気持ちでプーラーをセットします。
平面がないので大きなスパナを土台にします。ただセンターをスパナで完全に固定しないとせっかく作ったインチキベアリングがいっしょに回ってしまい、バラけてしまいます。これで引っ張ると抜けてきました偽物ベアリング。
おおっ。ハンドルが軽くなってきたー。
抜けたー。
これで新しいベアリングを組み込むことができます。
どっちも回らないベアリング。理由が違うけど。
そういえば全品10%引きの日が近かったよなあと、あわててモノタロウにベアリングとオイルシールを発注しようとしましたが
え?。昨日じゃん。やっぱり呪われてる・・・・。
ということで定価で発注しましたとさ。
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