またアイドリングが下がらなくなりました。久しぶりの「熱くなりますパイプ」のお掃除。 [H8(96)年トヨタエスティマTCR10W]
エスティマのアイドリングがまた1100回転から下がらなくなってきました。原因は例の「熱くなりますパイプ」のつまりです。前回掃除したのはいつだったっけ?。記録では2016年になってるけど、そのあとでもう一回やったような気がしますがどこにも記録がありませんでした。記憶違い?
前回は車の下に潜らず吸上式のエンジンクリーナーガンでつまりを吸い取る形で一応治りましたが、今回は結構間が空いてるので本格的に掃除しようと思います。
ボンネットを開け、右側にある黄色いシールが張ってあるのが、スーパーチャージャー車にしかない通称「熱くなりますパイプ」です。
このシールに「熱くなります」と言う注意書きがあるためこう呼ばれますが、そもそもここが詰まるという持病がなければ製造後30年もこう呼ばれ続けることもなかったでしょうねえ。
なぜこれが詰まるとアイドリングが下がらなくなるかというと、ここを通る温水がゴムホースを経由してアイドルスピードコントロールバルブ(ISCV)のサーモスタットへ流れ込むことで、冷間時に上げたアイドリングを徐々に下げる仕掛けだからなのです。
なので、原因はこの「熱くなりますパイプ」がまったく熱くならないからということでして。(通常暖機後はさわれないほど熱くなる)
なので今回もここにつながるゴムホースを外して、「熱くなりますパイプ」へエアを吹きこみゴミを吹き出させるだけのお仕事なのですが。
今回のためにずっと前に買ってあった優れもの。アストロプロダクツのホースクランププライヤー。
このように普通のプライヤーだと滑って外れやすいクランプのつばを確実に挟むだけではなく、ラチェット機構があり、クランプを挟んだ状態でロックしてくれるすぐれものです。バネに逆らって保持する握力のない私には必需品。
このレバーを握ることでロックが解放されます。
もうひとつ。フューエルホースリムーバー。燃料用などのゴムホースは引っ張ると径が縮むため抜けにくくなりますが、このリムーバーは握ると先が開くようになっており、ホース端面を押し出すことでホース内径が膨らむので簡単に抜けます。
バイクの燃料コックなどのゴムホースをよく外す人、この2つは絶対に買っておきましょう。
「熱くなりますパイプ」上部からこのゴムホースを抜きます。このホースがISCVへ温水を送りますが「熱くなりますパイプ」からこのホースにかけては走行中でもほとんど圧がかかっていないため、ゼリー状のゴミが詰まってしまうのです。ですが、ここから「熱くなりますパイプ」にエアガンで圧縮空気を吹き込んでも吹き返すだけです。どうやらパイプ内にワンウェイバルブがあるらしく、パイプの反対側からしかエアを吹き込むことができません。
とりあえず、ゴムホースを外したあとに内径が同じビニールチューブを差し込んでおきます。こうしとかないとクーラントをボンネット内にぶちまけることに。
とりあえずボンネット外まででてればOK。ホースがエア圧で暴れるので固定しといたほうがいいでしょう。最初やったときは、地面まで垂らしたホースから吹き出たクーラントを、逃げ場のない車の下で頭から浴びたっけ。
あとは「熱くなりますパイプ」の反対側へ。燃料タンクの前、助手席の下へ潜り込みます。
必要なのはエアガンと、ビニールホースの片方の先を塞いだもの。
下から見上げると、何本かホースが繋がっているブロックがあるので、車両前方へ向かうこのホースを外します。このホースが「熱くなりますパイプ」へ繋がってます。ただし、ホースが繋がっている金属パイプはラジエターへ繋がっており、外した途端クーラントが際限なく吹き出してきますので
間髪入れず、先程の片方塞いだホースを差し込みます。当然冷水を浴びることになりますので覚悟が必要。
これで外したゴムホースにエアを吹き込むと、ボンネット近辺で差し込んでおいたビニールホースが暴れますのでそれで導通を確認。これでゴミが取れたはずです。
ボンネット側と車体下側の外したゴムホースをもとに戻し、その後水温が上がるまで暖気、アイドリングが徐々に下がることを確認し終了です。
備忘録:熱くなりますパイプのお掃除 オド154744km。
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