仕事初め (XLR250RBAJA MD22編) [88’HONDA XLR250R MD22]
仕事初めといっても定職についてるわけじゃありませんが。
一度は治ったと思ったのに実際は治ってなかった、XLR250R BAJAの修理の続きです。
実は年末、弟が毎度おなじみの放浪の旅に行くというので、留守になる前に40km離れた自宅に持って来ました。
(軽4輪のハイゼットにぎりぎり載りましたがハンドルが天井に干渉するためひっくり返してあります。)
昨日までは日中氷点下の日が続き、外作業は無理でしたが、本日やっと晴れて、最高気温はプラス2度!。
気温2度でも田舎の直射日光は強烈で暑いぐらいなのです。
ドピーカンの中作業開始。
キャブを抜くのにじゃまになるサスペンションのリザーバータンクをフリーにして。
チョークワイヤを外してキャブのバンドを緩め、キャブレターを引っ張り出します。
・・・と簡単に書きましたが、そこは右0kg、左の握力15kg。
凍える手ではうまく引っ張れず、ハンマーの柄や大型のドライバーなどでこじりだして、1時間ほどかかりました。
しかもここで無理したためか後で不都合発生。
(キャブトップを外した状態。まず、左のシャフトとリンクを固定しているプラスビスを抜いて、リンクをフリーにしておきます。これがアクセル全開状態です。刺さっているドライバーが救世主の極細ショックドライバー。この太さでないと、右のリンク奥にある2個のプラスビスを抜くことはできません。)
今現在の症状は、アイドリングはするものの、アクセルを開けていくとばらついて上が回らないというものです。
弟のところにある間は往復の時間も考えないといけないため、焦ってばかりでじっくり考えることができませんでしたが、ここは自宅。存分に悩む時間があります。
アイドリングは問題ありません。エンジンも温まれば一発でかかります。つまりスロー系はOK。
中速から高速では吸入空気量に対して明らかに燃料が足りてません。試しにチョークを引いて空気量を絞るとちゃんと回るからです。ただガスが薄い原因がわかりません。
通常は原因を突き止めてから対処するべきですが、とにかく今は走らせることを最優先。
まずは、中速とのつながりをアクセル開度が小さい時点で濃い方向に振るため 、ニードルを1段上げます。(下の写真参照。ピストンから生えているテーパー状の針のことです。)
そのためには強制開閉式のPDキャブはキャブトップを開けて、リンクとピストンを切り離さないといけません。(昔のDT250とか楽だったなあ、道端でキャブ開けて調整できたもんなあ。)
ところがこれには健常者だった頃には考えもしなかったほど苦労しました。 (昔はXL250Sや250Rで林道を走っている途中でこれをやって調整してたっけ)
リンクを固定しているプラスネジが固い!舐めそうなので握力が弱い私では緩めることができません。
そこで極細のショックドライバーを引っ張りだしてハンマーでこんこん叩きながら回すとあっさりゆるみました。
専用工具ばんざい!
取り出したピストンからニードルを抜きます。
右上が極細のショックドライバー。脳梗塞で倒れた友人からもらったものです。
これがニードル。ピストンにこのニードルを位置決めするクリップは、5段ある溝の3段目が標準ですが、これを下から2段目に移動します。
これでピストンが上がるときに標準より早くニードルが上がるため、テーパー部分と外のチューブの隙間が大きくなり燃料が増量されます。
ただこれだけでは燃料の絶対量が増えるわけではないため、念の為に高回転を司るメインジェットを標準の118番から122番へ大きくします。
年末頼んだら年内に配送してくれた、とっても便利なKEYSTAR製のXLR250R用のキャブレター燃調部品セット。
一応MD22用ですが、同じPDキャブを使っているXL250SからXLR250Rまで使えますので、私のようにXLシリーズを何世代も持っている人は1セット持っていて損はしません。
なんと単品で500円弱というメインジェット、スロージェット、ニードルが標準セッティングの前後3個ずつと、紛失しそうな小物類(クリップやワッシャーなど)とパッキン類がセットとなっていて3000円弱というバーゲン価格です。
キャブを組み付けワイヤーを付けるのですが、このチョークワイヤーの取り付けで問題が。
なんとキャブのエアクリーナー側のインシュレーターがチョークレバーに干渉してレバーが戻りません。
今まで干渉したことないのに?こじった時にプラスチックのレバーを押し込んだ?
まあワイヤーを戻すと、チョークバルブが全開するぎりぎりまではレバーが戻るのでよしとします。
とりあえずタンクだけつけて、麻痺して痛む腰に活を入れてキックキック!
足が上がらず連続でキックができません・・・・。デコンプがちゃんと効いてキックが軽いのが救いです。
20回ほどのダラーッとしたキックで無事エンジン始動。(バッテリーレスなのでエンジンがかからないとニュートラルランプはつきません)
寒いので排気が白い。 (というか青白い・・・オイルが燃えてます・・・)
アクセルを開けると。
おおっ、つながった!
高回転までちゃんと回る。
本当は走ってみないとわからないけど残念ながら日没です。(周りが全て山なので4時には日が沈みます)
気温は一気に氷点下へ。
明日、組み付け完了して、弟に頼んで試走してもらいましょう。
マセラティのセルモーターを1個頼まれてるし、体が保つかなー。
あ、R100RSのセルモーター修理依頼が来てる・・・・。
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こんにちは。
寒い中お疲れ様でした。
色々大変ですね。
by HIRO (2013-01-04 21:40)
握力が無いなかでの作業、大変ですね
バックオーダーも多いのですね^^
by さる1号 (2013-01-05 07:38)
HIROさまありがとうございます。
もうホント大変です。
工具が手からポロポロ落ちるのには参りました。
by MHR (2013-01-05 16:42)
さる1号さまありがとうございます。
例えばCRCをスプレーしようとしてもボタンを押せませんので、片手で缶を持ち片手の手のひらでボタンを押すしかなく・・。
仕事は入院してから、というより無職になってから増えました。1日中うちにいて直ぐに対応できるからでしょう。
by MHR (2013-01-05 16:46)