ハイゼットS110V・4WDバン車検あとの整備 もうすぐ夏も終わろうというのに夏タイヤに交換。あと、クランクプーリー締結を考える。 [H9(97)年ダイハツハイゼットバンS110V]
大きな作業を終えたハイゼット。ところがまだ必要な作業が残ってました。それはスタッドレスを夏タイヤに交換すること。何しろオイル漏れ修理にかかったのが昨年12月だったもんで、当然スタッドレスがついていたのです。
24日の作業です。
実は先日購入した、メルテックのAC100Vのインパクトレンチを試してみたかっただけかも。モノタロウで7200円でした。
まずはデフを上げれば両輪が浮くリアから交換します。
一応250Nm対応となってますが、105Nmで締めたナットはハンマー一撃では緩まず、5回ぐらいの打撃が必要なものの問題なく緩みました。締め付け側では一撃で90Nmぐらい、二撃では105Nmをオーバーしたので一度緩める必要がありましたのでタイヤ交換には十分使えます。ただ静かな住宅街で使うには打撃音がうるさすぎ。(あれ、コッターピンが錆びてる。メッキされてないやつだったかー)
夏タイヤは2004年製なので交換すべきか・・。ヒビはないけど。
当然スペアタイヤもスタッドレスでした。こいつはまあこのままで行きましょう。
さて、今回の作業ブログを校正中、気になったことがありました。
それは、なぜクランクプーリーのウッドラフキーが折れるのか。
実はクランクボルトの品番が変わっています。
純正ボルトは90041-05139ですが、届いたボルトは90041-05286でした。形状もちょっと違います。
こっちが純正。つばの部分が四角断面。
で、こっちが送られてきたやつ。つばの部分が末広がりです。
そしてこれが交換した古いプーリーですが、穴の中間にあるリング状のものは、クランクシャフトの端面に溜まった鉄粉。つまりシャフトは手前側からここまでしか刺さっておらず、奥はただの空間なのです。(手前がエンジン側。ボルトは奥からこちらへ刺さります。)
絵にするとこう。左がエンジン側。通常ボルト締結は2つのものをくっつけておいて、締め込んだボルトで隙間なくギュッとくっつけるものですが、この絵を見るとわかるように、このボルト、つばの外周部分でプーリーをクランクシャフトに向かって引っ張っているだけで、プーリーとクランクシャフトをくっつけてません。プーリーの空転を止めているのはこの外周の摩擦とウッドラフキーだけ。
それはこの純正ボルトを見ればわかります。ツバとボルトの首の白い部分は穴に面している部分で、ツバの茶色い部分だけがプーリーに接しているのです。つまりプーリーを押さえているのはツバの外周のほんの一部だけ。これではボルトが伸びた場合に、プーリーをシャフトに押さえつける力がなくなってしまい、唯一エンジンのトルクを受け止めるキーが折れて当然です。
で、このボルトに変更されました。ツバが山形になっていて裾の直径が大きくなっています。つまりプーリーとの接触面積が増えているのですね。って、こんなんで解決になるんかい!。プーリーの穴をクランクシャフト径とボルト径との段付きにしてクランク端面との隙間をなくすべきでしょ。
でもまあ、最少の費用で改善するならこれで正解か。プーリーの15700円に対してボルトは350円ぐらいだし。
なので現状有効な対策として、時々ボルトを増し締めしましょうね。
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