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ホンダST1100初期型 プラグ脱着始末記 [車、バイク]

(昔の掲示板よりサルベージした日記です。)
土曜日、ST1100(ホンダの縦置きV4エンジンツアラー)のエンジンをかけようとしたがかからない。
弟と一緒にディーゼル用の70アンペアバッテリーで延々とセルを回したがだめ。
どうやらかぶったようなのでまずはコックを閉めて・・・。
無い、どこにも燃料コックがない。
コックが無かったら、燃料を止めて、セルをから回ししてたまった生ガスを抜く技が使えない。
とりあえずぬれたプラグを乾かそうということになりプラグを抜くことにしたのだが・・。
このフルカウル、横にいかにも「プラグをはずすためのふただよん。」というような脱着パネルがある。
縦置きV4なので当然プラグは車体左右に上方45度に向かって突き出しているのだ。
が、しかしなんと後方2個のプラグの真上にカウリングのリブが通っているのである。で、どこまでばらせばプラグが抜けるかというと・・。
フロントカウルとテールカウル以外全部。
思わず地面にひざをついてしまった。
たかがプラグをはずすために全ばらし・・・。
気を取り直してまずシート、左右サイドカウル、タンクカバー、アンダーカウル、センターカウルのカバー左右、センターカウル左右、サイドポケット左右の順に取り外していく。まるでスクーターである。
それにしてもこいつは、ストリップにするととてもオートバイに見えない。縦置きのためか巨大な乗用車用エンジンに前後輪がついているだけにしか見えない。何しろこのエンジン、左右に突き出しているヘッドカバー以外まったく仕上げというものがされていないのである。本当に見える部分だけしか仕上げしてないので車のエンジンにしか見えないのだ。マフラーなんか細いステンパイプが無造作に4本並んでいるだけだもんなー。
さて、ここまでやるとやっと燃料ポンプが顔を出すので負圧パイプを抜き燃料をとめることができるようになった。
この状態でアクセル全開でセルを回す。
「うをー」
2人して飛び上がった。
マフラーから大量のガソリンが噴出してきたのだ。
これじゃかからんわなー。
とりあえずアクセル全開のままマフラーからガソリンが出なくなるまでセルを回した。
時々キャブレターへ通じるファンネルから青白い炎が吹き戻っている。
「きれいやなー。」
などといってる場合じゃない。あわてて消火器を用意していつでも消せるように構えたまま続行。
炎が治まったのでプラグをはずし清掃、ポンプに負圧ホースを接続し、改めてチョークを引きアクセルオフでセルを回す。
ずぼぼぼという音を発しエンジン始動。
「勝った!」弟と二人で祝杯を挙げ本日の作業終了。
ただ、周りには無数のカウリングパーツと大量のねじが残っている。
また1日掛けて元に戻すのである。
バイク屋さんって大変やねー。こんなんばっかだと商売にならないじゃん。
翌日弟1人で4時間掛けてカウルを装着。手伝おうとしたが、1人でやらないとねじの締め忘れが起こるのでことわられた。
バッテリーが弱いので、GTS1000用に買っておいた新品のMFバッテリーに交換(共通だった)。
こうして一冬不動だったST1100が復活した。
キャブ車はたいへんだあ。
ちなみに同じ期間不動だったGTS1000(インジェクション)はバッテリーを充電しただけであっさりかかった。とにかくガソリンを燃料系に残してないかぎりエンジンはかかるということか(インジェクション車はキーを切るとライン内のガソリンはタンクに戻るらしい)。

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