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花のお都おお東京おおお♪ 最後の18きっぷで大宮鉄道博物館へ [失業者の18切符歩き旅]

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蒸気機関車の運転席から見る計器類のカットモデル。車種は忘れました。

さて、この前京都行きで使った18きっぷ。残り2回分が残っていたのでどこに行こうか思案していましたが、いい加減、西行きの鉄道に飽きたのもありまして、いつか行きたいと思っていた、埼玉県大宮に移転した鉄道博物館に行くことにしました。

出発は4月7日火曜日。18きっぷは4月10日で期限切れで使えなくなります。

朝4時50分起床。今回は名古屋より東へ行くので、名古屋よりも家に近い、同じ東海道本線の岡崎を基点とします。そうすれば前回の多治見発同様、18きっぷだけで移動できるからです。

5時50分岡崎駅着。駐車場に入れると同時にダッシュ。実はもう1本あとの電車を予定していたのですが、あと5分で発車する電車に間に合ってしまったので、階段を全力疾走し、目の前に滑り込んできた大垣発豊橋行きに駆け込みます。

5時55分岡崎発。さすがにこの時間はがらがらで貸しきり状態でした。6時25分豊橋着。6時31分発の沼津行きに乗り換えます。先ほどの電車はボックスシートでしたがここより東はすべてベンチシート。通勤通学とかち合うと、どうも落ち着きません。やたら込んでいて座れなかったので、島田で途中下車し、8時21分島田駅発の熱海行きに乗り換えました。晴れているので富士川あたりで富士山が見えるかと期待したのですが、黄砂の影響で目の前の山すら見えません。

そこで、沼津で御殿場線に乗り換え富士山の裾野を行ってみることに。

沼津発9時49分、御殿場着10時22分。残念ながらこれだけ近くてもだめ。今回は富士山との縁は無かったようです。

御殿場で10時22分発国府津行きに乗りかえ、11時16分再び東海道線へ戻り国府津駅着。

11時28分国府津発東京行きに乗り込み、一度行ってみたかったお台場に行くため12時32分新橋駅で下ります。ここで370円を払い、お台場行きのゆりかもめに乗車して、最初の目的地「船の科学館」へ。(残念ながらゆりかもめは18きっぷじゃ乗れません。)

なぜ直接鉄道博物館へ行かなかったのでしょう。


今日鉄道博物館は定休日だったんです。ホテルの予約を済ませた後気づきました。(ですから明日は忙しいです。)

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ゆりかもめは無人運転の新交通システムです。レールは無くタイヤで走っています。

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ゆりかもめはそこに見えている高速11号台場線のレインボーブリッジのど真ん中を渡って来ました。

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小さな車両ですが乗り心地はいいですねー。

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これがゆりかもめの船の科学館駅から見る船の科学館です。

700円を払い広大な館内へ。外にもいろいろ展示してありますが、あまり時間が無いためパス。超伝導の電磁誘導推進のエンジンとかありました。

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これが電磁誘導推進のエンジン。左から吸い込んだ水をフレミングの左手の法則で加速して右に噴出して進むそうです。

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ヤマハのエンジンを積んだレーサーとか

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タンカーの馬鹿でかい模型とか

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さてこれは?

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これが3番気筒のコンロッド。あまりにも長いため、真ん中で分割されて、ピストン側は黒く見えているレールの上を上下に動くだけ。下半分が普通のエンジンのようにクランクを回します。

そうです。船の3気筒ディーゼルエンジンの試作機だそうで。高さ10Mぐらいあります。左側は自動車エンジンでいうところのカムを回すためのギアトレインみたいで、クランクから5個のギアを介しヘッドにある何かを駆動しています。

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でここは2階から見下ろしたところ。下の丸いパイプがシリンダー(直径1Mぐらいある。正式なボアストロークは750X1500X3気筒)、左がプッシュロッド、上に載っているロッカーアームでバルブを駆動。そうです。カムこそ高い位置(たぶん左下に見える部分)にありますが、OHVエンジンの巨大版です。(と勝手に想像していましたが、実はカムは無くバルブは油圧駆動らしいです。)

さらに、このエンジン、2サイクルディーゼルなんですって。

えーっ、そもそも2サイクルなのにどうしてバルブがあるの??

実は、ここにはエキゾーストバルブしかありません。吸気は2サイクルの常でシリンダー側壁の掃気ポートからするそうです。最初の写真でエンジンの上方にある筒状のものがエキゾーストで、その上につくターボで掃気ポートに加圧した空気を送り込みます。(ディーゼルなので送るのは空気のみ。長いストロークで加圧された高温の空気に燃料を噴射して爆発させます。通常2サイクルは、排気ガスが、垂れ流される混合気をキャブレターへ押し戻しすように、先を絞った排気チャンバーをつける必要がありますが、ディーゼルの場合、ターボ渦給されたことにより、新気が排気ガスを十分押し出したあとで燃料を混ぜることができるので、未燃焼ガスをシリンダーへ押し戻すチャンバーは必要ないようです。・・・あああ、書いてて頭が混乱してきました。要するにターボ渦給するのであれば、2ストバイクのような、密閉した一次圧縮用のクランクケースが必要ないし、爆発後の排気ガスも、エネルギーを出し切る下死点を過ぎれば加圧された空気によって完全に追い出すことができるので、上死点まで圧縮された空気には排気ガスはほとんど混じっていないってことでいいんですよね。ということはバルブのオーバーラップが必要無いわけか。燃焼効率いいはずだ。)

そう、この船舶用のターボ過給の2サイクルディーゼルエンジンは、この世にあるエンジンの中で最高の熱効率を持つそうです。(約50パーセント)

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これがはずされたロッカー部。右にプッシュロッドがつき、さらに左に見えるもう一個のロッカーアームも介して、突き出している2本のバルブのてっぺんを同時に押し下げます。(ということは2本とも排気バルブですか?道理でプッシュロッドが1個しかないのか)右隅にちょこっと写っているのがピストンです。直径75センチですのでドラム缶を半分に切ったぐらいの大きさがあります。ピストンリングが見えますね。

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これがターボ本体の分割模型(下半分は本物、上のカバーはアクリル製の模型)。直径50センチぐらいのタービンが回ります。

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これが全体図の模型。一番下がクランクで、中間に継ぎ手があり、一番上にピストンが見えてます。これで直列の8気筒ですか?右が上死点、左が下死点だとすると、ピストン直径が75センチだとして、ストロークは4.5m?

ごらんのとおり右端に見えるスクリューはエンジンの出力軸に直結なので、バックするときはエンジンをいったん停止して逆転させるそうです。

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さてこいつは。

船用のタービンエンジンです。・・・・・・・どっかで見たことあるなと思ったら、ジャンボジェットのエンジンをそのまま使っているらしいです。ジェットエンジンの噴出し口に奥に見えるタービンを固定して排気で発電機を回してます。ボタンを押すとモーターライズで回りだします。

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おおっ!しんか2000じゃないですか!!

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鋼球時代の耐圧殻。6500ではチタンになったんだよね。

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支援船まで。もう俺ここで暮らしてもいい!ずっと見ていたい!

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しかもガントリークレーンがちゃんと動くんです。

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着水~い。

実はあたくし、今から40年も前の小学生時代にバチスカーフとかトリエステのプラモデルを作って風呂に沈めていた、深海調査艇おたくだったのです。しんかいの浮力体に水より比重が小さく圧力でつぶれないガラスを使ったり、深海の高圧化でもつぶれることなく駆動できるよう、モーターを室内側でなく、深海側にむき出しにしたり、耐圧殻にはめ込むアクリルの窓をすり鉢状にしてパッキンなしで外圧で耐圧殻に押し付ける方式を取ったりとか、もう耐圧技術にめろめろです。

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LNG運搬船とか

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ああああ、サンフラワーまであるうう。

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連合艦隊。全種類あります。

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当然のごとくあります。巨大大和。

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窓の外には南極観測船「宗谷」

船の科学館

いやあ堪能しました。実はこのあと江戸東京博物館に行くつもりでしたが、ここで時間を使いすぎたためパス。

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3時に出て、再び新橋に戻り山手線で4時に本日の宿泊地、上野へ。

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上野駅構内はすぐ上をレールが通っているため梁が低い部分があります。私の身長ではしゃがまないとぶつかります。

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アメ横へいき、ちょっと早いけど晩飯を食べました。

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まぐろ市場という店で海鮮丼、750円。うまかった。東京は食い物が豊富ですねー。八百屋さんで売っていた切り立てのパイナップルとメロンを堪能し本日の宿「つくばホテル」へ。

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上野駅から徒歩15分ほどで到着。宿泊費5250円を支払い5階の部屋のドアを開けると。

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え、普通の蛍光灯??

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なにこのテレビ、エアコンとタンデムしてる!壁紙もべろべろじゃん。

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パ、パイプいすですとお。コンセントも無いし。

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はじめてみました。三角形の風呂。しゃがむことができません。せま!これの代わりに大浴場があるという触れ込みでしたが、3人入ると満員の民宿のお風呂。

東京という立地ですからこれでもがんばっているのでしょうが・・・。広島のホテルと比べてしまいます。何より一番困ったのがやにのにおいで、のどがイガイガすること。これで戦意喪失。窓を全開しエアコンも全開。トイレの換気扇を回しっぱなしで寝る羽目になりました。

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でも頼みの窓がこれだけ。しかもここは東京。外からの騒音がすごかったです。

ホテルを予約するときは多少高くても禁煙室があるところを選ぶべきでした。

ネットサーフィンしながら、コンビニで買ったビールとおつまみで、酔った勢いで2時40分就寝。

ツクバホテル

本日の出費

18きっぷ1回分 2300円

食費 2873円

ゆりかもめ 370X2=740円

船の科学館 700円

ホテル 5250円

計11863円

そうだ、この部屋、なんか見たことあると思ったら学生時代をすごした寮の部屋にそっくりだ。

4月8日の旅に続く。


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コメント 7

kanchi

精力的に動いてますね!

おおっ、近くまでいらしゃっていたんですね。
お台場は自宅からポタリングするエリアですし、鉄道博物館は実家からポタリングするエリアなんです。 事前にお知らせいただいていたら、接待させていただいたのに。。。

と書いていて気付きました。その週は入院していたので今回は無理でした。次回は事前アナウンス願います。

ところで船の科学館で「しんか2000」の展示スペースに水圧で押しつぶされてキーホルダー・サイズに縮んでしまった「カップヌードル」を見ませんでしたか? 媒体などでも水圧の凄さを表現するために良く取り上げられますが、実際に見ると小ささに笑ってしまいます。
by kanchi (2009-04-18 19:10) 

MHR

kanchi様ありがとうございます。
kanchi様は東京在住だったんですね。
次回は次の18きっぷの時期ですか。普通に行くと東京片道6000円だそうです。
カップヌードルは気づきませんでした。
あの展示、親子で見ている人がいて、私はというと、自然に顔がにやけるのを抑えるのに苦労していたので見落としたのでしょう。
できれば科学未来館のしんかい6500も見たかった(抱きつきたかった)のですが、あいにくこちらも休館日。残念でした。
by MHR (2009-04-18 21:54) 

kanchi

すいません。勘違いしておりました。圧縮されたカップヌードルが展示されているのは科学未来館の「しんかい」の展示コーナーでした。たぶん。


by kanchi (2009-04-18 22:28) 

エンジン好きのかとう

全高10mのエンジン見てみたい!
私も普段からでっかいエンジンを扱っていますが,これだけ大きいのは見たことがありません。
(中型バスぐらいの大きさのなら,ダ○ハツの工場で見たことがあります)
中の部品が展示してあれば良いのに。
by エンジン好きのかとう (2009-04-18 22:53) 

MHR

kanchi様ありがとうございます。
よかった。わたしのぼけではなかったのですね。

かとうさまありがとうございます。
実はドラム缶半分ぐらいのピストンとはたきぐらいのバルブが下に展示してありました。
それにこれたぶんカットモデルじゃなくこういうエンジンみたいです。そういえばターボで過給していたような。
それとジェットタービンはモーターで実際に動いてました。
ひょっとしたらこの巨大エンジンも動くのかもしれません。

by MHR (2009-04-19 00:39) 

二兎を追う男

船のエンジンって、面白いですねえ。
スケールといい、技術といい。
人込みは苦手ですが、博物館めぐりなら何とかなるかも、です。


by 二兎を追う男 (2009-04-20 23:15) 

MHR

二兎を追う男さまありがとうございます。

船のエンジン、圧倒されました。というか魅せられてしまいました。もう一度船の科学館へ行こうと思います。
今東京の江戸東京博物館に浮世絵がアメリカからやってきています。(アメリカのほうが浮世絵に対する理解があったそうです)行かなかったことをいまさらながら後悔しています。もう一日いればよかった・・。
博物館っていいですねー。
by MHR (2009-04-21 18:29) 

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