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北海道に備えて、R100RSのオイル交換、フィルター交換。・・・・不安材料発覚。 [88'BMW R100RS]

北海道での走行に備えて100RSのオイルを交換、ついでにアンダーカウルをはずしました。

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これがフル装備。真夏の走行は、両足の前に約130度の熱源があるため、コタツの中に足を突っ込んで走っている状態です。冷たい空気はアンダーカウルによって足の外に逃げ、足のほうにはエンジンを冷却した熱風が来るのみです。

 

まずカウルを貫通しているエキパイをはずします。これを外さないとカウルは取れません。

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巨大なフランジナッ トをはずすにはこのような専用工具が必要です。(これはレーザー加工で6MMの鋼板から切り出してもらったものです。)

マフラー側のクランプも緩め、左右をつないだままエキパイを前に引っ張り出します。

次にこれまたアンダーカウルを貫通しているエンジンガードをはずします。

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奥に見える19MM のナットをはずします。ここはアンダーカウルのステーも共締めされてます。

ガードはあと、6MMのキャップスクリューと13MMのロック ナット、13MMのボルトで止められていますので知恵の輪をとくようにはずしていきます。

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さびていたので磨き ました。

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ガードをはずしてア ンダーカウルを取り去ると、オイルクーラーのサーモスタットが丸見えになりますのでついでにここにあるオイルフィルターも交換しました。

ド レンからオイルを抜き

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ハウジングを固定し ている3箇所の5MMのキャップスクリューをはずします。レンチが回しにくい上、体重をかけないと緩まないほどしまっていたので、回すのに邪魔になる、前にある2本のホースもはずしました。

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はずしたサーモス タット本体。オイルフィルターのふたをかねてます。白い丸断面のOリングはつぶれて四角くなっていました。その内側には黒い四角断面のOリングがありま す。

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引っ張り出したオイ ルフィルター。ねじの締まり具合からして長い間交換されてないようです。当然真っ黒。

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このバイクを購入し たときにオークションで購入した、R100販売当時のフィルター。箱はぼろぼろですが中身は大丈夫でした。

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新品は当然ですがこ んなにきれい。左側がエンジンの奥に入ります。帯のようなものも部品ですので取ってはいけません。

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はずしたフィルター に手前のOリングが着いてるか確認。外れてエンジン内に残っていると引っ張り出すのが大変です。

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さてこれは?この当 時のオイルクーラー装着車には、オイル温度を管理するサーモスタットが装備されており、オイルが冷えていると、エンジンをかけてもオイルクーラーにオイル が回りません。そこでオイル交換時にクーラー内のオイルを強制循環させるために、バルブを押し上げる特殊工具がこれ。といってもねじ長23MMのただの 6MMねじです。新車購入時には車載工具として付いているそうです。23MMなんてちょうどいいのは市販されてませんので、ノギスで測りながらダブルナッ トで23MMのねじ長を作ります。

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ここについている短 い6MMねじをはずして23MMのボルトをねじ込みます。フィルターセットについている小さな銅ワッシャーはここに使います。

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右の小さい穴がバイ パスで、これは23MMいっぱいねじ込んで全開状態です。

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ねじを緩めていくと このようにバルブが閉じていきます。通常これを温度にあわせて自動で行っているわけです。

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つぶれて四角くなっ たOリング。これはフィルターを買うと付いてきます。

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こちら新品。白いも の、黒いもの、紙パッキン、銅ワッシャー、ドレンワッシャーがセットになってます。

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このようにOリング 2本と紙パッキンをセットします。紙パッキンは使わなくてもいいという意見もありますが念のため使ってみました。(このバイクにはもともと付いてませんで した)

オイルフィルターをいれ元通りねじを締めていきます。クーラーのホースを取り付け、ドレンボルトを締め、オイルを入れます。

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オイルは前回の余 り、カストロールRS。2リッターしかなかったので同じカストロールのXF08を0.7リッター足しました。

はずした逆の順番でエンジン ガードを取り付け、エキパイを取り付けます。(アンダーカウルは付属ねじとともに物置行きです。)

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焼きつき防止のカッ パーコンパウンド。

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エキパイの取り付け 部に付属の刷毛で塗り塗り。高熱でも蒸発しません。この部分はアルミなのでナットとかじりやすく、固着しているR100が多いようです。この車体はハン マーが必要なほどねじがしまっていましたが、一度緩むとスムーズに回りました。

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レンチはこう使いま す。体重をかけて締めるだけにしました。必要ならハンマーで柄をたたきます。ナットはアルミですが、すべてのフィンに荷重が分散するのでハンマーでたたい てもほとんど傷つきません。

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こちらはエアフィル ター。まだ使えそうですが、せっかくなので交換しましょう。

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アンダーカウルがな くなってすっきりしました。しかしこれでもコタツからコタツ布団を半分はずしただけ。足の前のヒーターは健在なのでどうなることやら。

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なぜかフレームにオ イルがべったり。

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犯人はこいつ。オイ ルプレッシャーゲージ。中の配線を通って、オイルがぽたり。構造欠陥としか思えません。新品でも漏れるそうです。とりあえずオムツを当てときましょう。

最 後にトップケースをつける算段をします。

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R100RSにはこ のようなキャリアが付いてますが、実はこれ、カウルにねじ止めしてあるだけで、フレームにはマウントされていません。当然ぐっと力を入れるとカウルからみ しみしという音が。

ここはシュラフぐらいしかつめないようですので当然トップケースもマウントできません。キャリアを取り付けるようなス ペースもなく今回はあきらめました。パリダカールの頑丈なキャリアがうらやましいよー。今回はバッグを積みましょう。

このあとエンジン始 動。オイルクーラーが熱くなったのを確認し、ボルトを通常のものに交換し終了。

 

のはずだったのですが、エンジンからカタカ タ音が。

タペット音かあ、調整せんとあかんかあ。・・・・え?

クラッチを切ると音が消えます。

えええええ えっ!ミッションからじゃん!

どうやらミッションのどれかの部品が寿命を迎えようとしている模様。

ううう、 BMWR100RSの持病が出始めたようです。

北海道・・・もつか?


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コメント 7

nobuki

始めまして、100rsいいですね!
by nobuki (2009-07-27 10:04) 

kanchi

こんにちは

オイルプレッシャのセンサ取り付け部からのオイル漏れは私も経験あります。ここが漏れる場合は劣化でなく構造的欠陥であり、持病と割り切って乗るしかないと整備士から言われたことあります。

それにしてもエア・フィルタは写真で見ると、まだまだ使えそうな汚れ具合に見えますね。
by kanchi (2009-07-27 17:17) 

ぱりだか

あの〜、オイル交換したばっかりで、ちょっと言いにくいんですが。
化学合成油は減りますよ〜。
1リットル缶を持参で行った方が、良いと思います。
by ぱりだか (2009-07-28 20:30) 

MHR

はじめましてnobukiさま、これからもよろしくお願いいたします。

kanchiさまありがとうございます。オイルプレッシャースイッチを他のに付け替えようと思っています。どうせオンオフスイッチですし、車用ではもれたことないので何か探してみます。エアフィルターは迷いましたがおごりました。

パリダカさまアドバイスありがとうございます。
RSをいれて2000km走ってみましたが、200ccほど減っただけでした。いい個体なのかもしれません。(もちろんこれから加速度的にっていうのがありそうですが)
もちろん1リッター缶はもって行きます。というか家にあるバイクはどれもオイル消耗しますのでいままでの北海道はオイル500ccを必ず持参していました。ただ、いままでR80G/Sで2回、R100GSで1回北海道行ってますが、オイル補給するまで減ったことはありませんでした。運がよかっただけかもしれませんけど。
by MHR (2009-07-28 23:20) 

二兎を追う男

いよいよですねえ。
BMWって、エンジンは10万マイル走っても平気、とかの評判ですが、ミッションは持病があるんですか?
エキパイの取り付けも面白いですね。
思えば、昔K100RSに乗っていた時は、一度も自分で整備しませんでした。オイル交換さえもやらなかった。というより、全然距離を走りませんでしたので。あ~、もったいない。




by 二兎を追う男 (2009-07-28 23:40) 

愛知のイナ

RSの調子はどうですか?

北海道ツーリング良いですね~。
未だ北の地は仕事以外では踏んだことがないので
とても、あこがれですよ。

PS、ボロボロですがAG200手に入れました。
by 愛知のイナ (2009-07-29 15:04) 

MHR

二兎を追う男さまありがとうございます。
R100系はいわゆるエンジン本体(車と同じ仕組みなのでクラッチやミッションより前の部分)はオイル管理さえきちんとすれば基本的に消耗しません。ただ周りの補機の寿命が国産車に比べて情けないほどだめだめです。
特に電装部分のセルモーターやパルサー、点火コイルやプラグコードなどは5万キロ持ちません。
あとツーリング先であわてたのがチャージランプ。このランプの球が充電系に直列につないであるため、メーター内の球がきれると充電しなくなります。球が切れていると当然チャージランプも点灯しないので原因を突き止めるのに結構時間がかかりました。店に売っていないワット数ですし。(3ワット)
ミッションですが、オイルシールやベアリングなどもあまり寿命が長くない上に、シフト機構のスプリングが折れてシフト不能になるという、ほとんど欠陥といえる持病があります。
BMWの壊れないという神話は「定期的に部品交換さえしている」というディーラーと仲良しのオーナーのバイクであれば、という前提の上に成り立っていると思います。

愛知のイナさまありがとうございます。
バイクに乗れるうちに行きましょうよー。二兎を追う男さんなんて北海道行くには太平洋越さないといけないんですよー。
AGってヤマハでしたっけ?たしかオーストラリアの牧場なんかで使っているやつでしたよね。レストアがんばってください。
by MHR (2009-07-29 20:34) 

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