BMWR100RS ユーザー車検準備その2 リアブレーキOH他 [88'BMW R100RS]
今日は素晴らしい天気です。走りにいくのに絶好の日和ですが、バイクはバラしたままなので続きをしなくてはなりません。(野良猫になめられている我が家の老犬15歳。)
ヘッドライトが曇っているのでここにあるビス4本を外してヘッドライトカバーを外します。
R100RSの場合、車検では光量不足で落ちることが多いらしいので、このままの状態で受けようと思ってます。R100RSはヘッドライトの高さと左右調整は、通常のフルカウルのバイクにはあるまじき、なんとライトケースを固定しているボルトをゆるめてライトケースごと前後に動かすという昔のオフロード車みたいな方法で行うので、光軸がずれている場合に、カバーを外したままの方が調整しやすいという理由もあります。
棒に布を巻いて電球の穴からこの曇りをできるだけ拭きとりました。電球の前にカバーがあるのでガラスの真ん中にはとどきません。
ドラムブレーキをオーバーホールするため、まず左マフラーを外します。次にホイールボルト4個を外しますが、ホイールを抜くためにはブレーキを開放しなくてはなりません。
ブレーキロッドのウィングナットを外します。5mmのボルトをゆるめてアームも外しますが、元の場所に組み付けるためにスプラインとアームにアイマークをつけておきます。
これでホイールは左に抜け・・・るはずなのですが、パニアステーとリアフェンダーとブレーキパネルと地面に挟まれて横に抜けません。地面を掘るか、リアフェンダーを外せば抜けるんですが。
そこで、オートバイを右側にギリギリまで倒して車体を浮かせてホイールを下側から引っ張り出しました。
シューは3.5mmは残ってます。懸念だったシールからのオイル漏れもなし。(昔乗っていたR80G/Sはここからオイルが漏れ、ブレーキシューをオイルまみれにしました。そうなると当然ブレーキは効きません。)
せっかくここまでばらしたのでグリスアップしました。
このEリングを外します。
シューを手前に倒すとこのように上下一緒にはずれます。
上と下のシューは品番が違いますので覚えておきましょう。実は同じモノサスでも年式(確か89年ぐらい?)によってシューの径が違います。ですからシューの品番を記録しておくといつか発注するとき間違えずに済みます。
カムシャフトを抜きます。
ここがカム部。汚れを落としてシリコングリスを塗ります。Oリングも点検。
こんなところにもBMWマーク。
ブレーキ部は高温になるので溶け出さないシリコングリスを使わなくてはなりません。
アームの内側にはフェルト製のシールが入ってます。組み付け順は外からアーム、フェルト、ワッシャー、ブレーキパネルとなります。フェルトにもグリスを。
せっかくなのでスイングアームも掃除。このステー、なんなのでしょうか?何も使われてないけど。
右ブレーキペダル内側のペダル高さ調整ボルト兼ストップランプスイッチ部。下にちょこっと見えているのがリアブレーキロッド。タイヤが無いので見えますが、ステップのプレートとスイングアームに阻まれ、通常は手探りでこのボルトを探します。
このボルトが右のストップランプスイッチを常時押していて、ペダルを踏み込んで離れるとストップランプがつきます。このボルトはペダル高さの調整ボルトを兼ねていて、頭には保護用の樹脂のキャップがかぶっていましたが。
劣化してボロボロ。代わりが無いので、外してしまいました。どうせ役目は果たして無いし。
さて組み付けです。ピボットにシリコングリスを塗り
カムのしゅう動部にもグリス。(実はここしゅう動部ではありませんでした。道理でBMWのマークが浮彫りされていたわけで)
ホントはここがしゅう動部。シューの片側が載ります。国産車と違うなあ。
シューをエアブローしてこのようにスプリングとカバーを引っ掛けます。
外した時と逆に、上下を間違えないように片側のシューをセットして、スプリングを引っ張り上げるようにして反対側のシューをセットします。
手で押し込むと、かちゃんとはまりました。
保護カバーをこのようにセットし、ピボットにEリングをはめます。
これはシューの残り表示。ストッパーが無いので位置は適当です。目安となるのか?
ホイールのドラムをエアブローして
シューのかすをフッ飛ばします。外した時と逆に、オートバイを傾けてホイールを下から潜り込ませて、4本のボルトを106NMで締め付けます。
シャフトブーツにひび発見。ここに穴が開くとシャフトオイルがこぼれてきますので要交換。とりあえずゴム系の接着剤を塗りこみました。ブーツは予備を買ってますが、スイングアームを抜き、シャフトを切り離さないとなりませんので交換は車検後にします。
一応車検整備完了。ワックスをかけ、納税証明書、車検証、自賠責保険証を確認したらあとは明日の車検待ちです。
不安材料はヘッドライトだけ。
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毎回為になります、さすがにRシリーズなどには乗れませんが私の方も毎度イベント尽くしで飽きる暇が有りません。
車検うまく通ると良いですね。
by 愛知のイナ (2010-02-21 20:59)
G/Sに乗っているパタパタと申します。
バイクにはカンケイないのですが、写真に写っていた犬がかわいくて釘付けになりました。
もっと見たいので、いっぱいアップしてくださると嬉しいです。
by パタパタ (2010-02-21 22:29)
愛知のイナさまありがとうございます。
ユーザー車検楽しかったです。何でもやってみるものですね。
by MHR (2010-02-22 19:03)
パタパタさまありがとうございます。
かわいいですかあ。老犬ですよ。
若いときはよくたぬきと間違えられました。
今はぼけてしまっていて、しっぽを振らなくなったのが悲しいです。
これからちょくちょく出演させてみますね。
by MHR (2010-02-22 19:06)
日本の国産車も、シールドビーム全盛の頃の異形(丸くない)ヘッドライト車は光量不足で車検に落ちた例が少なくなかったようです。初期のSAE規格の角形ヘッドライトを採用したスバル車を予備車検場に持ち込んだら、光量不足が発覚した際に聞いた話です。
棒に布を巻いて電球の穴からライト・ユニット内の曇りを取る作業は私も経験しました。割り箸では短いので、文房具屋で売っている工作用の角材使った記憶があります。
by kanchi (2010-02-24 15:33)
やっぱりヘッドライトは丸が一番だと今でも思ってます。
特にBMW4輪のクリアレンズの4灯が好きでした。
異型ヘッドライトはパーツの共用化が出来ず、古くなった車のパーツ供給の短命化も心配です。
ブルーバードU乗ってった時はいろんなヘッドライト取っ換え引っ換えして楽しんでました。
by MHR (2010-02-24 22:37)
ヤフオクからやってまいりました。
旧い記事にコメントするのもなんですが、左タンデムステップ内側の使ってないステーは、バッテリーのブリーザーホース用です。
あと、ヘッドライトレンズは反射板と分離出来ますので、外して皿を洗うように台所の洗剤とスポンジでピッカピカに綺麗に出来ます。挟まってるだけのゴムパッキンが張り付いてますので、上手くはがすので大変ですが。 ちなみに、私は車検の時だけ85Wのバルブに交換して光量不足をクリアしています。
by ギョーダー (2013-08-09 23:54)
ギョーダーさんありがとうございます。
こんな古い記事へのコメント有難うございます。
やっと謎が溶けて喉に刺さっていた魚の骨がとれた気分です。
どこ探しても役目がわからなかったもので。
ヘッドライトは、割ってしまったという記事が結構あったので躊躇してました。
今は暇だらけですが外作業が暑くてできないので、秋から来年の車検準備ですね。
不自由な体でどうやってユーザー車検をとるかが問題ですが。
いまさら店に任せるのは嫌ですしねー。
by MHR (2013-08-10 10:37)