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別冊モーターサイクリストの記事をきっかけに31年ぶりの再会へ。 [車、バイク]

昨年から隔月刊になってしまった別冊モーターサイクリストですが、貧乏人のあっしにとっては毎号買うことができるようになり逆にありがたいです。(今までは読みたい特集がある時だけ購入)

さてその最新号がこれ。

IMGP1709.jpg

この中に「我ら、10万kmクラブ」という人気記事があります。 文字通り1台の単車を10万キロ乗り続ける人を紹介するのですが。

IMGP1710.JPG 

その中の1枚の写真の紹介文に目が止まりました。

IMGP1711.JPG 

(記事の主人公は右のかたです。問題は左のご友人)

伊藤博文さん。67歳。

えーーーーーーーっ!!!!! 

お話は新車で購入した80年式XL250Sで行ったツーリングで、下の写真を写してもらった31年前にさかのぼります。

XL250S.jpg

(今ではすっかり観光化され、当然JR最高地点となった野辺山の踏切前です。当時はまだ国鉄でした) 

愛知からスタートし、富士山五合目のレストハウス前で、やたらハイテンションのお兄さんに、「北海道から来たんだけど、どっかいいとこつれてってくんねーかい?」と声をかけられ、それならと、お気に入りの長野県は霧ヶ峰まで同行しました。 

001.jpg 

奈川渡ダムにて(奥の黄色い人が問題の人。) 

途中その人のCB750K2(だったと思います)のブレーキパッドが全くないのに気づき、ホンダSFで交換してもらったり、1人用のテントに無理やり寝たり、生まれて初めてナナハンに乗せてもらったりしながらなんとか霧ヶ峰へ到着。

ただ、雄大な景色を前に冴えない表情。

「こんな景色毎日見てっからなあ」

10年の後に初めて北海道へ上陸してその意味を理解できました。そりゃそうだよなあ。 

で、リクエストが。

「なにか記録に残るとこ行きてー。」

で、行ったところが上の国有鉄道最高地点。

そりゃもう喜んでもらえました。

その後も霧ヶ峰から国宝の松本城へ降りていく途中でヒッチハイクの2人組の女の子を拾ったり、テレビで有名になった野麦峠へ行ったりして2日間楽しくツーリングしてお別れしました。

その方のお名前が「伊藤博文」さんだったのです。(免許証で確認)

珍しい名前ではないと思いますが、「北海道の」とつくと話は別。

早速読者欄である「ボイス」係へ以下の文章を投稿しました。

「403号の我ら10万kmクラブを読んでいたら、聞いたことのあるお名前が出てきました。北海道の伊藤博文さん?ひょっとして若い頃は郵便局員だったのでは?

実は 1981年頃、新車で買XL250S富士山五合目行ったとき、CB750K2(ったと思います)方に声をかけられて霧ヶ峰や八ヶ岳方面へツーリングしたことがありました。
その方が伊藤博文という人で、本名だという証拠にと免許証を見せてくれて北海道で郵便配達してると教えてくれました。
その後2日に渡って一緒して霧ヶ峰の雄大な景色を見てもらいたい思って胸を張って案内したのですが、こんな景色は見飽きているから何処か珍しいところへ行きたいと言われ(後にはじめて北海道へツーリングに行ってその意味を知ることとなったのですが)、野辺山の国鉄最高地点案内したらとっても喜んでくれました。奈川渡ダムで写した当時の写真を見ても掲載されている方と似てるなあと。
違っていたら残念ですが懐かしい思い出です。
当人だったら嬉しい再会なのですが・・・・・。」
 
 
投稿がのれば人違いでも嬉しいなぐらいに考えていたのですが、なんと編集部の阪本さんという方から、伊藤さんから私の携帯へ連絡してもらえるというご返事をいただいたのです。
電話でお話ししたら、微かに覚えのある北海道弁とお声で「間違いなく本人です」とうれしいご返事。
今度北海道へ行く時には必ず再会しようという約束をして電話を切りました。
バイクに乗り続けてきてよかったよう。 


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コメント 12

KOR

これはとてもいい話ですねー♪
感動したので、思わずコメントしました。

MHRさんの、「バイクに乗り続けてきてよかったよう」という言葉にとても共感できました。
by KOR (2012-02-09 03:57) 

大阪のあんちゃん

いやぁ~良い話ですね、私も40年間乗り続けていますから色々有りました。ほんとバイクっていいですね。XL250Sも新車で買いましたし、それで奈川渡ダムで東京の友人と待ち合わせしてツーリングに行ったりしたので写真も懐かしいです。いつも読むばかりで、たまのコメントですみません。以前記載があったスーパーの焼きそばも豊田に出張に行った時に食べてきました。おいしかったですよ。同世代と思います、厳しい世の中ですがこれからも頑張ってください。
by 大阪のあんちゃん (2012-02-09 05:39) 

さる1号

良い話ですねー
読んでいて嬉しくなりました。
伊藤さん、67歳で乗り続けられているのですね。
素晴らしいです。
by さる1号 (2012-02-09 07:58) 

kuri_teru

事実は小説より奇なり、、じゃないですが、
この記事を偶然見つけたMHRさんもすごいです。
しかも30年の時を経て……。
きっと何かご縁があるんだと思いました。

あ、阪本さんは別冊モーターサイクリストの
編集長ですね。

by kuri_teru (2012-02-10 01:57) 

がばちょ

いい話です。
そういえば、昔はよくすれ違うたびに、ピースサイン出して、あいさつ交わしてましたよね。今は、時たま軽くメットを傾けてあいさつを送ってくれる人がいて、あわててあいさつを返します。
 今は、ぜいたくなバイクがたくさん走ってますが、昔ほど”ほんわか”雰囲気はなくなりましたねえ。
by がばちょ (2012-02-10 20:28) 

MHR

KORさまありがとうございます。
継続こそ力なりですね。
昔バイクを降りようとしたら結婚してバイクを降りた友人から「あんただけは死ぬまで乗っていて欲しい」と言われたことがありました。知ってる人が誰かひとりでも乗っていれば自分もいつかバイクに戻ることができるからだそうです。
by MHR (2012-02-11 14:53) 

MHR

大阪のあんちゃんさまありがとうございます。いやあ、コメントいただけなくても1日1000人ほど覗いてくれてるってのが励みです。見捨てないでくださいねー。
by MHR (2012-02-11 14:55) 

MHR

さる1号さまありがとうございます。
私もあと12年後に乗っていられるかどうか・・・。
いやそもそも生きてるんでしょうかねー。
伊藤さんすごいです。
by MHR (2012-02-11 14:56) 

MHR

kuri_teru さまありがとうございます。
ほんとに縁ですよねー。
でもそれ以前にバイクに乗り続けてきたからだなあと。
阪本さんって編集長だったんですか。
忙しい中お手間を取らせてしまい申し訳ないことしました。
by MHR (2012-02-11 14:59) 

MHR

がばちょさまありがとうございます。
初めてもらって返したピースサイン今でも覚えております。
GL400で高山方面へ向かう途中の国道41号線。
相手はGT750。
あの頃の単車乗りって連帯感ありましたねー。
今ではピースサイン出すのは北海道ぐらいでしょうか。
by MHR (2012-02-11 15:02) 

harry

こんばんは。実は今日、この記事を実際に取材して書かれているライターの松島さんが自分の職場に見えたので、MHRさんのこちらの記事をお見せしてお話したら、「ほう、すごいね!いろんな出会いがあるんだねぇ、こんどまた6月に伊藤さん達に会う約束してるから、いろいろ聞いてみよう(笑」なんて言われてました。別冊は他の雑誌とはちょっと違う切り口の記事が多くて楽しいですよね。
by harry (2012-02-16 23:49) 

MHR

harryさまありがとうございます。ご自宅の新築の過程面白く見させていただいてます。美ヶ原方面が見える環境羨ましいです。
松島さんと接点があるなんて、いろんな人脈がおありですね。
こういうことから世界が広がることもあるんだなあとびっくりしてます。
とにかく購読を続けてきてよかったです。(購読させ続けてきた編集の方にも感謝)
by MHR (2012-02-17 20:11) 

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