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XL500S 電装12V化前準備 ウィンカーインジケーターをLED用に改造 [80'HONDAXL500SA PD01]

先日ぱりだかさんにいただいた、XL500Sを6V電装から12Vにするキット。

1.2Aのバッテリーではノーマル球を使った電装ではちと心もとないので、LED化を目指しますが、それにはいくつかの前準備が必要なのでヘッドライトケースに詰まっているハーネスをばらしました。

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目指すはここ。

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ウィンカーのインジケーター球のハーネスです。

IMGP9993.jpg

この橙色と水色のケーブル。 

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まずコネクターにアクセスするためにライトケース左右のビスを外します。

IMGP9995.jpg

これか?

いえ、こっちはインジケーターではなく電源側、つまりウィンカースイッチ側のコネクターでした。

IMGP9996.jpg

インジケーターはこっちの赤いコネクターです。

ところがこれだけ外すだけではぎっちりと詰まったケーブルに阻まれて、ライトケースの穴から抜けません。

結局接点の接触不良の心配を無くすためも兼ねて、すべてのコネクターを引き抜きました。 

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目的の橙と水色のケーブル。

橙が左ウィンカー、水色が右ウィンカーからの電源線です。

IMGP0007.jpg

とりあえずすべて引っこ抜いた後のおぞまじき姿。元に戻せるのかこれ?

これをライトケースに2個空いた穴から丁寧に引っ張り出し

IMGP0012.jpg

目的の赤いコネクターのついた線も抜きます。

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よくもまあこの中に納まってたもんだ。

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フレーム側に残ったハーネス。ここまで抜くとそれぞれの線の役割がはっきりわかるのでちょっと気が楽になりました。

DSC_0213.jpg 

実はヘッドライトケースに詰め込んであるケーブルは、ほとんどがフロントにあるスイッチや電球に行く線で、意外や後方へ行くメインハーネスには上の写真のように数本の線しかありません。これだけでエンジンもテール周りもすべてコントロールしてます。現在の電子制御のバイクじゃ考えられませんねえ。

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これが目的地。

DSC_0215.jpg 

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インジケーターボックスから電球のソケットだけを分離します。右がハイビーム、真ん中がLED化済みのニュートラルランプ、左が今回要改造のウィンカーインジケーターです。

なぜ要改造なのかの説明はすでに改造済みのKS2のページをご覧くださいな。 

IMGP0017.jpg

XL500Sは一時片付けて、これだけを家の中に持ち込み加工しますがその前に。

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おお、錆がひでーなあ。ということでメーター周りを外しましょう。 

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ところがメーターブラケットをクラッチケーブルが貫通してるので

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レバーからケーブルを抜こうとしたけどアウターが引っかかってこっち側が抜けないので

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こっちまで外す羽目に。 

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ついでにメーターケーブルも外しましたが、ハブ側のビスが普通のドライバーではなめそうになり、久々にショックドライバーの出番。道具は偉大だ。 

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あちこちへつながっている接続ハーネスを外すとすっきりしました。ハンドルもさびてるので結局全ばらしになりますな。これ以上は後日にまわして倉庫へ撤収。

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配線図が必要なのでマニュアル登場。下がベースで新品が1万円しました。上に乗ってるぺらぺらのは最終型の追加マニュアル。10ページぐらいのこんなのが中古で3000円です。 

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ウィンカーのインジケーター電球には、右ウィンカーを出した場合と左ウィンカーを出した場合とでは逆方向の電流が流れます。(KS2の説明を参照のこと)

普通の電球では電流はどっち向きに流れてもつくので問題ないですが、LED電球を入れると一方向にしか電流が流れないため、右か左どちらかはつきません。 

そこでまずはソケットのゴムグロメットをめくって橙と水色の線のどちらが電球のプラス側(お尻の出っ張った部分)につながってるか確認します。 

こいつは橙だったのでこっちに左右ウィンカースイッチからの+電源を入れて水色はアースにします。

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まず、ハーネスの被覆をむきます。

が、防水のためか被覆が電線と一体に焼き付けてあるためここでぶった切り

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コネクター側へできるだけずらしました。

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橙線も水色線もこのマジックの間を切断し、電流を一方向にしか通さないダイオードを下から上に通すようにはんだ付けします。

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ウィンカースイッチからくる2本の線はダイオードを通して1本にまとめて、電球側の橙の線にはんだ付けします。

これで水色線から橙線へ、あるいは逆には電流が流れないようになりましたので、ウィンカースイッチをどっちに入れても写真の下から上へしか電流が流れなくなりました。 

IMGP0042.jpg

この上側に電球ソケットの橙線をはんだ付けして

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電球ソケット側の水色線にアース線をはんだ付けして車体にアースさせれば、どっちにウィンカーを出しても一方向に電流が流れるハーネスになります。 

IMGP0044.jpg

あらかじめ通しておいた熱収縮チューブを縮めてLEDインジケーター用ソケット完成。

IMGP0046.jpg

あとは電球をLEDに交換して車体に戻すだけ。ただしハイビームの線は交流なのでひと工夫必要だから12V化するときに考えます。 

IMGP0047.jpg

念のため導通検査。水色-アース間は5.5メガオームで導通。これはダイオードの抵抗?

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橙-アース間も同様に導通。

さあ、次はフロント周りのさび落としと塗装だ。


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コメント 2

HIRO

こんにちは。
細かい作業?乙でした。
ウチのイーハとかも、同じ時代なのでデジャヴュ?に(笑)
12V化してますが、LED化は”大容量”なテール/ストップ球位にして、12V球に替えてます。

http://alfaa-ducati-monster.blog.so-net.ne.jp/2014-02-16-11
http://alfaa-ducati-monster.blog.so-net.ne.jp/2013-01-30-40
by HIRO (2016-02-06 13:47) 

MHR

HIROさん情報ありがとうございます。
12V化の参考に過去記事もさばくらせていただきますね。
XL500Sは高速用で運用する予定なので、ETCやナビで電気を使うため、できれば電装すべてをLED化したいです。
by MHR (2016-02-07 00:26) 

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