XL500S レバー到着 2台のXL500Sの初期型と中期型の違い。 [80'HONDAXL500SA PD01]
旅行から帰ったらポストに海外からの郵便が来てました。
PU(PARTS UNLIMITED)社製のXL500S対応のパワーブレーキレバーとパワークラッチレバーです。
じつはこれ、記載してあるパーツナンバーから検索したらXL用ではなく、最初期のCB250、350のドラムブレーキ用でした。
送料ともで約5000円です。5月中旬と書いてありましたが10日ほど早く届けてくれました。
XL500Sにも対応ということでしたが・・・・・・・
あれれ、XL250Rのクラッチレバーと一緒じゃん。騙されたー。
ちなみにXL500Sはこういう形状です。とりあえず心を落ち着かせて純正のクラッチレバーを外してみると、あれれ?
クラッチレバーはPUレバーと同じです。ブレーキレバーだけが恐ろしく分厚いんです。
そうか、ディスクブレーキと違い、ドラムブレーキは握りこんでいってもワイヤーの伸びもあり、レバーを思い切り握りこむため、レバー付け根にかなりの強度がないと穴が摩耗してしまいますが、これだけ厚ければ負担も減るわけです。 モトクロスコースなどでの使用も想定されていた時代ですし、ロードよりもブレーキをよく使うオフロード車だからこういう高強度のレバーを使ってるんでしょう。
まあ、オフロードには入らないし厚さ以外は問題ないので
この下のエグレの分、M8用のワッシャーを2枚ほど入れれば取り付きますね。
さて、レバーの比較です。
あれ?レバーを換えても届かないじゃん。中指と薬指は楽に届くようになったけど。ちなみに人差し指は動きません。
あらら、中指の掛かる位置こそ近いけど、先端のボールの位置は同じです。
実は小指が届かない原因は別にありました。
レバーの先端が内側に入っているので、このようにグリップに対して手を内側へ向けないとレバー先端に小指がとどかないのです。
原因はこいつでした。ライトのスイッチボックス。
レバーの支点は左右ともミラーのホルダーにあるのですが、クラッチレバーを握りこむと先端のボールはブリップ先端に来るのに対し、
ブレーキレバーはスイッチボックスの厚みのせいでグリップ先端から2センチぐらい中に入っちゃうのです。
ちなみにこれで純正です。
そこでスイッチボックスを外してレバーピボット(ミラーホルダー)を2センチほど外へ移動。
スイッチボックスは左へ移動。ライトは常時点灯するのでこっちでも問題ありません。
これで先端が外に2センチ移動してまっすぐ握りこめるようになり、結果として小指がレバー先端より少し内側の、グリップに近い部分にぎりぎりかかるようになりました。
結局ノーマルレバーでも問題なしだったわけですが、まあ、パワーレバー化でとっさの時に中指と薬指がすんなり届くようになったので良しとしましょう。
ベスラのフロントブレーキシューも150km位走って、ちゃんと食いつくようになりました。
先日見つけたライダースクラブに載っていた、XL500Sの発売当時の万沢康夫氏の試乗記事を呼んでたら、新車だと300kmぐらい走らないとブレーキが効かないだとか、ライト類がむちゃくちゃ暗いとか、ロードパルからステーごと持ってきてつけたしょぼいホーンとか、コケると簡単に曲がるブレーキペダルやチェンジペダルとか、、おもちゃのようなチェーンガイドのせいで簡単に外れるチェーンとかいう、欠点だらけで車検のあるオフロード車なんか誰が買うんだろうという、今乗ってもネガに感じる部分が当時もそのまま感じられていたことに笑っちゃいました。
はい、そんな欠点を35年後に楽しむ変人がここにいますよー。
さて、上の欠点の中で最後に書いた、お粗末なチェーンガイドを外し、先の記事でお披露目したチェーンテンショナーをつけてみました。
私自身XL250Sでエンデュロに出た時に、地面にヒットしてチェーンガイドが曲がってチェーンが外れまくった経験があります。
ブリキ細工で飾りでしかないチェーンガイド。ここまで軽量化したらガイドの役目なんかしないことなんか設計段階でわかるでしょうに。(零戦の穴だらけの骨組みを思い起こさせます)
しかもご覧のように、後ろ側がチェーンプーラーのナットに干渉するためスパナが入らず、チェーンを引くたびにガイドを外さないとナットをロックできないというふざけた作りなのですよー。
ちなみに同時期にアメリカで発売されたXR500にはこんなちゃちなガイドはなく、スイングアームに直付けされたチェーンテンショナーや、踏面が折れ曲がるブレーキペダルとチェンジペダルがちゃんと奢られてましたとさ。
スイングアームにぴったり。やっぱりちゃんとXL250S用だったようです。ガイドを固定するためにつけていたリアのフットペグは御役目ゴメンなので外しました。
それにしてもこれだけ遊びがあるんですねー。あっという間にスリッパーが減りそうです。減ったらまな板で作るか。
おまけ
今日、掘りたての竹の子を持って、XL500S初期型の嫁ぎ先のぱりだかさんちへ行ってきました。
目的は写真撮影。右1979年式の初期型と左1980年式の中期型。
さて初期型と中期型の違いは・・・・。
まずはテールバッグの有無。上の初期型にはテールバッグはもともとついてません。
初期型のFブレーキは140mmです。ブレーキレバーはメッキ。
中期型のFブレーキは160mmでレバーは黒染め。
中期型のRブレーキは140mmでレバーは黒染め。
中期型のキックは黒染め。
そして一番わかり易い違いがこちら。
そして1981年に出た後期型はフレームとRサスが赤いぐらい?であとは中期型に準じます。
もともと車検がある上に中型免許で乗れないという理由で全然売れなかったようで、現存するのは何台あるんでしょうか。(うち2台は私の所有車)ちなみに私のは170台目生産車です。
しかもかなりの数のXL500Sが、XL250SやCB250RSなどの天ぷらナンバー車のエンジンドナーになったとか・・・・。
今回2台を取り替えて走ったら問題点が発覚。
ぱりだかさんのほうが低速トルクがありません。
私の方のはブレーキをかけていても、それを無視して発進できるほど強力な粘りがあるのですが、ぱりだかさんの方のはそういうトルクがないのです。
これは同じバイクが2台あってこそわかることで、知らなかったら500Sの低速はこんなものかと思っちゃう可能性あり。
私が帰ったあとキャブをバラしたそうですが原因はつかめず。
早期に原因がわかることを祈ります・・・。
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こんにちは~
万沢さんとかなつかしス~
本日KSの部品取ってきました。
すぐ来たのにはびっくりです。
30年前はARのブレーキパッドで一ヶ月待ちとかありましたからね~
KSのホイールですが、当方のコメント欄を承認制にしました。
ご連絡いただければ読んだ後削除しておきます。
by 朝霧 (2016-05-05 21:08)
朝霧さんありがとうございます。
そちらのKS2の記事にコメント入れました。
よろしくお願い致します。
by MHR (2016-05-06 11:04)
こんばんは。
万沢さんの記事、私も持っています。歯に衣着せぬインプレッションが痛快ですね。XR500/500Rについては絶賛だったなあ。
私もXL400Rに乗っていて、500にはいつか乗ってみたいと思っています。
by citluvit (2016-05-29 00:00)
citluvitさんありがとうございます。
この号しか持ってないのでXR500の奴も読んでみたいですねー。
XL500Rが発売されれば最高だったんですが、免許制度の関係で400になっちゃったのが残念です。XL500Rの6速ミッション版が出ていればほしかっったんですけど。
読んでるブログにあるXLLIFEというブログによると、400エンジンは500SやFT500のクランクと腰上を合体させるとXL500Rができるみたいですね。
by MHR (2016-05-29 20:29)