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XL500S オオカミ中年の悲哀 終わったと言っときながらこの期に及んでキャブを再調整 [80'HONDAXL500SA PD01]

いや、この記事を読むまでは、前回の作業でXL500Sの整備は打ち止めとするはずでした。

サイドカープロジェクト 

なんとぱりだかさんちのXL500Sが燃費34kmを記録したそうです。(うちのは最高で28km)

500ccですよ。うちのと同じマフラーですよ。セッティングもほとんど変わらないのに。

ぱりだかさんのとこのXL500Sがうちのと違う部分はというと(カッコ内は私のやつ)

前後のホイールベアリングが新品(当時物)。チェーンテンショナーがついてない(抵抗になっているチェーンテンショナー付き)。タイヤが2015年製(2001年製)。キャブのパイロットジェットが交換できる(圧入されていて交換不可)ぐらいかなあ。

となると、あと怪しいのは7月に測ったこれ。

IMGP1998.jpg

キャブの油面がちと高い。合わせ面より3mmぐらい上です。ただオーバーフローには至ってません。

KS2のマニュアル見るまでは、指定のフロート高さ14.5mmで合わせたこの位置でいいと思っていたのですが、さすがに実油面はKS2のように合わせ面より下じゃないといけないんじゃない?

IMGP2333.jpg

XLのマニュアルでは実油面の高さには触れてません。合わせ面からフロート端面までの寸法14.5mmだけです。

IMGP2309.jpg

作業を始めようとしたら、さっきまで曇っていたのに陽が出てきて暑いこと。

IMGP2304.jpg

フロートボウルを外すためにブリーザーセパレーターをよけておきます。

ドレンホースを透明に換えて現在の実油面を見ておきましょう。

IMGP2306.jpg

あれ?この前より低い?

コックを開けてませんでした。

IMGP2330.jpg

あとこれを忘れてました。

IMGP2331.jpg

車体をまっすぐ起こす特殊工具。 傾いていると油面も斜めになります。

IMGP2310.jpg

これでコックを開けたらこの通り。3mmぐらいオーバー。これを合わせ面-1mmぐらいに調整しましょう。

IMGP2315.jpg

ガソリンを抜き、フロートボウルを外します。

IMGP2317.jpg

不自由な手だとキャブの後ろのここのねじが外しにくい。 

IMGP2316.jpg

フロートのピンを抜きます。 

IMGP2311.jpg

IMGP2312.jpg

フロートとニードルを外して、リップを曲げてフロート高さを増やします。

ただこの曲げが難しく、5回ぐらいフロートを脱着して挑戦するもなぜかオーバーフローしてガソリンが止まらない。

1時間ぐらいの格闘ののちやっとオーバーフローが止まりました。

IMGP2318.jpg

そのあと数回の挑戦でこの位置まで油面が下がりましたがもうちょい。

IMGP2321.jpg

見にくいですが合わせ面-1mmに。これで良しとしましょう。 

IMGP2322.jpg

組み付け完了。 

IMGP2323.jpg

エンジンをかけるとアイドリングしません。止まらないところまで回転を上げてパイロットエアスクリューを調整します。

現状の1.5回転戻しからエアスクリューを開けていくと2.5回転のあたりでで急に回転が上がり、結局3回転戻しで安定しました。

IMGP2323 (2).jpg

ただ3回転戻しだとこれだけ飛び出ちゃうので、走行中に脱落しそう。

IMGP2323.jpg

なので2.5回転戻しで妥協しました。

えー、つまり、どういうこと?

正規が1.75回転戻しなので、58番のPJから送られるガソリンに対してさらに大量の空気が必要ということは、PJをもっと絞る必要があるのか?(私のは圧入されているので交換不可) 

油面が高い状態だとパイロットエアスクリューを回してもほとんどスクリューに反応せず、今回みたいにわかりやすく回転が上がりませんでした。 

油面が下がったうえにスロー系が薄くなったことで送る燃料が減るはずなので、少しは燃費が改善するかも。(期待しすぎてがっかりするパターンですが)

明日は地域の祭りなので試乗は月曜日。

KS2と2台、走らせてきましょう。 

*ニュージーランドマフラー最終キャブデータ(多分今度こそ本当)

MJ160番、PJ58番、パイロットスクリュー2.5回転戻し、ニードル標準位置、油面合わせ面―1mm 、レゾネーターなし


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コメント 6

二兎を追う男

走行距離計測の正確さも響きますね。
以外に前輪タイヤの実直径の違いだったりして。


by 二兎を追う男 (2016-08-13 18:52) 

HIRO

こんにちは。
燃費は、走行条件とかでも変わって来ますから、それこそヨーイ ドン!で同じ条件で走らせないと(笑)
by HIRO (2016-08-13 21:08) 

ぱりだか

>前後のホイールベアリング、チェーンテンショナー、タイヤが2015年製、キャブのパイロットジェットが交換できる。

他に違いといったら、オンロードしか走らないから、空気圧を高め(前後とも1.8kg/cm2ぐらい)にしていることぐらいかなあ?
MHRさんのは空気圧どのぐらいですか。
by ぱりだか (2016-08-13 21:55) 

MHR

二兎を追う男さんありがとうございます。
一応どちらのタイヤも年式は違えど新品ですので直径は同じだと思います。まあ、年式が年式なのでメーター自体が怪しいですが。
by MHR (2016-08-13 23:11) 

MHR

HIROさんありがとうございます。
今回2台が燃費を測った区間は、三河山間部のほぼ同じコースでしたので純粋に個体の性能差かと。
今度一緒に走ってみたいと思います。
by MHR (2016-08-13 23:14) 

MHR

ぱりだかさんありがとうございます。
タイヤにひびが目立ってきたので1.5㎏以上入れてません。これも影響してるんでしょうね。
今回の油面調整でアイドリングがかなり変わったのできっと少しは伸びると思います。キャブ整備は基本は大事ですねー。横着するんじゃなかった。
by MHR (2016-08-13 23:18) 

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