森の中の古民家に住むってことは・・・。雨漏りの原因は? [家の補修]
私の家は茅葺屋根をトタンで覆った、そこら辺の田舎でよく見かける造りです。
トタンがかぶってることで通常25年ほどしか保たない茅が腐ること無く保っているわけですが。
茅葺の家に増築されている台所の窓の天井からポタポタ雨が漏りだしました。梁がびしょびしょになっていて
アルミサッシの下に水たまり。
よく見ると上にある垂木を伝ってもっと手前から水滴が流れてきてました。つまり窓際ではなく台所の天井から雨漏りしてるのです。
実は前から何度も漏れていたんですが原因を取り除けばしばらくは止まるのです。ですので根本的な修理などは見送ってます。金もないですし。
で、今回も原因を取り除くために屋根に上りました。
といっても、健常者だった頃のように簡単には屋根に上がれませんし、急傾斜のトタンは滑るので、アルミのはしごを足場代わりに屋根の上に乗せて裏の崖に突っ張って、少しずつ移動しながら作業しました。(雨漏り箇所は短いトタンを置いてある辺りです)
これは作業後。作業前は10センチほど落ち葉が積もった状態でした。
屋根の掃除は昨日から2日掛けてます。ここからは2日目の手付かずの部分。
数年分の落ち葉のせいで雨ドイは機能してません。
実は台所の雨漏りの原因はこの落ち葉。
左の茅葺きの部分は強烈な傾斜なので落ち葉もたまらないのですが、問題は昭和に増築されたその下のトタンとの境にある雨ドイなのです。
この雨ドイ、茅葺きの軒先をカバーする役目もあるのですが、当時の大工の腕の見せ所でもあり、ここを見れば誰が作ったのかわかります。
これが全てトタンの平板から出来てるんですから凄いです。当時は機械もろくなものがなかったでしょうに。
で、どうしてこれが悪さをするかというと。
雨ドイはこういう構造になっていて、トタンを曲げてトタン同志をかしめることで雨水がもれないようになってます。
しかし作ったすぐの時はカシメが効いていて問題なかったのでしょうが、今は屋根の重みで歪みが出て隙間だらけなので、雨ドイに落ち葉がぎっちり詰まると、板と板のカシメの隙間から行き場がなくなった雨水がポタポタとトタンの裏から天井裏に落ちるんです。それが垂木を伝って窓際まで流れてきたのでした。
構造上、今となっては屋根を葺き替える以外、修理等で雨漏りを止める方法はありません。
なのでまめに掃除することで泥縄的な対策を施すしか無いわけでして。お金があれば業者に頼めますけどねー。
まあ、自分の意志でこの家を買った以上潰れるまでお付き合いしましょう。
*悪あがきでカシメにシリコン注入。少しでも効けばいいんですが。
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こんにちは。
面倒な定期的メンテナンスを考えると、雨樋は100害あって3利有りくらいで、むしろ取っ払った方が良い結果になる場合が多いです。
特に屋敷の裏の雨樋。
玄関等人が頻繁に出入りする所には必要ですが、他は無くても平気です。
トタンに当たる雨音がするのと地面が土の場合抉れと泥はね対策はやった方が吉です。
by yaneya (2017-06-10 12:40)
yaneyaさんありがとうございます。
この家を買った時は古民家に住む良さばかりしか見えず、普通のうちより手がかかるのも楽しかったのですが、今のような体になっちゃうと87歳の母共々不便しかありません。
茅葺きにトタンを被せた大工さん、なぜ落ち葉が落ちるのがわかっていながらこういう構造にしたんでしょうねー。まあ、この家が建った100年前には裏山も木が低かったんでしょうが。
玄関残して雨ドイにふたして塞いでしまおうかな。
by MHR (2017-06-10 22:50)