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XLR250Rバハ レストア38日目。やっと最高気温が5度を超えた。Fフォーク完成とスポーク張替え準備。 [88’HONDA XLR250R MD22]

随分久しぶりに最高気温が8度超え。ウレタンクリア塗装をフォークアウターやライトガードに施そうと思ったら強風で断念。とりあえずフロントフォークにオイルを入れて完成させることにしました。


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おっとその前に前日夜、前後ホイールのスポーク交換の準備として、ホイールの組み方をノートに記録しました。(写真は本日撮りました。)


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まずはタイヤを外さないといけませんが、もう少し気温が上がらないと力が入らないので暖かくなるのを待ちます。


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フロントホイールはひどくはありませんが、ほぼ全部のスポークの一部がサビてます。


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リアホイールは錆はほとんどありませんが曲がったスポークがあるのでこちらも思い切って全交換します。


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フロントタイヤは2015年30週、リアタイヤは2015年31週製造です。山はどちらもほぼ10分山。(9.5分くらい?)


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通常のスポーク組ではハブのオフセットや左右の径の違いから、右側外、右側内、左側外、左側内とクビの角度と長さが違う4種類のスポークが混在するのですが、バハ以降の前後ディスクブレーキ車はすべてのスポークが、ハブの接線方向に伸びるストレートで同じ品番、つまり同じ長さ、形状です。(もちろん前後ホイールは違います)ですのでスポークの部品番号は前輪用1種類、後輪用1種類しかありません。つまりデザートレースや海外ツーリングの際、スペアは前後各1種類ずつ持っておけばいいという合理的な設計です。(バハ初期型のみF:446A0-KZ9-003、長さ249mmX36本、R:426A0-KZ9-003、長さ223mmX32本、カートリッジサスになった後期型は太さが違うようです)


組付けは通常のホイールと違いスポークが首の部分で回らないため、ハブにスポークを挿せば相手のリムの穴が決まるので難しくはなさそうですが、一応ハブのどのスポークがどのスポークと交差するか、2本めのスポークがリムの5個目の穴に入るとかをメモしときます。


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あと、前輪は2本のフォークのセンターにリムが来るように組み付ければいいのですが、後輪はチェーンラインの関係でスイングアームがオフセットしてるため、スイングアームとリムの位置関係を測っておきます。この時後輪の前後セット位置も記録しときます。今回はいっぱい後ろで測定。これで準備完了。


さて本日の作業です。


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まず錆があったオイルクーラーパイプの塗装。紙ヤスリでサビを落としましたが、アバタにうまくプラサフ+つや消し黒塗装が載らないためかなり厚塗するハメに。


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次にサイドスタンドのしまい忘れ防止のゴムベロがサビで抜けず、サビ落としが完全にできなかったサイドスタンド。CRCを浸透させてマイナスドライバーで30分ぐらいこじってやっと抜けました。


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ゴムが刺さっていた部分は悲惨な状態。これを放って置いたらレストアの意味がないですねえ。前回同様サンポールにつけて一晩置きます。


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気温はやっと9度に。これが今日の最高気温でした。


本当はフォークアウターやライトガードにウレタンクリア塗りたかったんですが北風が強いので断念。ずっと放っていたフロントフォークにオイルを入れて完成させることに。


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前回フォークシールを交換して、組み付けようとしたら相手が空回りしてトルクがかからなかったフォークボトムのボルト。銅製のシーリングワッシャー90544-283-000を新品に交換し、ネジロックを塗って締め込みますがやっぱり空回り。


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なのでアストロプロダクツで秘密兵器買ってきました。これしか使いみちがない専用工具、フォークダンパー・ロックソケットです。9.5角ソケットで先端が四角錐になってます。


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これでインナーチューブの中に差し込んだ雌ねじとなるダンパーピストンの四角穴を、フォークトップ側から回りどめします。ただダンパーは結構奥にあるので450mm(150mmX3本)の9.5角エクステンションが必要でしたが、家中のエクステンションをかき集めてなんとかなりました。


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手探りでダンパーロッドの頭にある穴に先端を挿して


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ひっくり返します。Tバーが回らないように布を敷き、アウターチューブを下に押し付けます。


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(部品構成はこう。ダンパーロッドの頭の凹みにこの工具を差し込み回り止めし、ロッドの下の矢印側(M8の雌ねじが切ってあります)をアウターケースの底に押し付けて下からボルトを締め込みます。)


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ボトムボルトをトルクレンチで20Nmで締め付けて組付け完了。いやーさすが専用工具。650円で他に使いみちがないのだけが残念。


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ついでに今回トップからオイルを排出したので出番がなかったドレンボルトのシールワッシャーも交換しましょう。90543-273-000X2個。トルクはマニュアルに書いてなかったので、6mmボルトの標準締め付けトルク10nmで。


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最後にフォークオイルを入れます。オイルはいつものATFを使います。


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量は516cc、オイルレベルは143mmです。しかしプラマイ2.5ccなんぞどうやっても測れないわ。


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かじかんだ手が震えて100ccほどぶちまけました。あーもったいない。


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油面は灯油の吸い取りポンプの先端から143mmのところに目盛りを付けて余分なオイルを吸い取りました。これいいですよー。


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最後にスプリングを入れ、フォークトップナットのOリング91356-KF0-003X2個を交換してインナーチューブにねじ込みます。


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これでフォーク周りの部品はすべて交換できて、部品袋は空っぽになりました。


明日はタイヤ外しかかれるかな。


本日の作業時間3時間 作業時間累計107時間/38日。

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二兎を追う男

なるほど~
スポークは1種類でいいんですね。
ディスクブレーキ用のスポークホイールなんて組んだことないので、考えませんでした。
ドラム用だと裏表で最低2種類。
BSAのフロントなんかコニカルハブで左右で径が違うので4種類も必要です。

by 二兎を追う男 (2018-02-17 00:52) 

SANGO22000

こんにちは

うちにもXLRのサービスマニュアル(正・補)があるのでフロントフォークのオイル量を調べて見たのですが、RH(いわゆるMD20)は規定量498ccでレベルが161mm。
RⅢJ(MD22)は規定量516ccでレベルが143mm。
MD22でもカートリッジになったRM以降は規定量523ccでレベルが131mm。(うちのバハはRⅢRなのでこれです)

RHとRⅢJのフロントフォークって同じだと思ってたんですがオイル量が違ってて、パーツリスト見ると圧縮側スプリングの型番が違ってるみたいです。
同じXLRのフロントフォークでもなかなか奥が深いようです。

それにしても微妙に1Lのフォークオイル缶では足らないところが憎いところですw
by SANGO22000 (2018-02-17 17:30) 

MHR

二兎を追う男さんありがとうございます。部品を発注する際同品番X36本とか32本だったので驚きました。どこに挿してもいいというのは非常にありがたいです。ただストレートスポークは固定がないため自身が回っちゃうのできちんと締められるかどうか心配です。(そのためか首に相当する部分が少しだけ曲がってます。)
by MHR (2018-02-17 20:44) 

MHR

SANGO22000さんありがとうございます。
この年代ってオンもオフもレーサーレプリカなので毎年仕様が違いますねー。バハはRHがベースでヘッドライトの重量分バネが硬いんですね。
XLRはパーツリストの厚さとマニュアルの冊数にぶっ飛んでます。今までホンダXL系はほとんどマニュアル買いましたが、同一車種でこれだけマニュアルの追補版があるのってヤマハセローとこれだけでしょう。
フォークオイルはちゃんとしたもの買おうと思ったんですがその16cc(両方で32cc)がネックで20リッター缶で買ってあるATF(オートマミッションオイル、昔のホンダ車は粘度関係無しでこれが指定でした)にしました。およそ15番に相当するらしいです。
by MHR (2018-02-17 21:07) 

SANGO22000

こんにちは

>MD22でもカートリッジになったRM以降は規定量523ccでレベルが131mm。(うちのバハはRⅢRなのでこれです)

おっと、RM以降のカートリッジのフォークオイル規定量は513ccでした~

ミスタイプ失礼いたしましたm(_._)m


そうですね、昔のホンダは確かにATFが指定でしたね。
たしかXLR250RFまではATFだったと思います。
by SANGO22000 (2018-02-17 22:18) 

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