XLR250Rバハ レストア47日目。前後輪スポーク調整とタイヤ取り付け、ベアリング交換 [88’HONDA XLR250R MD22]
親父のお見舞いで北海道へ行ったあと、某所へ行ってバハの前後輪の振れ取りをやってもらいました。途中までやってもらい、自宅で続きをやろうと振れ取り台を借りてきたところで親父の訃報が。作業中断です。
いろいろやらなきゃいけないことがあるのですが、バハも先に進めときたいので昨日今日でホイールを完成させようと頑張ってみました。実際は3日間の作業ですが同じ部分の作業ですので1日分としてまとめます。
3月31日、桜満開の中、ぱりだかさんちへスポークを張っただけの前後ホイールを持っていき振れを取ってもらいましたが、ぱりだかさんが昼から用事があるということで本締めを含め続きは自分でやってみることにしました。
このあと4月3日に親父の訃報が届き北海道へ。7日に帰宅。
4月11日。重い腰を上げ振れ取り+本締めの続き。
驚いたことにただ普通に均等に締めていくだけで、左右、縦振れともプラマイ1mmぐらいに収まりました。
仮組みしてただけのニップルの回転が重くなるまで均等にどんどん締めていきます。
フレが大きく出たところをよく見ると溶接部分。ここの歪は取れませんので無視します。
なぜか半周後に2箇所目の溶接跡が。半円を継いであるのか。
後輪完了。
前輪のほうが径がでかくて細いためフレが大きいです。
振れ取りにかかった時間は2日で2時間ぐらい。どうせ走ればフレが出るのでここで妥協。少し走ったらもう一度トルクレンチを使って本締めしましょう。(今後何台もスポーク交換するので下の店でスポーク専用のトルクレンチを購入しました)
ん?なんか聞き覚えあると思ったらBMWR100RSのWPリアサスのオーバーホール頼んだお店やん。
ここから4月12日の作業です。
今回タイヤは交換しませんが、年季の入ったチューブとリムバンドは交換します。
まずは後輪からタイヤを組みます。新品の18インチ用のリムバンドを装着し
新品の4.60-18用ダンロップのチューブを開封。
ビードクリームを塗った2015年30週製造のタイヤを組み付け。
チューブを組み付けてタイヤレバーを駆使して苦労してバルブを引き出します。(バルブをワイヤーで引っ張る工具が行方不明だったのです)
少し空気を入れ噛み込みを防止しながらタイヤレバー3本でビードを入れていきます。
うまくビードが全周入ったら空気を入れビードを上げます。このラインがぐるりと出たら終了。
エア圧を1.8kgに落として1時間半かかって後輪完成。
前輪にかかります。
こちらも新品のリムバンド。
タイヤのビードにビードクリームを惜しげもなく塗布。
前輪も新品のダンロップチューブ。3.00-21です。
こっちも苦労して(後輪よりも左右のビード間が狭いのでこっちのほうが大変でした。)バルブを引っ張り出し
後輪で慣れたのか30分で完了。
見よこの綺麗なスポーク。
こんな環境で作業してます。500Sももうすぐ車検切れ。資金不足なのでどうしましょうかねえ。
KS2も走らせてやらんとねー。
さて、タイヤを組んだらいよいよホイール最後の作業、ベアリング交換です。後輪はホイールだけではなくスプロケットキャリアにもベアリングがあり、チェーンに引っ張られるためガタガタでした。手ではすんなり回りません。
こちら表側。ダストシールがあります。
表側も油分が切れてガサガサだけど
裏側(ホイールダンパー側)は悲惨な状態です。グリスの欠片も残ってません。
これはMD20のパーツリストですが25番のCリングと3番のリテーナーを外さないとベアリングが抜けませんが
MD22バハはリング溝があるのに25番のCリングがなく、ホイールベアリングを押さえる3番のベアリングリテーナーもありません。おかげでこれ以前のXLやXLX、MD16、MD20のXLRと比べてベアリング交換はかなり楽になってます。
工程撮影を忘れてましたが、タケノコ掘りに来たぱりだかさんに手伝ってもらい(というか殆どやってもらい)ベアリング(23番)とリテーナー(12番)を一体でスプロケットホルダーから抜き出しました。(抜いた時点では右のベアリングの穴に真ん中のリテーナーが圧入されてます)
実際はこれが組み合わさった状態で抜けてくるので、上の上の写真の一番左のソケットを使ってリテーナーとベアリングを分離します。サビが酷いため部品と穴をワイヤーブラシで磨いてベアリングの交換にのぞみます。
新品ベアリング 96140-6204010。
ベアリングを打ち込むため、直径47mmのソケットを探します。
ベアリング6204LUは片面シールなので表側はこのように蓋があり、片面のみグリスが詰まってますが
自前で蓋のないベアリング裏(ホイール側)にもこのようにグリスを詰めないといけません。今回はモリブデングリスを詰めます。
念の為シールを外して表にもモリブデングリスを追加。蓋を閉めて
まず万力を使ってベアリングにリテーナーをこのように圧入します。(しまった、新品を写すべきだった。)
リテーナーを圧入したベアリングを外径45mmのソケットでスプロケットキャリアに打ち込みます。ただ、45mm径だと蓋にかかってしまい潰してしまうため、古いベアリングを載せてCリング溝が出るまでたたき入れました。(MD22にはリングは不要)まあ実際は底づきするまで打ち込めばOKです。
ダストシール 91252-MC4-013。
ソケットで水平に打ち込んでスプロケットキャリアのベアリング交換終了です。でももうちょっときれいにしないといけませんな。
今度はホイールベアリングの交換です。ベアリングプーラーをセットしたのですが、サビていたスプロケットキャリアー側のベアリングは固着してびくともしません。
いったんあきらめて右側のダストシールを外して右側ベアリングを先に抜きましたが、こっちは簡単に抜けました。
左右ベアリングの間に入っているディスタンスカラーは悲惨な状態。スプロケット側がサビサビです。サイドスタンドで停めてると水分が左に溜まっちゃうんでしょうね。
さあ今度はスプロケット側だ。プーラーをセットして引き上げ始めたようとしたらボルト先端をなめてしまいました。代わりに高強度のボルトをねじ込み再開。
のはずがバッキーンという音とともに引き上げボルトのねじがちぎれました。ここでゲームセット・・・・・・。
と思ったら右側ベアリングとディスタンスカラーを抜いたので反対側から叩けるじゃないですか。ソケットレンチセットのハンドルを使って叩き出し無事ベアリング抜き成功。ただここで抜けかけたベアリング見て唖然としたのよ。(上の写真のように抜けるなんて思いもしなかった。)
MD20のドラムブレーキのXLRだと3番のリテーナーがある部分には、MD22ではいかにも圧入されている蓋があるようなライン(ベアリングと外径の間にあるライン)が成形されてるんですが、蓋でも何でもなくただの飾りでした。
MD22のパーツリストには確かに蓋なんぞ無いけどよ。バハのサービスマニュアルには「パーツリストにはない」3番のリテーナーを外せと書いてあるのよ。ここの溝が蓋だと思って一生懸命外す方法考えたよ。勘弁してよー。
午後4時半、ぱりだかさん退場のため本当にゲームセット。後輪ホイールベアリングの圧入と前輪のベアリング脱着はまた後日。その前にプーラー用のクロモリボルト(M8X1.25X100mm)買ってこないと前輪のベアリングが抜けません。
本日の作業時間6時間+2時間 作業時間累計141時間/47日。
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
コメント 0