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1993年8月11日と12日 ホンダXL250Rで行く初めての北海道ツーリング 道内5日目と6日目最終日 台風7号の暴風下小樽港へ。 [北海道ツーリング]

*今日改めて自分のホームページ見てたら、北海道のページではなくXL250Rのページにこのツーリングの前日譚と最終日の事が書いてあって今回書いたことと結構差異があったので、当時の空気の保存の意味も兼ねて当時の文章そのままコピペすることにしました。ですので最初に書いたやつは忘れてください。口調の違いは徐々に修正しますので目をつぶってー。あ、銭湯も行ったっけ、少しずつ思い出してきたぞ。

一度読んだ方も、初日の準備編の与太話をほぼ書き直したのでぜひ読み直してください。




一晩中吹き荒れた暴風雨も朝には少し収まり、なんとかテントを撤収、あと2日北海道にいる弟と別れて、12日午前10時発の新日本海フェリーに乗るべく一路小樽を目指して出発しました。(結局このあとも12日時点で襟裳沖にあった台風7号の影響で暴風雨は収まらず、弟は釧路のホテルで2日間こもることになったそうです。ひょっとしたらいい引き際だったのかも)


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塘路湖あたりはもうピークを過ぎたみたいでしたが、釧路へ出て海岸線を見ると海は大荒れです。


午前8時、国道38号線の白糠町でカニを購入し、親父と家におく・・・送ろうとしたらお金が足りず、お店の車で郵便局まで連れて行ってもらってお金をおろしました。(うーん、オレオレ詐欺みたいな展開)9時半出発。


国道38号線をずっと西進し、雨と強風の中、浦幌町、幕別町(ガス補給、192km/6リッター、756円、32km/リッター)、芽室町と風に逆らって全開走行、清水町から国道274号線で日勝峠を越えます。峠は濃霧で気温9度!とても真夏の気温とは思えません。あまりの寒さに峠の公衆トイレに入ったら、入り口を入ったところがベンチ付きのロビーになっていて、その奥にもう一枚自動ドアがあり、なんと暖房が入ってます。しかも内地ではまだ普及してない暖房便座付き。すごいぞ北海道。しばらく温まったあと、峠を降りた日高町で来たときのルートとクロスして、前年に開通したばかりという国道274号線の日高<>夕張ルートを快走します。


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(91年の地図では鵡川にかかる福山大橋から日高町間は点線道路でまだ不通)


夕張、追分町、由仁町と抜けて途中穂別のAコープからじゃがいもととうもろこしを母へ送付。札幌市で午後3時ガス補給。207km/6.2リッター、766円、33.4km/リッター、最高記録です。ガソリンスタンドではお兄さんが強風に逆らってガソリン入れるのに苦労してました。(まだセルフスタンドは無い時代)ここまで暴風の真っ只中、全力で走ってきた為ヘトヘトです。


午後5時頃小樽着。・・・だけどこの日どこに泊まったか記録も記憶もありません。多分この日のフェリーが欠航したため、あぶれた乗客のためターミナルを開放してたんじゃないかなと。(結局この日は1便欠航したため船1隻分の客があぶれて、彼らは全員キャンセル待ち扱いとなったのです)


本日の走行距離 390km


そして翌日、1993年8月12日。

私が予約した午前10時発の舞鶴行きの船は運良く欠航は免れました。しかーし。


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へ?表のドアにフェリー欠航のお知らせ?いや違う。


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えーと。要約すると午前10時に出港するはずの船がいまだに小樽港に着いてないと。結果、本来8時半の乗船予定時刻は今夜6時半だと。しかも出港予定時刻は荷役が済み次第速やかに、ですと。


通常出港が10時なら6時間前の午前4時(つまり通常の小樽到着時刻)には船がついてないと、乗用車やバイクの下船と乗船、トラックの下船や乗船にコンテナの積み下ろし、船内の清掃、給油、整備、部屋のセッティングなどを出港までに済ますことができません。ですので船がつくまで出港時刻がわからないのです。

結果およそ2日間をフェリーターミナルで過ごすこととなりました(寝袋もマットもあるしね)。おかげで、時間的に無理だと思っていた小樽名物をたっぷり味わうことができたのですが。ぼおっと待ってても仕方ないので、街へおでかけして寿司三昧やラーメン三昧した記憶があります。あ、銭湯も探して入ったっけ。
狭いオンボロターミナルの中ですごした2日間はいい思い出になりました。なぜならこのターミナルは翌年R80G/Sで行ったときにはガラス張りの近代的な高層ビルとなってましたから。(嘘つけ、全然覚えてなかったじゃないか)
このとき、近くの若い連中の会話が面白かったのだけはしっかり覚えてます。女の子1人と男2人だったのですが、女の子が、男が使っていたすすき野のソープランドのマッチに興味を持ち、しつこく質問していたのです。再現すると、
女「ソープランドって何」
男「あ、あのね、お、お風呂かな」
女「あ、私もいきたあい。お風呂入りたいの」(注、今はあるけど、このときのターミナルに風呂はなかった。)
男「た、高いよ。1万5千円とられた。」
女「えーっ。どうしてそんなに高いの」
男「・・・・・・・・。」

結局わたしが乗るはずの「らいらっく」、着岸したのは午後5時。なんと13時間の遅れです。

着いて乗客の下船が終わった頃、緊急放送がありました。

「手が空いた社員は全員ゴミ袋を持って部屋の清掃にかかってください。グズグズしてると出港できません!」


この、まさに乗組員全員で行った出港準備の結果、通常6時間かかる作業を4時間で終了してしまったのです。


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おかげでフェリーは無事出港しました。人運賃6590円+バイク航送費6690円=13280円。(結局何時に出たか記録が無いという・・・。このときはその後の悲劇を想像すらしてません。何しろ台風の影響下の船なんて初めてでしたから。)

通り過ぎたはずの台風の影響で荒れ狂う海を一路舞鶴へ。船は木の葉のように荒波に翻弄され、地獄絵図を展開することになりました。立ち上がれないほど酔ったのはいうまでもありません。なにしろ、浴槽の湯があっという間にからっけつになるわ、トイレ行こうとしたら足が宙に浮くわ、小便が便器に命中しないわという状態ですから。欠航したほうが良かったなどと心から思ったのは秘密です。


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それでも流石に翌日昼には台風の影響下を抜けました。こっちが「らいらっく」だから、あっちは「ゆうかり」だよね。当時の船は両方とも退役してますが今も名前は受け継いでるのかな?


ということで、北海道初ツーリングは猛烈な船酔いで終わることとなりましたとさ。おかげで舞鶴に何時についたのかも、どこをどう走って家に帰ったのかも記憶がありません。ただ、関ケ原での給油伝票のみでてきました。221km/7リッター、860円、31.5km/リッター。ちゃんちゃん。


道内の総走行距離1450km。全走行距離1800km。旅のみの総費用106000円でした。日にちの割に使ってるのにびっくり。よく考えたら、半額は調子に乗って家へ送ったカニや野菜の代金と送料です。

あ、ケガのことすっかり忘れてました。帰宅翌日無事に抜糸。よく頑張ったと糸に感謝したことは言うまでもないです。

(書き始めるときはワクワクしてるんだけど最終日あたりになるとテンションが下がるの、実際のツーリングみたいですねえ。)

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deepredcocktail2

いつだったか、日本海で台風とすれ違いの船に乗ってました。新日本海フェリー最強です。今だったら絶対に欠航したでしょうね。
by deepredcocktail2 (2019-10-28 11:27) 

MHR

deepredcocktail2さんありがとうございます。
流石に台風と対面する太平洋フェリーはすぐ決行しますが、新日本海は今回のようにギリギリまで攻めますよね。このあと何度も死にそうになりました。
by MHR (2019-10-29 01:11) 

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