ハイゼットS110V・4WDバン車検整備 ATミッション降ろし9日目 オイルパン外し完了。 [H9(97)年ダイハツハイゼットバンS110V]
本日は快晴、作業日和。・・・・ではなく気温5度、猛烈な北風で手がしびれるほど。少しでも風がやまないかと待ちましたがやむ気配が全くないので覚悟を決めて、弟のところでお立ち台に載っているハイゼットのもとへ行き作業開始。
まず最初に、オイルパンからオイルレベルゲージのパイプがでているので、黄色矢印のところでエアコンブラケットに刺さってるM6ボルトを抜いて、オレンジ矢印のところから切り離します。
ボルトはエアコンブラケットの側面。
ここから上のパイプを抜きます。
次に、昨日残した2本のボルトを外します。一番上の写真に写ってますね。
おおっ!やっぱりエアコンコンプレッサーのブラケットの切り欠きからソケットが入りました。設計者に感謝しましょう。
ここの2個はボルトじゃなく、エンジンからはえたスタッドボルトにはまる、変形の袋ナットと、頭が長い変形ボルトでした。なぜこんなのが必要なのか。
先に外した左下のナット(赤丸)のちょうど対角にあリます。つまり、通常のオイルパンと違い横からエンジンに付くので、ボルトを入れる前でもオイルパンがずれたり落ちたりしないように、スタッドボルトにノックピンの役目をもたせていると思われます。何しろシールパッキンはガスケットと違い、オイルパンがずれて貼りそこなったらシール剤の塗り直しですから。
このナットのへんな形状、普通のナットだとソケットに入れても斜めになったりして、奥まっているスタッドボルトにまっすぐかかりにくいからでしょうね。すげえ親切設計だ。
これでオイルパンのフランジを留めているすべてのボルトとナットが外れました。
よく見るとエンジン前方の角のところからオイルが垂れてます。あー、やっぱりオイルパンを外さないといけない運命だったかあ。
さあいよいよオイルパンをエンジンに貼り付けているシールパッキンを切り離しましょう。それにはこいつが絶対必要です。いわゆるスペシャルツール、SSTである「オイルパンセパレーター」。この日のために昔買っておいたものがやっと日の目を見ました。
この部分が包丁レベルの刃になっていて、これをシールパッキンでエンジンに張り付いてるオイルパンフランジに叩き込んで切っていくのです。正直、他に使いみちのない専用工具なので購入には葛藤がありましたが、安いのでまあいいかと買ったものです。ストレート製。1500円。
オイルパン取付部にはドライバーなどでこじるために、必ずこういう平面部分が用意されているので、ここから刃を叩き込みます。が、上向き作業で握力のない手で重いハンマーを振らないといけないため、刃が入らず四苦八苦。何度もハンマーを落としたりして、最後はハンマーヘッドを直接握って叩きつけてやっと最初の刃が入りました。
黄色矢印の部分をハンマーで叩き、オレンジ方向へシールパッキンを切っていきます。オイルパンは全周接着されてますが、刃の厚み分浮き上がってくるので、半周分切ってオイルパンを引っ張るとパカッと取れます。
じゃじゃじゃーん!御開帳~。やっと取れたよー。これが3気筒のクランクシャフトです。焼けてはいますがスラッジもなくきれい。先日エンジン上側はスクレーパーが入る隙間がないと書きましたが、よく考えたらオイルパン外せば中はがらんどうじゃん。掃除も簡単です。なのでとりあえずこっちは後回し。
ストレーナーは妙な形ですね。
よく見たらピストンの裏側が見えてます(奥の灰色の部分)。
3時から母を病院に連れて行かないといけないのでこちらのパッキン剥がしは明日へ。うーん、やらかした感満載の写真だなあ。
外したオイルパンをチェック。真っ黒に汚れてますねえ。ドレンからオイルを抜いてもこれだけ抜けずに残ります。
シールパッキンはシリコン系?
内部にはセパレーターが2枚。
オイル汚れかと思って拭き取ったら、あれ?汚れてないよ。
指で擦ってみると。
やっぱり汚れません。ヘドロみたいなのが内側をコーティングしてると思ってたのに拍子抜け。黒いのは塗装だったのか・・・・。
今日のためにカーマホームセンターで買ってきたスクレーパー。
フランジに傷を入れないようにシールパッキンを剥がしていきます。
意外と手強いです。弾力が強くてきれいに剥がれない。あまり強くやると傷つくし。
時間が来たんで腰下むき出しの(なんか卑猥な表現、twitterだったらアカウント停止だな)エンジンをビニールパックして、本日の現場作業終了。母を病院へ。
帰ってきて今度は玄関でお掃除の続き。金属のスクレーパーはこういう弾力のあるやつには効率悪いので、取り出したる秘密兵器。杉の割り箸未使用品。
この形状がいいのです。傷つく心配がないため思い切りこすってもいいので効率よく作業が進みます。
5分でここまで。
あとはこの溝に入り込んだやつ。
こちらは「ほっともっと」の丸い割り箸で。
最後にボルト穴をぐりぐり。
きれいに取れました。(左が未施工、右が施工済み)あとは外周や穴の縁にバリが出てるのでヤスリがけし、フランジ全面もヤスリで当たりをつけておきました。
最後にシール剤のカスをきれいに拭いておこうと、オイルパンの内側にブレーキクリーナーを吹いたら、えーっ!真っ黒な汁が出るじゃありませんか。
真っ黒だったはずの壁面が溶けて金属の微粒子が流れていきます。えーっ、黒かったのはこれが固まってたの????
茶色い微粒子まで。
ブレーキクリーナー液を吹いただけで茶色く濁ります。
不思議なことにこの微粒子が付いてるのは、エンジン上方のオイルに浸かってないであろう部分だけ。つまりブローバイガスのカス?。そうかあ、オイルはこいらつと戦って真っ黒になるのか。オイルの清浄能力を見せつけられました。。
微粒子をきれいに拭き取ると下地は真っ黒なので全面ドブ漬け塗装してあるみたい。
フランジにヤスリがけしたのでサビ防止のためツヤ消し黒でフランジとついでに外側を塗装。こっちの作業完了です。
明日はエンジン側のシールパッキンを落として、オイルパンをつけて、エンジンマウントを塗装して取り付け、できればミッションをきれいにして搭載まで持っていこうと思います。
本日の作業時間3時間、累計作業時間22.5時間
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