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鉄分ゼロの中年、凄春18きっぷの旅 [失業者の18切符歩き旅]

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これが青春18きっぷ。緑の窓口で購入する。わたしはJTBで購入。春、夏、冬の3回発売され、今年の春の発売は2月20日から3月31日まで。使えるのは3月1日から4月10日までで、それを過ぎると使わなくてもただの紙切れになる。スタンプを押してもらってからその日の0時までで欄を1個消費して、5回スタンプが押せるので、1人なら5日(飛び飛びでかまわない)、あるいは5人で1日普通列車が乗り放題となる。(写真は2日分使ったということになる)当然途中下車も自由なので、駅舎の写真を取ったりするのに便利。ただし普通列車は基本的に短距離しか走らないため、遠くに行く場合は時刻表が読めないと乗り継ぎに失敗して、その日のうちに目的地につけないことになる。切符自体は通常のマグネット付き台紙だが、デジタル全盛のこの時代、駅員がスタンプを押し、駅の出入りの際も駅員が目視するという思い切りアナログな切符で自動改札は通れない。逆に、駅員に見せるだけで改札を通れるので、このように首から提げるケースに入れておくと便利。

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さてここから、52歳にして初めて青春18きっぷの存在を知り、これまた初めて汽車旅を経験した中年の日記となります。参考にはまったくならないと思いますが、人生に疲れ始めた中年のおっさんが旅立つきっかけにでもなれば幸いです。

 

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家でごろごろしているうちに体重がえらいことになってきたので、2月20日に発売されたJRの青春18きっぷを購入、本日それを使って愛知県の豊田市から四国の高松までやって来ました。

じつはあたくし、52年の人生で、鉄道を使って旅するのは初めてなのです。旅の足は学生時代は自転車、社会人になってからはバイクオンリーで、この歳まで車でのドライブすらしたことなかったのです。もちろん帰省などで新幹線は利用しますが、旅の足として認識したことはありません。移動の道具です。

さてこの切符、1枚当たり2300円でJRの普通列車を0時から翌日0時までの24時間乗り放題という、貧乏人にはとってもありがたい切符です。それが1人で5日分あるいは5人分で1回使えるという、5枚つづりで11500円、太っ腹な切符なんです。

うまく使えば名古屋から九州まで1枚分の2300円で行けてしまいます。

うまくつかえば・・・ね。

まあそのもごもごの理由は今回の旅の内容を読んでもらえば・・・。

なぜ凄春?それも読んでもらえば・・。

 

3月2日朝3時半起床。「あれ、0時から使えるんでは?」と思った人、正解です。時刻表を見ると確かに東京発でしたら0時近辺に出発する列車がありますが、その列車が名古屋を通過するのは5時ぐらい。名古屋始発も同じ5時くらい。すでにここで24時間使える切符のうち5時間が無駄になります。

しかもうちは山の中、一番近い駅まで(しかも私鉄)車で1時間。そこの始発が5時半。一番近い」JR線の名古屋駅に着くのは40分後。

つまり、朝3時半に起きても乗れたのは6時40分発の大垣行きでした。ああもったいない。

ここで問題発覚。

持ってきた時刻表は数日前に買った3月号最新版。よく見ると3月14日のダイヤ改正版。今日は2日。つまり2月号がないと現在のダイヤがわからないのです。実際数十分のずれがありました。

キオスクでも最新版しかないとのこと。こうなりゃいきあたりばったりで、目の前に来たやつに乗るしかありません。これが地獄の始まりでした。まあ大垣行きは名古屋始発だったので座れたのですが、次に乗り継ぐ米原行きは超満員。ダイヤ上、ひとつ前の電車でついた客もこの列車に乗るしかないのと、入り口に3台の自転車がくくりつけてある上、大量の荷物をはずしたキャリアごと床においてあるので足の踏み場がありません。さらにどういうわけか止まる駅止まる駅で大人数のグループが乗ってきて誰も降りません。この30分はメタボな52歳にはこたえました。しかも本日は突然の寒波襲来でドアからの隙間風が半端じゃない冷たさ。さあどうなるのか。

ここまでの行程

自宅3時50分発(車)>4時40分名鉄地下鉄線上豊田駅着>5時36分発>名古屋着6時25分(690円)・・・JR名古屋駅6時40分発>7時20分大垣着・・・7時31分大垣発>8時07分 米原着(おにぎりとポカリスェットでやっと朝食)

追伸

実は今回の旅のきっかけになったのは1冊の漫画でした。

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2002年から月刊IKKIに5年間掲載されていた「鉄子の旅」全6巻。

売れない漫画家、菊池直恵のもとにある日飛び込んできた、鉄道マニアとの旅を漫画化するという依頼。駅弁や、観光、土地土地のご馳走などの取材を会社(小学館)の金でできるうえ、定収入を得ることができる!と夢想した菊池はもちろん喜んでこの依頼を受けたのですが、それがその後5年も続く地獄の入り口だったとは思いもしなかったのです。

この漫画、すごいハイテンションの中年鉄道トラベルライター横見浩彦(定職に付かないまま人生のほとんどを鉄道の中ですごしてきた40男で、世界でただ一人日本国内の鉄道全駅制覇の記録を持つ、鉄にとっては神と呼べる人物・・・らしい。漫画を読む限り、困った人のようだが・・・)、鉄分ゼロで鉄にたいしてとってもクールな漫画家、菊池直恵、その2人にひっかき回される小学館の編集者の3人が繰り広げる、信じがたい鉄道旅行を漫画にしたものです。それはとても旅行とは呼べない苦行の連続。

「今日はどこに行くんですか?」

「久留里線の全駅に行く」

「え、それだけ?おいしいもんは?観光名所は?全駅に降りるって不経済じゃないの!」

 「大丈夫、青春18きっぷがあるから」

「ごちそうは?」

「その辺のコンビニで」

 これが取材初日にはじめて会った2人の会話。

そしてわたしと青春18きっぷとの出会いでした。

さらに今月、終わったはずの「鉄子の旅」に第7巻と呼べる「鉄子の旅プラス」が発売されました。連載終了後の漫画家菊池直恵のどたばたを描いたものです。

鉄子の旅 プラス (IKKI COMIX)

鉄子の旅 プラス (IKKI COMIX)

  • 作者: 菊池 直恵
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/02/25
  • メディア: コミック

さああなたも鉄の入り口を覗いて見ませんか。


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