鉄分ゼロの中年、凄春18きっぷの旅 その2 [失業者の18切符歩き旅]
写真は明石海峡大橋:10時50分ごろ通過。
米原では次の列車まで43分あるので、おにぎりを食べながら今後の予定を立て直します。
とりあえず一番長距離を走る米原発8時50分、姫路着11時16分に乗ることにして、今度は30分前から一番前に並びました。おかげで窓際のベストポジションをゲット。
ここでひとりで長距離普通列車に乗るときの注意を。
一度立つと誰かが座ってしまいますので、トイレに立てません。水分補給はできるだけしないほうがいいと思います。しかもトイレは先頭と真ん中に2箇所しかないため行くのに時間がかかります。荷物を置いて席取りすると荷物の盗難が心配ですし、それ以前にずっと立っている人に申し訳ありません。
あと、出入り口から1列目の座席はドアを引き込む関係で窓が2重になっていますので外がよく見えません。構造材にさえぎられて窓の面積も小さく、さらに窓の下の通常缶ジュースなどを置く桟がありませんので避けたほうがいいと思います。それと、酔い安い人は進行方向を向いて座ること。そのために乗る前に電車がすすむ方向を確認しておいたほうがいいでしょう。
・・・・・・私は呪われているのでしょうか。
大阪駅を過ぎたところで突然スローダウン。とうとうとまってしまいました。
「えー、信号が赤に変わったたため停止しました・・・え、あの、信号が消えてしまいました。しばらく・・え?おまちください。」とアナウンスがうろたえています。
灘(なだ)で停電があって、信号がすべて消えているとのこと。スローで次の停車駅芦屋へ。
結局芦屋で止まっていた列車は13分後やっと動きました。
この13分は結局取り返すことができず、本来11時16分につくはずだった列車は13分遅れの11時29分に姫路に着いたのです。
ぎりぎりのスケジュールで動くことが多い18切符の旅にとって、この遅れは乗り継ぎできない事態を発生させる可能性があります。(実際今回一番タイトな乗り継ぎは1分差で出発というのがありました。)まあ、すべての電車が止まっていたはずなので問題なかったとは思いますが。
ただ、今回の旅では姫路城に立ち寄るという唯一の予定を入れていたため、次の乗継まで2時間あいだを空けていたのが幸いしました。そこで駅弁で昼食をとります。しかし駅弁を駅のベンチで食べるのは恥ずかしいですねー。寒かったし。
本物のかにをたっぷり使っているのに、てんぷらはカニカマ!
駅前に出ると姫路城の雄姿が。そうです。駅前の大通りから姫路城が見えるのです。で、見える以上、今回の旅の最重要課題「メタボの解消」を実行するため歩くことに。
およそ30分後。大手門についた私の目の前に「天守閣の見学にはおよそ1時間30分かかります」という看板が。
列車の時間までの猶予2時間のうち、ここまでで40分。残り約1時間半。普通に見学しては駅まで帰れません。ここで天守閣をパスする?
実は姫路城の天守閣、4月からレストアに入り、足場に囲われるとのこと。ここで見ないと今度これるのはいつのことか。
で、荷物をロッカーに預け身軽になって猛スピードで天守閣へ。
最上階へ上ると突然消防車のサイレンが響き渡りました。外を見るとうっすらもやが・・・いえ煙です。火事じゃん。
いやこんなの見てる場合じゃない。全力で階段を下りていきます。
さよなら姫路城。今度来るときはもっときれいになってるんだね。(実際薄汚れていて、白鷺城の名にふさわしくないように見えました。)
さて駅に競歩状態で飛び込み、ホームまでの階段を駆け上がるとベルが鳴ってます。
姫路発13時36分発の相生行き、発車30秒前。ぎりぎり乗れました。心臓がばくばくいってます。ひざもがくがく。
ぎりぎり乗車なので座れないと思いきや、いままでのような長距離快速ではなく普通の鈍行なので乗車率は4割ほど。
相生発14時27分三原行きに乗り換え四国の入り口岡山に到着したのは15時31分。
岡山で15時41分発高松行きのマリンライナーへ。この電車は2階建てを連結したかっこいい電車でした。そして何よりもそれが瀬戸大橋をわたるのが最高です。
こちらが先頭車両。高松側です。指定席のグリーン車なのでもちろん18きっぷじゃこの2階建て車両は乗れません。
2階に上がる階段。これ以上は庶民の私には恐ろしくていけませんでした。
この高さから瀬戸内海を眺めながらの旅。最高です。
この列車、高松側と岡山側と前後で顔が違います。こちらの2階建ての車両が高松側でした。入れ替わるのかどうかわかりません。下の普通車は岡山側?自由席です。
こちらが今回岡山側でした。
そしてとりあえずの最終目的地高松駅に16時36分到着。ここまで食事らしい食事をしていなかったので香りに誘われてホームで雪苺娘(ゆきいちご)というお菓子を2個購入。1個230円。求肥で生クリームに包まれた苺をくるんだものでした。
駅構内のうどんを食べようと思ったのですが満員なのであきらめました。まあいいさ、ここはうどんの本場。ホテルについてから探そうっと。
さて本日予約したビジネスホテルは高徳線に乗り換えさらに4駅先の栗林(栗林公園:りつりんこうえんそば)にあります。しかし線路は高松終点で、ここで途切れてます。高徳線の2番ホームはどこ?
1,3番線のずっと奥にひっそりとありました。
高徳線。架線がありません。ディーゼルです。この車両の扉は手動。
16時59分栗林着。ここでホテルの地図を上下逆に見てしまい駅の反対側へ。途中で南北間違えたことに気づき、結局駅から60分ほど歩いてやっとホテル到着。
ホテルのチェックカウンターは2階。がくがくの足に鞭打ってやっと到着・・・。
続きはまた明日。
はあああ。今日と同じ行程を全力で逆回しするんだよなあ。あさっては病院でMRIとらなきゃいかんし。
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
またまた、おもしろそうなことをやってますねぇ~。
by こもり (2009-03-03 22:32)
私も鉄分は0なので、この手の切符は使ったことありません。
でも面白そうですねえ・・
姫路城、昔ツーリングで行きました。
天守閣からの風景、懐かしいです。
それにしても火事とは。
by 二兎を追う男 (2009-03-03 23:34)
NHKで放映していたドキュメンタリ番組によると、比較的低い箇所の瓦の接合部の白い"しっくい"なんかは一年中どこかで塗り直しをしているとか。ですから普段手をかけていない高い箇所の天守閣といったところは汚れているのでしょうね。
高松駅改札を入ってすぐある立ち食いうどん屋で、高松最後のうどんを食べようと思い、食べてみたら「えっ!」と、思うくらい美味しくなかった。期待しないで試してみてください。
by kanchi (2009-03-04 02:56)
鉄の旅は、スローなようで分単位の戦い
スリルいっぱいな時間旅行を楽しんでください。
by 愛知のイナ (2009-03-04 16:38)
>こもりさまコメントありがとうございます。
そうです、この1ヶ月何をやってたのでしょう。こんな面白いことに気づかなかったなんて。
>二兎を追う男さま、ありがとうございます。
姫路城はよかったですよー。これで国宝4城(姫路城、犬山城、松本城、彦根城)制覇です。桜の季節だったら最高でしたけど。
>kanchiさま、ありがとうございます。
次に書きますが、駅のうどん(連絡線うどん)翌日の朝、食べました。味はまあまあでしたが420円という価格は讃岐うどんとしては高額すぎましたねー。
>愛知のイナさま、ありがとうございます。
病院さえなければ今も旅の空だったんですけど・・。
弟に「電車の中じゃ時間がたっぷりあるだろ」といわれて出発したんですが、時刻表とのにらめっこですぐに時間が過ぎ去っていきました。乗り継ぎなんか100メーター走。プラス、階段の上り下りは地獄でした。
by MHR (2009-03-04 21:02)