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(転落人生の)すべてはここから始まった。 70年 YAMAHA TRAIL AT125 [車、バイク]

16歳で免許を取り、初めて自分で買ったオートバイがこれでした。(久しぶりに絵を描いたので疲れました。前輪周りのデッサンの狂いには目をつぶってください。この絵じゃ前輪が21インチに見えますが実車は前後とも18インチです。)

AT125-3.jpg

当時は子供がカメラを持てなかったため写真がありませんので、雑誌の写真からスケッチしてみました。トレースではなくフリーハンドですがまあよく描けたほうだと思います。

当時世界初のオフロード専用車DT-1がDT250へモデルチェンジしたのに伴い、弟分のAT-1もAT125へとスープアップしました。エンジンが5ポートから7ポートになって、さらにリードバルブが採用されておよそ3馬力アップ。トルクが太いこともあり125ccのバイクの中では恐ろしく乗りやすいバイクでした。

これを購入したのは同級生から。しかも2人から同時にAT-1とAT125を買わないかとの打診。どちらも2万円。ただ、AT-1は走行が少ない美車。AT125は2万㎞走行のぼろ。最初はきれいなAT-1を選んだのですが、やはりそこは若いバイク乗り。新型の馬力の魅力には勝てませんでした。

で、買ったのはいいのですが、当時の2ストのオフロード車は、ポイント点火のフライホイールマグネトーという、原始的な点火装置を備えていて(スズキTS250だけPEIというポイントレスでした)、ある程度走るとポイントを磨かないとすぐに始動しなくなりました。そのため常に平やすりとポイント隙間を図るためのボール紙(およそ0.3㎜厚。これをポイントにはさんで隙間をセットしていました。)を持ち歩いていました。さらに潤滑用のオイルポンプも精度が悪く(まだYBなどのビジネスバイクは混合ガソリンを使ってました)しょっちゅうプラグがかぶってました。この対策か、DT250などにはプラグホールが2個あって、熱価の違うプラグを2本挿して、スピードにあわせてプラグキャップを差し替えてました。

このころの私にはツーリングという概念はなく、バイクの用途は通学と、全国に点在していたヤマハトレールランドのひとつ、豊田松平コースでのモトクロスの真似事ぐらいしかなかったのですが、いつ止まるかわからないのでポケットにはいつも工具一式を入れてました。おかげで1年もしないうちにピストン交換までこなせるようになってしまったのです。(というか、このころの2サイクルはしょっちゅう焼きついて、定期的にピストンとピストンピン、小端ベアリングを交換していました。子供の小遣いで買える値段でした)

今では中古でも見かけることがなくなってしまいましたが、程度のいいのがあればもう一度手元におきたいバイクのひとつです。

あの、たんたたんたんたんというアイドリングをもう一度聞きたいなあ。

70年式ヤマハAT125 2サイクル 7ポートピストンリードバルブエンジン 13馬力 前後18インチ鉄リム


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コメント 10

nobuki

 なつかしいですね!
 今でも、AT-1手元にあります。
 ただし、ロードに改造、モトクロスキットパート組込です。
 もう一度、筑波を走らせたいと思っているのですが。。。。。
by nobuki (2009-09-17 22:32) 

MHR

nobukiさまありがとうございます。
AT-1!すごいですね。初期型なんぞ博物館でしか見れませんよー。そういえばこのころのトレールにはフロント18>21インチへの換装キットやモトクロッサーと同じピストンやシリンダーのキットが用意されていましたねー。わたしは21インチキットが欲しかったのですが、DT125で21インチになってしまったのでそちらを丸ごと新車で購入してしまいました。全開する楽しさを教えてくれたいいバイクでした。
ATのページも作ってくださいよー。
by MHR (2009-09-17 23:14) 

nobuki

 全く原型が分からないバイクになっています。
 hpに写真は出していますよ!
http://home.a01.itscom.net/nobuki/
by nobuki (2009-09-17 23:35) 

二兎を追う男

スケッチ、カッコイイですねえ。
こちらだと、2ストオフの旧車の出物は結構見かける気がします。
絵を拝見して、ガレージスペースがなくなり掛けていますが、価格も手ごろそうなので、今度手を出してみようかな、という気になってきました。

ピストンその他、定期的に交換でしたか。
私は模型飛行機の焼玉エンジンはよくばらしましたが、流石にバイクのエンジンは根性ありませんでした。
4ストのCB50でしたので、その必要もなかったですが。


by 二兎を追う男 (2009-09-18 00:14) 

Krause

懐かしい!です。このデザインやDT、などヤマハの古き良き単車を思い出しました。因みに、私が30年前に乗っていたSR500は、まだ現存しているのに驚かされます。
by Krause (2009-09-19 15:22) 

MHR

>nobukiさま、AT-1とはわかりませんね。TDかと思いました。
そういえば昔はGPに50ccクラスがあり、クライドラーとかこんなバイクが走ってました。あの細いロングタンクが懐かしいです。ぜひブログにも登場させてやってください。

二兎を追う男さまありがとうございます。
CB50も懐かしいですねー。友人に頼まれて、何とか2ストのFS-1やミニトレなんかに追いつけるように点火時期やキャブ調整だけで努力したのですがまったく歯が立たなかったのを思い出します。2スト勢と違い、最高速が出るまでどれだけ長い距離が必要だったか・・・。そちらだとモトクロッサーが手に入りやすいような気がします。当時のエルシノアなんかこっちじゃ超希少車ですから。ぜひ手を出してください。

Krauseさま、出稼ぎや農作業でお忙しい中コメントいただきありがとうございます。(いや別にほかの方が暇そうだというわけではありませんが(汗)。)
SR500はおととしぐらいに惜しまれつつ消えてしまいました。(排気ガス対策ができなかったようです。SR400は現存していますがいよいよ生産中止に追い込まれるようです))
余裕ができたらSR500はぜひ手に入れたいと思っております。ほかにも免許制度のせいで400しか乗れなかったホンダGL500、ヤマハXT500、スズキGT550(これは380でしたね)、カワサキマッハⅢなんか一度でいいから乗ってみたいです。
XL500Sは何とか手に入れることができましたから。(しかも3台)

by MHR (2009-09-19 18:42) 

kanchi

同級生が所有していた懐かしいバイクです。

住んでいたところから30程度のところにモトクロス・コースがあったので、平日に何度もAT125で走りに行きました。 その後コースは国交省に無断で造られたものだとかで無くなってしまいました。
by kanchi (2009-09-22 10:39) 

MHR

kanchiさまありがとうございます。
トレールランドもいつの間にかなくなってしまいました。
というかオフロード車見なくなりましたねー。
by MHR (2009-09-22 21:18) 

hiroshi

私も19から二十歳ごろに乗っていました。東北の実家の帰り道に、エンジンの振動でバックミラーがよく見えず20数キロオーバーでご用。苦い思い出があります。懐かしくおもいだしました。
by hiroshi (2015-05-19 14:51) 

MHR

hiroshiさんありがとうございます。
125ccの中では非常にパワフルで乗りやすかったですよね~。カッコも音も良かったし。
もう、こういうバイクでないでしょうかねー。
by MHR (2015-05-20 20:26) 

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