ブレーキが効かないBMWR100RS。 再度ブレーキのエア抜き>試走。 [88'BMW R100RS]
この前ブレーキのエア抜きをしたので、試しに走ってみました。
家を出て数百メーター。
止まらない!!!
レバーがグリップについてしまいました。
あわててUターン。家に入るのぼり坂でハンドルを切ったとたんエンスト。前にも後ろにも進めない状態に。
かろうじて効いている前ブレーキで制動しながら道までバック。
そういえば北海道でも同じことを繰り返したのをいまさら思い出しました。。
メインキーにぶら下がったトップケースの鍵がカウルとメーターとの間に挟まってメインキーをエンジンオフ方向へひっぱってしまうのです。(キーはカウルマウントですがメーターはハンドルマウントなのです。下の写真で赤いのが犯人。この状態でハンドルを切るとエンジンが止まります)
トップケースははずしたので、赤いキーもはずしてしまいました。
ブレーキのエア抜きですが、今度はハンドルをはずしてブレーキマスターシリンダーを揺さぶりながらしつこくエアを抜きます。数粒細かい泡が出て、やっとレバーに手ごたえが出ました。それでもレバーを半分握るまではまったく手ごたえがなく、そこから食い込むように効きます。こりゃブレーキマスターのピストンも交換しなくちゃならないですねー。(下の14番の部品。7000円近くするので思案中。)
ついでにアクセルホルダーを分解してグリスを注入。Rシリーズのアクセルは直接ワイヤーを引きません。グリップにギアを切ってあり(2番の部分)、それと直角にかみ合ったギアがチェーンを引っ張ります。(28番の部分)このチェーンの先にワイヤーが引っかかっているのです。どうしてこんな構造になっているのかわかりませんが、この作業でアクセルワイヤーの遊びが変わり、左右キャブの同調が完全に狂ってしまいました。(このアクセルワイヤー、R100GSなんかはタンク下で2本に別れるので、グリップを分解しても大丈夫ですが、R100はグリップのところからワイヤーが独立して2本出ていて、ここの遊びが左右違ってきます。)
そこで自作のバキュウムゲージをセット。まず1500回転での同調を取ります。(この写真の状態ではまだ同調してません)その後アイドリングでの同調をあわせて終了。
近くのスタンドでガソリンを給油して燃費を計算。前の給油は北海道の日高で、苫小牧からフェリーで敦賀、北陸道、名神、中央道、東海環状とほとんど7-80㎞の一定走行。燃費は20.5㎞でした。
26㎞先のいつもの道の駅、作手(つくで)手作り村へ。相変わらずバイクが多いです。車の駐車場は満杯でした。
ここの名物、トマトのソフトクリーム。もろトマト味です。300円。行き先に困ったらここに行くってのが定着しているようで、次々とツーリンググループが入ってきました。ここで1日過ごすと普段見ることができないバイクや車の集団を見ることができます。(毎週見かけるのがCB750K0です。)
ここが目的地なので後は帰るだけですが、帰りはジェットコースターのようなコークスクリューを楽しめる広域農道を目指します。R301から今度はR420号線を足助方面へ。ここが分岐です。
三河高原牧場が目印です。
気温24度。皮パンツだと暑いです。
9パーセントでも自転車のヒルクライムではかなりの急坂になります・・・が。
これは激坂といってもいいでしょう。歩いていくのも大変な坂です。
たぶん下山村の道路最高地点であるここの峠は、昔は足助町と下山村の境でした。市町村合併で今は両方とも豊田市になってしまい、「下山村」「足助町」の看板は取り外されました。ちょっとさびしいです。(向こうが下山村でした)
反対側から。ここを境に向こうは足助町でした。
先ほどの峠の少し先を左折すると三河高原牧場があります。(豊田市側からだと右折)前は流星群を見に来ました。標高700mほどで空気が澄んでいます。ここはうちから20分ほどで来れるので時々ふらっと来ます。
ここは実験農場で愛知県の経営です。観光農場ではないので売店などはありません。(隣に民営のキャンプ場があるので飲食はそちらで)
隣にあるキャンプ場はこことはまったく関係ありません。バーベキュー施設などありますが、そこそこお金もかかります。でもたいていのツーリンググループはそちらに入っていってしまいます。こっちのほうがいいのに。
牧場入り口には関係者以外立ち入り禁止の看板があるので結構勘違いしますが、「看板があるところは」立ち入り禁止の意味で、ちゃんと見学コースがあるのですよ。
子牛が餌に群がってました。
お出迎え。私以外に誰もいません。「えさくれーーー」と言ってます。ちなみに餌やりは禁止ですのでご注意を!
広大な敷地。(と言っても北海道行った後だと小さい小さい。)
車道と歩道?いえいえ、右が歩道、左は牛道です。
歩道(左の荒れたほう、右の広いのが牛様用の道)は延々と続いてますがここで体力切れ。
ここは夕方4時半までいると、牛が集まってくる様を見ることができます。
子牛をナデナデしてきました。幸せー。
こんなのもいます。
おっ、もう帰るのかい?
また来いよー。(ヤギの頭は固いですねー。こんなのに頭突き食らったらひとたまりもありません)
広域農道はこんな感じで続きます。向こう(豊田市側)から自転車で来れば立派なヒルクライムコースです。(見上げるような直登なので心が折れますが・・・。)
この先コースはひねりこむようなヘアピンを通り三河湖へと続く大通りと合流。
ブレーキは前輪がロックするほどばっちり効きました。エンジンの同調もOK。こうして整備をかねたプチツーリングは終了しました。かえって皮パンツを脱ぐとパンツが汗でぐっしょりぬれてました。
せっかく整備が終わりましたが来週はF1行くので、再来週あたり、F650パリダカールの弟と木曽の開田高原へそばを食いに行きたいと思います。アンダーカウルが必要かなあ。
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燃費いいんですね。30年前に乗っていたGS750は、13km/l 位しか走りませんでした。
by Krause (2009-09-28 03:29)
krauseさまありがとうございます。
当時は中型免許しかなくGS750やCB750、XJ750、Z750などは雲の上の存在でした。
燃料噴射が進化した現行車(ただし1000cc以上ありますが)でも大体15㎞前後みたいですのであまり進歩してませんね。
いまじゃ1300㏄なんて当たり前の大型バイクですが、社中が4倍もある同排気量の車と燃費が変わらないのは納得いきません。
このBMWは特に燃費がいいようです。当たり外れもあるのかもしれません。
by MHR (2009-09-28 20:45)
前輪がロックするほど効くブレーキ、いいですねえ。
ブレンボのダブルディスクですもんねえ。
私のBSAのTLSドラムブレーキ、内面研削とシューの張替えで2ヶ月も整備に出ていますが、ようやく出来上がりそうです。
私のもロックするほど効いてくれるといいのですが。
それにしても、BMWのスロットル、珍しい(?)構造なんですね。
近場で走るところが沢山あるのも、田舎暮らしの利点ですね。
by 二兎を追う男 (2009-09-29 03:32)
二兎を追う男さまありがとうございます。
冷静に考えるとプライド高いドイツ人がラテンなイタリア製品を採用していることが不思議です。それに答えるイタリア製品があのラテンな人たちから生まれた言うのもすごいことです。もっとも私がはまり込んだ自転車のパーツの世界も、日本のシマノが席巻するまでは、イタリアのカンパニョロ製品が世界一でしたからねー。
そういえばCB750がリアにディスクを使っていないのは、雨の中ではドラムブレーキほど効かなかったからだと記憶してます。
by MHR (2009-09-29 19:25)
二兎を追う男さんへのMHRさんのコメントに反応してしまいました。
イタリアは北と南では大違いです。 北イタリアだけでGNPを算出すれば欧州3位くらいにはなったはず。東京・大田区や東大阪などによくある小規模の工場もたくさんあって週末や夕方遅くまで働いている職人さんの多い土地です。
外国人の抱くいい加減なイメージは南イタリアがかもし出しているようで、北の人は南を喰わしていると思っているそうな。
前ブレーキといえば以前買ったカタナのは効きが甘かったです。バイク屋のオヤジ曰くキャリパー変えなきゃダメだろうと言われた記憶があります。
by kanchi (2009-09-29 21:50)
kannchiさまありがとうございます。
イタリア人ってそういう風に分かれているのですか。知りませんでした。それは朝鮮や、旧ドイツのように思想的にと言うわけじゃなさそうですね。日本の関東、関西みたいな?(ちがうか。どっちにも職人さん多いですもんね)
そういえばイタリアの靴なんかすごいです。貧乏時代からオートバイのブーツはずっとイタリア製はいてますから。
昔のディスクブレーキはほんときかなかったですね。
個人的にはヤマハの対向ピストンブレーキが出てから少しずつ変わってきたような気がします。あとCB750Fの2ポッド。いまや、スズキ御用達のニッシンなんか世界レベルです。(それでも元とは言えばやっぱりブレンボやロッキードなどの海外製ですか)
by MHR (2009-09-29 22:16)