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雨の日には本を読もう 「タイムリープ 」高畑京一郎 2巻完結 [お勧め本]

 私は活字中毒、漫画中毒で、トイレの中でさえ何かしら本を手にしないとでるものも出ません。しかし、その時手にしたのが小説だったりしたら。しかも面白かったら。

気がついたら4時間過ぎていたりします。トイレの中で。 

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 「タイム・リープ・・あしたはきのう・・」 高畑京一郎 電撃文庫 1997年刊 全2巻

 
最初は時をかける少女の焼き直しだと思っていました。読んでみたらこれが面白い。
いわゆるタイムスリップ物なのですが、最初のページからぐんぐん引き込まれます。

高校生の女の子、鹿島翔香が気が付くと、唇を誰かの唇がふさいでます。
クラスメイトだけど、恋人でもなんでもない男の部屋。
なぜここに?どうしてこの人とキスを?
彼女にはまったく記憶がありません。
その瞬間から始まる、彼女の意思と無関係にジグゾーパズルのように彼女の記憶を埋めていく、場所を移動しない時間跳躍。
なぜ彼女は1週間の中をランダムに、しかも小刻みに時間跳躍を?
舞台は彼女の家とクラスメイトの部屋、学校と、ごく近所のみ。
しかも1週間だけの物語です。
事件解決のため、数学の一夜漬けをし、ありったけのクッションを集め、初歩の護身術を練習し、彼女は跳躍の時を待ちます。
そして迎える最後の跳躍。そこに待っていたのは身の毛もよだつような出来事でした。

よくもまあ、こんな限定された設定でこんな面白い物語ができるんでしょう。
上下2巻を4時間で読みきったあと、残ったさわやかな読後感。衣谷遊氏のイラストもすばらしいっす。
タイムスリップ物としてハインラインの「夏への扉」、高橋留美子の「ファイヤートリッパー」、に続く私のお気に入りとなりました。

すでに廃刊らしく本屋にはもうありませんが、ブックオフなどで探してください。アマゾンに上巻のみあります。


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