セルモーターが回らなかったわけ。BMWR100RS VALEO D6RA7 顛末記。 [88'BMW R100RS]
先日息の根を止めてしまったVALEO D6RA7のリペア済みセルモーター。
試しに壊れていると思われるソレノイドに直接12Vをかけるとあら不思議。ピニオンが勢い良く飛び出るではありませんか。モーターだけに12Vをかけるとこちらもちゃんと回ります。あとアヤシイのはブラシ周りの配線のみ。でキャップを外してみました。
じっと見つめていると「あれ、あれれ。」左のアース線、ボディアースしてない・・。
そういえばこの社外品のブラシホルダー、純正品よりも長いブラシに合わせて全体的に3mmほど厚かったのです。組み付ける際気にもし なかったのですが、矢印の部分がボディアースの接点で、そこがホルダーが厚い分3mm中に入り込んでます。
この四角いアース線の端子がボル トに触れていないと、最大30Aもある大電流がセルモーターボディに流れないのですが、このホルダーだと穴の内側だけしかボルトに触れません。今まで運良 く接触していたのが何回かの始動によるスパークで接点が溶けてしまい微妙に離れてしまったのでした。
対策として は、この段差を埋めるスリーブを作成、ボルトに挿してボルトと端子が面で接触するようにするか、あるいは上のようにホルダーの高さを3mmヤスリで削る か・・。(樹脂なので簡単に削れます)ただし他の高い部分すべてを削らないとやっぱりカバーはボルトの根元に接しません。面倒くさいす。
今回応急処 置でカバーの内側の塗装を剥がし、ワッシャー3枚で嵩上し、カバーを仲介してボルトに電流が流れるようにしたら見事に治りました。
うーん、 リペアキット信用してたのにとんでもない落とし穴が潜んでました。設計チョンボなのか、それとも長すぎるブラシに合わせて考えなしに作ってしまったのか。
よく見ると カバーが接する面の高さが水平になってません。たぶん純正品から型をとって樹脂を流し込んだまま、上面を仕上げないで出荷したみたい。(この写真の時点で 真ん中のネジ部は削ってます。)
社外品を使うときは注意が必要ですねー。
*今回ボルトを締めすぎて上にはみ出した分のホル ダーが潰れてしまいました。君の犠牲はムダにしない。
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リペア製作の際に参考にした現物に問題有ったとか、ほぼ同型の微妙な寸法違いの型番違いのパーツを使ったとか。参考にした現物が異品だったとか。 色々想像できますね。
車両のパーツって、寸法が同じで材質が違う同型異品が少なくないのですよねぇ。
by kanchi (2010-03-04 14:40)
これから古物商の免許を申請して、故障したセルモーターを修理して販売しようと思っていた矢先でしたので、早く気づいてよかったです。
by MHR (2010-03-04 19:51)