SSブログ

読まないと損するかもしれない本たち 大石まさる 水惑星年代記 少年画報社ヤングキングコミックス [お勧め本]

ヤングキングという週刊誌があります。
そこの執筆陣の中で異色なのがこのひと、大石まさる。
この本はSFです。でも決してデジタルなお話ではありません。
いうなれば、そうですな、我々が子供の頃に想像していた未来はバリバリの、車でさえ空をとぶはずの未来でしたが、実際大人になって、21世紀になっても未だに車は4つのタイヤで地面を蹴って走ってます。
このひとが描くSFはそんな世界。静かに静かに海に沈んでいく世界。それでも人々は生きています。

この人の絵は緻密さとは程遠いものですが、空気や水を、まるで触ることができるかのように表現しています。
特徴的なのは、スクリーントーンが最小限しか使われていないこと。
影はすべてカケアミ(ペンで描かれた交差した線)だけで描かれているのです。


MIZUWAKUSEI.jpg

できればこの物語を読む前に、このひとのデビュー作を読んだ方がお話がわかりやすくなると思います。どういう芸風なのかも。
「空からこぼれたストーリー」 平成11年11月初版。まだあるかなー。

SORAKARA.jpg

読んだ後「あははは」って気分になることうけ合います。
*アマゾンでは絶版みたいですねー。

タグ:大石まさる
nice!(1)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 1

コメント 4

よぅ@二度目です

「ヨコハマ買出し紀行」に似てますかね?

こちらはロボットさんが出てきますけど。。
by よぅ@二度目です (2010-03-07 11:52) 

MHR

よぅ@二度目ですさまありがとうございます。
ヨコハマ買出し紀行の場合は水没しかけた街が舞台で、人々は地上で暮らしてますが、こっちはすでに赤道上に軌道エレベーターが設置されていて、宇宙空間への行き来が鉄道のように使われているにもかかわらず、人々の生活は昭和30年代という感じです。
by MHR (2010-03-07 14:42) 

HINAKA

初めまして、HINAKAと申します。

MHR様

大石まさる氏の『水惑星シリーズ』は、まさに傑作だと思います。
そして、この方の初単行本(だとは、当初知りませんでした!ちなみに、発売時に購入したのが、意味無く自慢です!!)『空からこぼれたストーリー』当時話題だった、宮崎峻氏が監督した作品のあるTVアニメ・シリーズ「名探偵ホームズ」(別名・犬のホームズ)シリーズの、名OPテーマと同じタイトルで、興味を持って読んだ記憶があります。

水惑星年代記シリーズが『~月娘』で、完結した時点での記事を書いておりますので、勝手ながらトラックバックを、させていただきます。
お許し下さい。


by HINAKA (2013-01-13 12:38) 

MHR

HINAKAさまありがとうございます。
「空からこぼれたストーリー」ダ・カーポの名作だと思いますが、アルバムに入ってないのでシングルを買いました。OP、EDともに傑作ですよねー。
by MHR (2013-01-13 14:18) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

にほんブログ村 バイクブログ バイクいじりへ
にほんブログ村
にほんブログ村 車ブログ 車 修理・整備へ
にほんブログ村
にほんブログ村 バイクブログ BMW(バイク)へ
にほんブログ村