BMWR100RS スピードメーターケーブルの防水ブーツの交換

BMWR100RSのスピードメーターケーブルのギアボックス側には防水ブーツがあります。（下は交換後）

バッテリーに直結されたアースケーブルのエンジン側のボルトを抜くと

このようにケーブルが抜けます。ブーツがかぶっているのは樹脂製のスリーブ。これがケーブルを固定します

このＲ１００ＲＳのブーツはヒビだらけだったので問答無用で交換です。

これは設計チョンボとしか思えないのですが、ここにヒビが入ると、雨水はケーブルを伝って重力に任せてここからミッションに入り込みます。（厳密に言うと、新品のブーツに換えてもブーツの下からも水が入るという欠陥構造ですが。ですのでスリーブの周りにはシリコングリスを塗って防水しないといけません。）

当然そのまま放置したら乳化したオイルが回って、ミッション内はサビだらけ、ベアリングは破損してしまいます。 

 

 

今でもこのように単品で手に入るのですが、最近材質がゴムから樹脂系になったようで・・・・・・・ 。

オークションで納入したブーツが、取付工程で２個続けて裂けてしまって使いものにならないとのお叱りがありました。 

そこで単品のケーブルに自分で装着して試してみました。 

そしたら、前にゴムだった頃に交換したときはなんの苦労もなく交換できたんですが、今回入荷分はそうはいきませんでした。

新品の社外品のスピードメーターケーブル。イギリスＶＥＮＨＥＬＬ製。ブーツは別売です。 

このブーツ、ワイヤーを伝って流れてくる水をミッションに入れないようにするためのものですので、穴はケーブルの取り付け部分の径より小さくないといけません。

ゴム製の時は簡単に伸びたので、潤滑剤を塗ればなんの苦労もなくセット出来ました。

が、今度のやつは全く伸びません。

伸びないので、このくびれにハマりこんだらそれ以上入らず四苦八苦。（このくびれはボルトが入る抜け防止部。）

握力がない私の力ではここから微動だにせず。

 

知恵を絞って溝が埋まるようにテープを巻いてみましたが、ブーツを押し込むと強烈な反発に負け、当然のごとくめくれて役立たず。 湿布薬の裏紙に使ってある固い透明シートなんかいいかもしれません。あるいは０．１ｍｍぐらいの銅板なんかイイかも。

そういえば裏にのりの付いた金属板があったような。 

更に考えてブーツをドライヤーで温め

テーパーになったサインペンのキャップに押し込んで穴を一時的に伸ばし 

さらに知恵を絞って、輪ゴムを溝に巻いてみました。 

このゴムに台所用洗剤を染み込ませ

細いドライバーで少しずつこじリながら力まかせに押し込んだら

 

裏返しになりながらも通りました。溝に巻くのは滑りの良い釣り糸なんかがいいかもしれません。

ゴムを裏返して、スリーブを通して汗だくで完了です。（この写真は旧製品のゴム製）

握力がないためもあり考え考え１時間ほどかかりました。 

 

ちなみにケーブルの純正品を買うと、手間を省くため最初から通してあります。

今度溝を超えるためのジグを作ってみましょう。昔のアルミの鉛筆キャップみたいなやつです。 

それさえあればこんな苦労はいらないはず。 

コメント 4

自分もシリコングリスを塗って何とかしのいでいますが、ブーツ表面にひびが入ったら素直に純正のケーブルにしておこうかな...
OHVは設計上どう考えてもおかしな所もけっこうありますよね（微笑
by harry (2013-06-18 22:43) 

ｈａｒｒｙさんありがとうございます。
ＯＨＶは変なところが可愛いんですよねー。
by MHR (2013-06-20 00:01) 

握力がないと、こういった時に苦労しますね。
by kanchi (2013-06-20 21:03) 

ｋａｎｃｈさんありがとうございます。
体が自分の思う通りに動かないとほんとにもどかしいです。
どっちかの手が治ってくれればいいのですが望み薄です。
脊髄の神経は一度壊れたらほんとに治らないんですねー。
by MHR (2013-06-21 07:03)