BMWR100GS,R100Rなどのメーターリセットボタンの構造。 [88'BMW R100RS]
R100GSやR100Rなどのスピードメーターのリセットボタンには防水用のブーツがかぶってますが、経年変化で消失してしまいます。
このブーツ、BMWからは出ず、社外品を使って交換するしかありませんが、構造がわからず素人では交換できませんでした。
今回オークションでR100Rの中古メーターが手に入ったので、R100GSに乗っているぱりだかさんに頼んで分解してもらいました。
このブーツも単品設定なし。メーターの一部となってます。
大抵の中古車はこの状態で放置されてますがこれだと水が入り放題。(この写真ではガラスを外してあります。)
このブーツ、ガラス(樹脂製)を挟んで中空のボルトとナットで締め付けてあるため、ガラスを外さないと交換できません。
ですのでドライバーなどで根気よくフランジを起こします。
右が奥側、ゴムパッキン、マウントゴム、ガラス、フランジ。
リセットボタンにこのように中空ボルトとブーツとナットが通ってます。(実際はガラスに固定されてます)
左がガラス内側につくナット、右が外から刺さる中空のボルト。真ん中に挟まっているのが砕けたブーツの根本。
つまり中空ボルトにブーツをかぶせてガラス表から差し込み、裏からナットで止めてあるだけです。(画像はぱりだかさんから借りました)
下の中空ボルトをこの向きで上のブーツの中に無理やりねじ込みます。(ゴムの穴は小さいのでシリコンスプレーをかけておくと入りやすい)
それをガラスの穴にはめて裏からナット止めして完了。
あとは元通り組んで、起こしたフランジをハンマーと金属棒などを使ってたたいてかしめれば終了です。
叩くにあたり、リセットボタン部分をくりぬいた台を作ったほうがいいでしょう。
できれば日本計器などに持ち込み交換してもらうのが確実ですが、丁寧にやれば自分でできないことはありません。
外すより元に戻すほうがはるかに難しいですが。
ガラス面にナットを接着してしまえば外から中空ネジを回せるようになるので、次回交換はメーターをばらさなくても外から交換できるようになりますよねえ。
どうしてメーカー側でそうしないんだろう?
*構造を見てもらえばわかりますが、運が良ければ外側から中空ボルトを外せそうです。ガラスの向こうで外れたナットはリセットボタンが中にとおっているため落ちることはありませんので、メーターをひっくり返してねじをかけることができれば元に戻せそうですが・・・。
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うわ、凄まじい作りになっていたんですね(笑
裏側にもフランジのような部分が見えるなぁ...とは思ったんですが
簡単には外せませんね、これでは。
詳細がわかって、とてもためになりました。
by harry (2014-05-09 15:49)
harryさんありがとうございます。
harryさんのR100Rはまだ大丈夫ですか?
今度一度表からの交換に挑戦してみます。
by MHR (2014-05-10 23:44)
この記事を見て思い出しましたが、中央区か千代田区に紫外線の影響で見づらくなったメータのレタリングをやり直してくれるメータ修理屋さんを見つけたことあります。
せっかく分解したのにLED化しなかったんですか。
by kanchi (2014-06-20 06:22)
kanchiさんありがとうございます。
東京は職人が多くてなんでも修理できますね。
豊田市は車を作っているのにカー用品店は数件しかなく、ミッションオイルやデフオイルすら手に入りません。自分で手を入れてものを長持ちさせるという文化が欠けてます。
このメーターはゴムカバーの検証用であとはばら売りするのでいじりません。
by MHR (2014-06-20 12:45)