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XL500S XR250R(ME06)のサイドスタンドを装着 当然大回りと事故ありで [80'HONDAXL500SA PD01]

トップケース装着が済んだので、この車高が50mmほど上がったXL500Sを長距離走らせる前の最期の仕上げ、サイドスタンドをXR250R(ME06)純正の長いものに交換しました。

だけどそこは私の仕事、当然のごとく簡単にはいきませんでした。 

昨日の時点でXL500SのスタンドとXR250Rのスタンドでは、スプリングの位置が正反対だということが発覚していて、その解決法をコメントで頂きました。

まず今日はそれを実行してみます。

IMGP1554.jpg

長さは木片での延長分+40mmほど。ちょっと長過ぎるか? 

IMGP1555.jpg

スプリングフックの位置が180度違うのでそのままではつかないから

IMGP1557.jpg

フックの反対側に穴を開けてM6のタップを切り

IMGP1559.jpg

ボルトでフックを新造。これで全て解決したと思ったのですが。 

 

IMGP1562.jpg

実はサイドスタンドのボルトは、車体に溶接されたプレートのバカ穴に通してスタンド本体の片側だけに切られた雌ねじにねじ込んだ上でナットでロックされています。(ネジじゃない方はプレートの穴と同径のバカ穴です)

IMGP1560.jpg

これがXLとXRとでは正反対になってます。XL500Sは内側から外側にボルトが入って外側がナット。XRは逆です。

それが何故問題かというと。

上の写真ではボルトの頭がナットより薄くなっているのがわかると思いますが、実はこの薄いボルトの頭をこすりながらスプリング本体がスタンドと同じ弧を描いて移動するのです。

IMGP1588.jpg

ネタばらしになっちゃいますがこれがXLにXRのスタンドを組み付けた最終画像。(後ろから見ています)

スプリングが車両の外側にあるXRではスプリングはどこにも当たらないので問題ないのですが、内側にあるXLではスプリングが内回りするのでボルトの頭をこすっちゃうのです。 (なのでXRのスプリングは上の巻いてないストレートな部分がなくて2枚目の写真のようにすべてがスプリングになってます。)

で、XLだと薄い頭側が内側から入って外側にナットがかかるのが、XRのスタンドでは外から入れて内側を厚いナットで止めた上に余ったボルトがスプリング側に飛び出すということに。

そうなるとスプリングがボルトにあたってスタンドが出せなくなっちゃうのです。

なのでボルトが飛び出した分をカットしたうえでナットの周辺をヤスリで斜めに削り落としました。

IMGP1573.jpg

スプリングを引っ掛けるのにまた一苦労。かなりの力が必要です。 

でここで大事件が。スプリングを引っ掛けそこねた反動で

IMGP1575.jpg

反対側へゴロン。 

スタンドがない状態です。こうなることは自明の理。

これはショックでした。

倒れたことが・・じゃなくたった141㎏の500Sを起こせなかったことが、です。

IMGP1576.jpg

トップケースの中身を出してチェーンブロックで45度位起こしてやっと引き起こしに成功。

IMGP1578.jpg

下が土だったので大した被害はないと思ったら

IMGP1585.jpg

土に刺さったグリップエンドがもげちゃいました。倒しただけでもげちゃいかんでしょ。こけたら一体どうなるのやら。 

IMGP1565.jpg

気を取り直してと。

とりあえずこれでちゃんと取り付き、スプリングがナットに干渉しながらではありますがちゃんと動くようにはなったのですが、今度は新たな問題が発生。

IMGP1566.jpg

上がりすぎてチェーンテンショナーにぶつかってるし

IMGP1569.jpg

全長が伸びた分リアサスにもぶつかってます。 

IMGP1570.jpg

そこでストッパーに当たる部分に穴を開けネジを切って

IMGP1571.jpg

ボルトをねじ込み

IMGP1580.jpg

スタンドの収納位置を下げました。

IMGP1581.jpg

これでどこにも干渉せず。

IMGP1582.jpg

取り付け成功です。

IMGP1184.jpg

やっつけ仕事のミルフィーユスタンドから開放されました。 

IMGP1564.jpg

ただちょっと起きすぎかも。 

IMGP1567.jpg

だって、まっすぐ起こしてもこれだけしか地面から離れませんもの。 

接地面の角度もちょっとおかしいし・・・。

長いめがねレンチをテコにして、スタンドを外に引っ張ったけどさすがXR純正。全然曲がりません。

IMGP1513.jpg

交換前 

IMGP1584.jpg

これが最終の角度。左下がりの路面に止めればいいか。

これでしばらく様子見します。

グリップ買ってこないと・・・。 


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コメント 4

二兎を追う男

お疲れ様です。

スタンドの上がり位置の調整用ボルト、いいですね。
私も上がり位置で干渉気味のバイクがあるので、試してみます。

それにしても、バーエンドはプラスチック製のスロットルのスリーブに付いているのですか?
ハンドルバーそのものに付くタイプに替えないと、確かに折れますよねえ・・

バイク立ち過ぎ、日本なら左側通行だから大抵は大丈夫でしょう。
こちらは右側だから、路面のかまぼこで更に立ち過ぎになりどのバイクでも倒れそうで不安です。右側通行は右側サイドスタンドが理想なのですが・・

by 二兎を追う男 (2016-05-13 22:02) 

MHR

二兎を追う男さんありがとうございます。
溶接部分なので孔を開けるのが大変かと思いましたが意外と柔らかくて助かりました。ただ途中でドリルがそれて穴が曲がったらしく、タップが5mmほどしか入らず、ボルトの長さを詰めました。
バーエンドは一応ハンドルについているのですが、ベースが刺さっているだけでバーに固定されてないのでこうなります。
今回のように右側から起こすと右側スタンドほしいですねえ。なぜ左にしかないのか不思議です。
by MHR (2016-05-14 10:36) 

deepredcocktail2

私んとこのSRも経年で車体の傾きが顕著になってきて、下駄履かせようとしてましたが、他車スタンドを短くして流用しようかと思います。今回の記事はボルトの引っ掛け等、参考にさせて頂きます。リターンスプリング取付は、バネを掛けてからボルトを差し込む方が良いんじゃないかなと
by deepredcocktail2 (2016-05-14 23:09) 

MHR

deepredcocktail2さんありがとうございます。
バネの強さを思い知った時、バネを先に引っ掛ける方法も考えたんですが、スタンドがない状態で作業する自信が全くわきませんでした。こかしたし。
by MHR (2016-05-15 01:19) 

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