XLR250Rバハ レストア20日目。ステムベアリングレースの抜き取り。 [88’HONDA XLR250R MD22]
午前中は昨日完成したセルモーターを梱包して郵便局から発送。これで今年中にやらないといけないお仕事は終了。バハに専念できます。
さて、厄介なフレームのサビ落としと塗装にめどが付いたXLR250Rバハ。
あとは組み付けに必要な部品を順次清掃、整備しながら組み付けしていくわけですが、一番手がかかりそうな、皆さん苦労してるステムベアリングのロアーベアリングレースの抜き取りに挑戦しました。(夢にまで出る始末)
まず万力にアルミ板を介してステムシャフトをはさみます。
先日購入したアストロのヒートガンで
素材温度13.6度から
63度まで加熱。目標は80度だったんですが周囲全部が金属素材のため熱が逃げ、気温が低いこともありこれ以上温度が上がりませんでした。1500Wも食うため電気代が怖いので温めるのは諦めてこの状態から
ダストシールをめくって
隙間にスクレーパーを叩き込みました。
結構時間がかかりましたが少しずつ刃が入っていきます。
隙間がわかるでしょうか。
途中からマイナスドライバーに変更。ここまで抜けました。
しかーし。
当然ですが刃の厚さ分しか抜けないわけでして。シャフトの光ってるところが少しだけ太い圧入部分ですが、あと10mm弱、何を使ってもここからレースが抜けるとは思えません。というかぎりぎりレースの厚さ分くらいまで圧入部分は削っといて欲しい。サービスマニュアルには潔く「シャフトからレースを抜きます」とだけしか書いてありませぬ。
結局他の人のサイトで知った方法へシフト。実は私、会社員時代はこれ(機械加工)が本職でした。(車の試作屋)
安物のグラインダーなので速度は1万回転固定。これでは精密なコントロールができないので、このためにAMAZONで買っておいた電圧コントローラーを投入。
低回転でじっくり時間を掛けて削っていきます。思ったほど固くないのね。
できるだけ薄く、かつシャフトを削らないように慎重に。
あ!
久しぶりにグラインダー使ったので円盤が丸いこと忘れてました。当然真ん中は両端より食い込むんです。
ここでハンマーと貫通のマイナスドライバーを使って中央を叩くと、この通りパカンと割れて手で回りました。でもそれ以前に、削ることでレースだけが加熱されるので膨張してスルッと抜けるようです。あと、最初にドライバーでレースを数ミリ浮かしたことで、三叉までを削ること無く端まで削れたので、無駄な作業じゃなかった模様。
万力から外し
抜けたー。
白い丸は・・・・。最小限の被害で済んだということで。
もしレースを割らなかった場合は、この上の太い部分を乗り越えられたかって考えたんだけど、よく考えたらこっちは圧入ではなく手で入る太さでした。
なんとグラインダーを使い始めてここまで10分ほど。余計なことせずに最初からこれでやりゃよかった。そうすりゃこんな傷作らずに済んだのにねえ。61歳になっても学ぶことばかりです。
ともかく一山越えました。
ここでは4時には日が沈みます。さむー。
テントの中では気づかなかったんですが、フレーム、まだプラサフが透けてます。あーもう一回塗らないといけないですねー。どっちにしろ垂れたとこ削らんと。
あと大物は、フォークオイルシール交換とフォークのバフがけ、エンジンの汚れ落とし、錆びた前輪スポーク交換、リアスイングアームのオーバーホール・・・・。まだまだ先は長いです。
本日の作業時間2時間 作業時間累計53時間/20日。
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