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XLR250Rバハ レストア64日目。3歩進んでバックする。 [88’HONDA XLR250R MD22]

先日、フロント周りの配線で、白/黄の割り込み配線の接続法が配線図と違っていて自己解決したように思えたのですが、コメントでSANGO22000さんから「違う配線色が接続されるのはおかしい。後期型の配線図で修正されている」ということで、白/黄の正しい割り込み位置を教えていただきました。


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バハ初期型のサービスマニュアルの配線図。実際にはあるはずの「白/黄」と「黒」の三叉配線がありませんでした。


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そこで自分で判断した割り込み位置。ただこれだと「黒/茶」と「黒/茶」の間に「白/黄」が割りこむという、たしかにおかしい配線となってます。


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で、これが教えていただいた配線。左からくるレギュレーターで整流された電源線「白/黄」とメインスイッチへつながる「白/黄」の間に今回余らせた「白/黄」+「黒」が割り込むのです。これなら「白/黄」>「白/黄」>「白/黄」とつながるため理屈に合います。でも、なぜこれに思い至らなかったのかというと、もしバッテリー搭載車の場合、この配線だとキーを回さなくてもストップランプが点いてしまうからです。でもこのバハはバッテリーレスなのでキーを回しただけでは電気は発生しません。エンジンを掛けたら初めて電気が流れるため、レギュレーターのあとの配線ならどこにつないでもいいわけでして。(キーは基本的に点火系のオンオフを行うためのものです)

私の思いついた配線でも問題はないのでそのまま組んじゃおうと思いましたが、次のオーナーとなった人には謎の配線となってしまうので一番下のに直しましょう。あースッキリした。


さて今日の作業です。

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忘れないうちにオイルを入れましょう。とりあえず仮で安いオイル。カーマホームセンターやホーマックで売っているDCMブランドのバイク用オイル。


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と、その前に先日交換してなかったオイルフィルターのOリングを交換。


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カバーのオイルラインのOリング 91312-107-000と


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カバー自体のOリング 91302-KF0-003。


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カバーのボルト3本を10Nmで締め付けて準備完了。


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とりあえず1リッターを投入。


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全容量1.6リッターのはずですが何故かこの時点でフルライン。これ以上入りません。空っぽのオイルクーラーやオイルフィルターにも入れたオイルを回さないとあと0.6リッターは入らないようです。


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で、空キックしてエンジンを回してたら、突然ブレーキペダルが上がってきてキックシャフトに接触しました。ペダル高さの調整ボルトが今までどこかに引っかかっていたようです。


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そこでペダル高さを下げようと、マスターシリンダーのロッドにある調整ボルトを回そうとしたら、なんとボルトと一体のはずの10mmの六角部が空回り。ペダル高さはオレンジの部分に隠れているナットに、赤い矢印の六角部を回してボルトをねじ込んでいって調整するんですが、まさかの赤い部分の空回り。赤い部分とボルトは本当なら一体成形じゃないといけないのに、この赤い部分の六角はただのナットなのです。もちろんボルトに対して思い切り締めて固定されているんですが・・・・。一旦緩むとマスターシリンダーを外さないと締めることができない構造なので、ネジロック塗ってしっかり固定しておいたマスターシリンダー固定ボルトを外す羽目になりました。


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ねじロック剤がしっかり効いてるので緩めるのは一苦労でした。


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せっかく塗ったウレタン塗装もこの通り。タッチアップしておきます。


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この調整ボルト、上部がボールジョイント状になっていて固定されておらず、黄色矢印のナットを締めようとしても一緒にくるくる回るので、先端の赤い矢印部分に5mmの切欠きが作ってあります。ここを抑えておいて黄色のナットを上に向かっていっぱいまで締め込みます。


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先端はスポークレンチがぴったり。


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ただ締めるだけだとまた緩みそうなので、指示はないけど一旦ナットを引き出してから黄色部分にネジロック塗りました。


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愛用しているのは、エスティマの整備のためにトヨタで買ったアドヘッシブという中強度のネジロック剤です。これだけで3500円!


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先端を固定してナットをシリンダー側へ向かっていっぱいまで締め込んで


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ブーツを被せます。ナット上部の溝にしっかりはまるように被せないと内部が腐食してエライことになるのは、2012年の復活レストアの時に経験済みです。


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ナットとボルトの固定ができたら黒矢印にナットを差し込んで黄色矢印の部分を回してねじ込んでいきます。ねじ込んでいくとペダル高さが下がっていきます。


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ペダルが適正な位置まで下がったらで、中間にあるナットでジョイントをロックします。以上、一度やっているので本当なら要らん作業でした。


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ペダル高さが変わったのでリアストップランプスイッチも調整しときます。

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これまた忘れないうちにステップの割りピンを交換。


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フロントステップ用 94201-20150 2本と


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リアステップ用 94201-16150 2本です。サビてるのは付いてたやつ。


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ここって割りピン以外の固定方法ないんだろうか。まあ強度は十分ですけど。安上がりだけど。


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次に電装の続きでアースポイントへのアース線増設を行います。エアクリーナーボックスの上部左側固定ボルト、ここがバハのアースポイントです。


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念の為塗装を剥がして


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メインハーネスのアース線と自作のアーシングケーブルを固定。アーシングの反対側は昨日後部エンジンマウントに固定したところです。


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そして本日もう一本後部エンジンマウントに増設したアーシング。フレームに沿わしてフロントまで伸ばしました。


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二股ギボシ端子を使って作ったヘッド周りのアース線とともに


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アンダーブラケットのケーブルマウントと共締めしました。効果あればいいんですが。


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さあ次です。チェンジペダルのゴム交換。24781ーKE1ー000。 古いゴムは先日外しておきました。


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が、おかしい。ペダルの先端はちくわ状のゴムが抜けないようにフレア加工の抜け止め加工がしてあるのに


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こいつは片方ふさがってます。


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長さも合わないし。


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これって別物じゃん。


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ただ内径は同じなので先端を切れば使えそう。思い切ってふさがってる方を金鋸でカットします。


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おおっ、同じじゃん。


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見事に出来上がりました。


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さあ、あとはタンクをつければエンジンを掛けることができます。ここに刺さる2個の


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タンクフロントマウント 17611-425-000 を交換。


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ただタンクを最後まで放置してたのはまずかったかも。割と状態がいいから油断してました。


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タンクの裏にサビが。


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ザラザラです。ペーパーがけしてサビ転換剤を塗布。載せる前にクリアを吹いときましょう。


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コックは漏れはありませんが風化してます。


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ネジの部分もサビが出てるのでサビ転換剤。


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サビてると思って磨いたらガソリンカスみたい。きれいになりました。


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取付部のOリングを交換。


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タンクへ戻します。タンク内部はまったくサビ無し。とてもいい状態です。


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日没終了。タンクはまだ載せてるだけで固定されてません。明日は雨かよ-。


ここで母から悲しいお知らせが。

「風呂のボイラーがつかない。」

何度も何度も死線をくぐり抜けてきた風呂のボイラーがお亡くなりになりました。(過去記事:何でも修理してみよう参照)ボイラー自体は動いてますが点火しません。明日から風呂どうしよう。


本日の作業時間5時間 作業時間累計198時間/64日。

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コメント 6

二兎を追う男

ほとんど記事の趣旨からは外れていますが・・(笑)
エンジンオイルの缶の先端についている、樹脂製の注ぎ口、便利そうですねえ。
これはオイルを買うと付いてくるのですか?

まあ、こちらのオイルは金属缶に入って売ってないので、使えないと思いますが。

日本だと、未だにオイル・ピッチャーも買えるんですよね?

何故かこちらでは、バイクにエンジンオイルを入れるのに便利な小物が全然出回っていないのです。


by 二兎を追う男 (2018-05-13 01:10) 

MHR

二兎を追う男さんありがとうございます。
この注ぎ口はオイル売り場で「ご自由にお持ちください」と書いておいてあります。便利そうですがエアの流入がないのでオイルがでてきません。1リッター入れるのに10分ぐらいかかりました。多分缶につけずにこいつを漏斗代わりにしてオイル注いだほうが効率いいかも。最近はビニールパックのオイルもありますね。余裕があればできれば20リッター缶で買いたいです。オイルピッチャーも普通に買えますよ。何故置いてないのでしょう????
by MHR (2018-05-13 01:25) 

buratto28go

実はまだ配線に納得がいってなくて・・・

バッテリーレスなのに何故電源線がメインスイッチに入るのか?
で、スイッチONでキルスイッチに電気が流れますがどうにも理解できません。

バッテリーレスはメインスイッチ、キルスイッチともエンジンのON、OFFをするだけですので電源線は接続されないんですが・・・
つまり、メインスイッチ、キルスイッチに接続されるのはC.D.I.からの黒二白線とアース線の筈なんです。
C.D.Iからの電気がメインスイッチ、キルスイッチONでアースに流れてエンジンが止まる事になるんですが、片方に電源が接続されてて良いものなんでしょうか?
全国のBAHA乗りが問題なく乗ってらっしゃるので問題ないんでしょうが、不思議で仕方ありません。

バッテリーレスTLM220の配線図です。
http://www.geocities.jp/burattoclub/haisennzu-tlm220.htm

by buratto28go (2018-05-13 07:47) 

buratto28go

すんません。BAHA乗りになってました。(笑)
by buratto28go (2018-05-13 07:49) 

buratto28go

再度すんません。
風呂掃除してて理解しました。
これバッテリーレスですが点火はバッテリー点火と同じD.C.点火なんですね。
で、メインスイッチとキルスイッチで電気を断続させてエンジンをON、OFFさせてる。
なるほど勉強になりました。
by buratto28go (2018-05-13 10:05) 

MHR

buratto28goさんありがとうございます。
このバハ、500Sなどと違って、交流点灯用のコイルがなく三相発電機直後でレギュレートレクチで整流してしまい、ヘッドライトやテールライトも交流ではなく直流点灯になっており、完全にバッテリー搭載車と同じです。なのでこのキルスイッチ、通常のオフ車とは違い、常時オンしていてメインスイッチと同じ役目をしてます。でもなんでストップスイッチだけ分岐してメインスイッチをバイパスしてるんでしょうか。意味がわかりません。
by MHR (2018-05-13 10:38) 

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