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1994年8月4日~8月15日 BMWR80G/Sで行く北海道ツーリング 清書版その6 1985年と1991年の北海道地図 [北海道ツーリング]

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今回1994年の北海道ツーリングの記事を書いてるのですが、実はそれより昔に北海道へ行こうとこんな本を買っておりました。


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1985年発刊、1986年改訂の北海道ツーリングガイドです。


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そこには1985年当時の北海道全図がついており、現在の北海道とは違う道路、鉄道などが・・・。

下の地図の太平洋側海岸線の真ん中あたり、国道336号線が途切れているのわかります?


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拡大図。


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1991年版の左の地図もみてみましょう。


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1991年時点でも国道38号線の豊頃町から海岸線に行く国道336号線は十勝川を渡る橋がなく、目の前の昆布刈石方面へ行くにはかなり上流の国道38号線で十勝川を越えるしかありませんでした。(右下の注意書きみて笑ってしまいました)

ただ、BMWで行った今回、この途切れた部分には仮橋がかかっており渡ることができたのはラッキーでした。しかも渡った先で国道38号線へ北上したときに鹿とレースするという経験付きで。



2019年のgooglemapの同じ場所。3本も橋がかかってます。


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今では天馬街道として知られている道南の浦河町と広尾町を結ぶ横断道路も分断されてます。



2019年現在の同じ場所。


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ツーリングライダーが必ず通る三国峠。この地図には記載がありませんが1993年度版のツーリングマップルでさえ「大半がまだダートだが観光バスもハイペースで走る」との記述があります。1985年ならほぼ全線ダートでしょう。このときには峠の北側に大雪ダムがないので大雪湖もありませんね。(調べてみたらダムの完成は1975年なので表記してないだけ?これより南の糠平湖はちゃんとあります。)。初めて北海道行った1993年に通ったときは峠の両側数キロはまだダートでした。1994年に全線舗装されて冬期通行止めから開放されたそうです。



2019年の同じ場所。地図上に大雪湖ができてます


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1985年当時の鉄道路線も凄まじい密度です。1日目のルート沿いだけでも、札幌と新十津川を結ぶ札沼線、留萌と増毛を結ぶ留萌本線、留萌と稚内を結ぶ羽幌線、深川と名寄を結ぶ深名線、稚内と音威子府を結ぶ天北線の5線が


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2日目のルート沿いでも、浜頓別と北見枝幸を結ぶ興浜北線、名寄と興部町を結ぶ名寄本線、雄武町と興部町を結ぶ興浜南線、滝上町と紋別を結ぶ渚滑線、野付牛駅(北見駅)と遠軽を結ぶ湧別線など5線が


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3日目、4日目、最終日のルート沿いでは、中標津と標茶を結ぶ標津線、網走と相生を結ぶ相生線、池田町と北見駅を結ぶ池北線(後のちほく高原鉄道ふるさと銀河線)、白糠と北進を結んでいた白糠線、帯広と十勝三股を結ぶ士幌線、帯広と広尾を結ぶ広尾線(愛国駅と幸福駅のある線)、鵡川町と日高町を結んでいた富内線、岩見沢志文駅と万字炭山駅を結んでいた万字線、岩見沢と幾春別を結んでいた幌内線、豊沼と上砂川を結んでいた歌志内線、伊達紋別と倶知安を結ぶ胆振線、今年廃線になった夕張支線とまあ数えるのが嫌になるほどたくさんの鉄道路線が生きていました。この地図の鉄道路線をなぞると北海道の形になるんですよまじで。

それがこのあとたった5年で、ここに書いた殆どの線が廃線になっていて、1991年版では上に記した廃線たちの中で留萌本線と札沼線と深名線と夕張支線とふるさと銀河線を除いてきれいサッパリ消えています。2019年版では残った深名線、留萌本線の留萌増毛間、札沼線の大学前新十津川間、夕張支線、ふるさと銀河線も消えました。ここ以外では道南の江差線も。時代の趨勢といえほんとに寂しくなりました。いずれ北海道から鉄道は消えるのでは・・・。

ああ、この頃の北海道行っとけばよかった。

*高速道路(青い線)も寂しいですねー。完成してるのは道央自動車道(札幌苫小牧)と札樽自動車道(札幌小樽)のみ。しかもつながってません。


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二兎を追う男

いいですね~ 古地図(笑)

道路の変化の歴史を知るには最高。
私もワラジヤ製の関西と九州の地図帳を持っています。昭和55年版。

北海道はユポ紙の1枚地図しか持たず、最後は捨ててしまったのでありませんが・・

三国峠のダート、懐かしい~
当時はオロフレ峠とかオロロンラインとか、能取岬への道とかもダートでしたね。

by 二兎を追う男 (2019-10-22 22:41) 

MHR

二兎を追う男さんありがとうございます。
初めて北海道行ってから26年、当時は気軽に投稿できるブログもなく、写真や地図などしまい込んだまま見返すこともなく存在をすっかり忘れておりました。「そういや北海道ツーリングの記事って書いてないなー」と引っ張り出したら写真が全然整理されてないので、写ってる場所すらわからず往生しましたわー。当時のツーリングマップル、コンパクトだけど当然使いにくいし字がちっちゃい。現代版まで買ってきたやつ並べると地図ってやつの進歩がわかって楽しいですよねー。
by MHR (2019-10-24 07:23) 

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