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1993年8月9日 ホンダXL250Rで行く初めての北海道ツーリング 道内3日目 富良野>層雲峡 [北海道ツーリング]



道内3日目です。今日は旭川のJTBに行き、帰りのフェリーを予約したいと思います。

テントを撤収し、まずは今ブームのルルールルルーの「北の国から」のオープンセットへ。



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国道を行ってもつまらないので、山沿いを走るダートロードで黒板五郎のうちへ。例の物語で、蛍たちが育った家のレプリカがそのまま残してあります。こんな田舎にこれだけの観光客を呼んだ、あの物語の功績を思い知りました。ただ、これ以降あのテーマソングが頭の中でリフレインするのには参りました。


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富良野を離れ、美瑛町の手前にある深山峠でトイレ休憩。パッチワークの丘で有名な美瑛を走り抜けます。

丘を見渡せる場所から見ると本当に色とりどりのパッチワークのよう。

ここが一番北海道らしいなあ。(とこのときは思ったのですよ。後年に道東行くまでは。)


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遠くに大雪山。今からあそこに向かうわけですが。

その前に旭川市街に赴き、帰りのフェリーをなんとかしないといけません。旭川駅前のJTBでフェリーの空きを調べてもらいました。

「明後日の午前10時の小樽発舞鶴行きなら1台分空いてますね。」

え?明後日?ということはあと2日(最終日は朝10時まで)しか北海道いられないの?

そこは休みが決まってる悲しき会社員。選択肢はないので血の涙を流しながら泣く泣く申し込み、チケットを受け取りました。

ただ携帯電話など一般人が持ってない時代。(しかも当時の携帯は電話とメールしかできなかったし)キャンプ場泊のみのツーリングで情報源もなく、刻々と近づいてくる災難を知る由もなくツーリングに戻ったのでした。

なんとこのとき台風7号が勢力を保ったまま北海道へ向かって着々と移動していたのです。知ってりゃ翌日の宿はキャンプではなくホテル予約したんですがねえ。


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さあこれで帰りの足は確保しました。安心したところでお昼ごはんは旭川ラーメンの有名店、蜂屋さんへ。さすが旭川、暑いです(この日は35度)。しかも店内に冷房はありません。(この頃の北海道では冷房のあるお店が珍しかったです)

無茶苦茶混んでましたがさすが有名店、席も多く回転が良いので程なくして着席。こんな忙しいお店なのに、麺の硬さや汁の濃さなどを聞かれて感心し、出てきたラーメンを汗だくで二人で絶賛しながら食べました。



満足して店を出て、暑い旭川からさっさと離れて、有名な層雲峡を抜けて、北海道最高地点である三国峠を目指すことにしました。通常なら国道39号線を一度北上し、愛別町から南下するだけでいいのですが急ぐ旅じゃなし、弟と相談し、せっかくのオフロード車2台、国道39号線を素直に行くのはつまらないと、当麻町から愛山渓温泉に向かう林道を走り、ショートカットすることにしたのです。


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ところが深い砂利道(北海道の砂利道は凍結深度が深いためかフカフカでズブズブ沈みます)を行けども行けども国道に着きません。ガソリンがリザーブに変わってドキドキし始めた頃行き止まりに。そこには「愛山渓温泉」という山小屋が。すでに午後4時、しかもガソリンがありません。幸い全線下りなので、とりあえずガソリンに余裕のあるアフリカツインを先に行かせて、こっちはエンジンOFFで下っていきました。(今思えばガソリンがある方が後追いですよね。当時はパニクってどうかしてたんですな)ただ舗装路なら問題ないのですが駆動力無しでオフロード走るなんて自殺行為です。しかもちょっと油断するとズブズブ沈む砂利相手ですし。

見通しがよく、こっちが上にいるので、立ち上がる砂煙でアフリカツインのいる場所がわかります。と突然砂煙の移動がやみました。そこへたどり着くとアフリカツインがおねんねしてたので、300kgぐらいあるやつを二人がかりで起こして再起動。

結局往復で約50km、2時間分無駄にして分岐があるのを発見。これを見落としたことが敗因でした。


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そうです、曲がるところを見落とし大雪山旭岳の登山ベース基地まで入り込んでしまったのでした。C点が分岐点でここを左に曲がりさえすれば国道はすぐ目の前だったのです。E点が目的地の層雲峡。D点まで無駄な往復したせいで本来の距離の倍走ったわけでして。

運良く国道に出たところにガソリンスタンドがあり助かりました。9リッターのタンクに8.5リッター入ったのでよくもまあ無事にたどり着いたものだと。

上川町のガススタでガス補給(ヒットポイントもマジックポイントもつきたどり着いた、回復の泉、セーブポイントの神殿に見えました)。240km/8.5リッター、1088円、28.2km/リッター。(ほぼ砂利道)

当時はまだGPSが一般人のものではなく、現在位置を知る方法は、登山やさんが使うコンパスと1枚地図を使った3点測量ぐらいしかなく、当然走り続けるバイクではそんな事できませんでした。私のような方向音痴には分岐点はどっちに行くか運任せの大変冒険的な時代だったのです。なので今のナビに感謝して嬉々として使いこなしてるのは我々の世代に違いないと思うわけであります。


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層雲峡到着。ほんとはあの間違いがなかったらもっと先の糠平湖あたりでキャンプするはずだったんですがねえ。

最初に行った層雲峡キャンプ場は荷運びが200mぐらいあったのでパスし、層雲峡青少年旅行村キャンプ場へ。こっちは駐車場のすぐ横にテントが張れました。入村料2人で720円、テント持ち込み料(3人用まで)が2張りで600円、合計1320円。

食事と風呂をどうしようか弟と相談していると駐車場にマイクロバスが入ってきました。

「かんぽの宿でお風呂とお食事用意できますので行きたい方はお乗りください」

かんぽの宿の風呂は500円。食事は刺身定食で1200円。頼んだときは高いなあと思ったんですが、ここは北海道だということを忘れてました。鯛にイクラにウニ、ホタテやイカそうめん、サーモンなどどれも内地じゃ絶対味わえない美味しさ。いやあこのバス、ほんとに助かりました。

少し照明が明るすぎるのと道路端なのでうるさいことを除けばとってもいいキャンプ場でしたが、隣のテントのアベック(多分このとき知り合って意気投合してどっちかのテントで楽しく語らってたんでしょう)が夜中過ぎてもおしゃべりをやめないのでついつい「ごめんねえ、おじさんたち朝早いんでもうちょっと小さい声でお願いね」とかち込んでしまったことを今でも反省してます。

本日の走行144km。

あー、明日は実質最後の滞在日かあ。しかも台風最接近予定だよ。


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deepredcocktail2

利尻のキャンプ場で、20時過ぎて喋り捲くってた隣のテントに文句言いに出ようとしたが、テントのジッパーに生地が挟まれてて出られないという悲惨なことがありました。それ以来、ファミリーキャンパーが集まるとこへは行かなくなりました。
by deepredcocktail2 (2019-10-28 11:32) 

MHR

deepredcocktail2さんありがとうございます。
北海道ではだいたい夜明けとともに行動を起こすので、夜中まで騒いでる方々を何度締めたくなったことでしょう。といって正々堂々と戦うのは多勢に無勢ではばかられますしねえ。後味悪いし。
by MHR (2019-10-29 01:21) 

vegus168 แทงบอล

どうもありがとう
by vegus168 แทงบอล (2019-11-03 06:38) 

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