ハイゼットS110V・4WDバン車検整備 ATミッション降ろし2日目 少し進展 [H9(97)年ダイハツハイゼットバンS110V]
昨日に引き続き気温が高く作業日和になったので、昨日外れなかったミッション制御用のケーブルコネクター外しに再挑戦。今日は郵便局に行ってから11時スタートです。
まず荷台真ん中にあるバッテリーにアクセスして
昨日忘れてたバッテリーの切り離し。
そして下に潜ってコネクターの切離しのじゃまになるこのプロテクターを2本のボルト(10mm頭XM6X10mm)を抜いて外します。
実は昨日外そうとしていた抜けないコネクター。多分ですがここは外す必要ないみたいです。
なぜなら2個のコネクターはその先のミッション上にあるこのコネクターに合流してるから。なのでこれを外せば目的達成なのでは?。(写真は試行錯誤の末、無事抜けてます)まあ、コネクターの直後にコネクターがあるのもおかしいので多分別の線が入ってるのでしょうから、後でもう一度分離に挑戦しましょう。
ミッション上のコネクターの分離方法はここを押しながら抜く、が正解でした。もちろん固着してるのですんなり抜けはしませんでしたが。コネクターは定期的に抜き差しせんといけませんな。
憂鬱の主因だったこれが抜ければすごい進展です。とりあえず気持ちよく先に進めます。
お次は運転席の変速レバーとつながってるシフトコントロールケーブルをミッションから切り離すため、ミッション側のレバーにシフトケーブルを固定している10mm頭XM6X12mmのフランジつきボルトを抜きます。(写真は抜いたあと。)
ケーブルマウントブラケットをミッションケースに固定しているボルト2本(12mm頭XM8X15mm)を抜きます。
これでシフトケーブルとミッションの切り離しOK。
組付け参考:端面から9mmの位置にボルトのフランジ端が来ること。
今度は運転席のエンジンカバーを開けます。目的地はエンジン後方の丸の中。
左端のスロットルワイヤーを外します。
外すのはオレンジのスロットル連動ワイヤー。左のワイヤーはアクセルペダルと直結しています。ワイヤーのかかってるプーリーがスロットルバルブのシャフト直結で、同軸でオレンジのワイヤーを引っ張る構造。オレンジワイヤーはスロットル開度をミッションに伝える役目です。白矢印の太いシフトケーブルの下に左にあるのと同じようなアジャスターがあるんですが、そっちは接着固定なのでナットを緩めてはいけませんと整備書に注意書きが。通常このワイヤーを調整することで変速する回転数がかわりますが、この車はミッション側に自動調整する仕組みがあるのでこっちはいじってはいけないのです。危うくやっちゃうとこでした。下のようにクランプごと外すが正解です。
スロットルワイヤーホルダーの黄色矢印のボルト2本と、ホルダーを外すのにじゃまになるパイプのホルダーのボルト(オレンジ矢印)1本を外します。
ショートソケットをつけたラチェットがなんとか入りました。ダイハツさん、工具が入るようスペース作っといてよね。
スロットルプーリーの黄色矢印のところからケーブルを抜きます。これでミッションとの切り離しができたのでミッションを下ろせばケーブルがくっついてきます。
さあ勢いづいてきました。でもこういうときはポカをやるので慎重に。
エンジンとミッションの下方をつなぐ補強板、スティフナーを外します。このミッション側のボルト2本と
エンジン側のボルト3本を外します。5本とも同じボルトです(12mm頭XM8X20mm)。(このスティフナーの役目は後日説明します。)
ところがスティフナー本体が引っかかって隙間から抜けません。どうやらこのエンジンマウント左右をつなぐフレームを外す必要があるみたいです。というか、このフレームが変形してるかも。実はここ強度がないのに、何を勘違いしたかジャッキを掛けていたのです。なのでへの字になってる可能性が。外して鈑金しないといけません。
今まで強度のあるサブフレームと勘違いしてここにジャッキ掛けてました。こいつは左右のエンジンマウントが左右に開かないように引っ張っているだけなのです。鉄板が薄いので見事に潰れてます。
結果、それを受けてるエンジンマウントのプレートがひしゃげてます。(ゴムマウントの部分、本来フレームと平行)馬鹿ですねえ。外して板金、塗装し直しだな。
お次は昨日保留しておいたフロントプロペラシャフトの取り外し。取り外しを阻止するフロントデフのサポートを取り外すため、ガレージジャッキでデフを保持してこの5本のボルトを抜きます。(左に見えるのがフロントドライブシャフト)
外れましたー。
プロペラシャフトを抜くとオイルがこぼれてくるので、先に24mm頭のドレンを外して4WDと2WDを切り替えるトランスファーのオイルを抜きます。実は私が手に入れてからトランスファーオイルを抜くのは初めてです。あ、ドレン抜く前にオイルを入れる口、フィラーボルトを先に緩めておくように。オイルを抜いちゃってからボルトが緩まずにオイル入れることができなかったら走行不能になりますからねー。こっちも24mmです。ちなみにここのシールワッシャーは18x24mmで、確かミツビシのドレンワッシャーが使えます。
あら意外ときれい。
でもドレンのマグネットには鉄粉がこんもり。
これで準備完了。邪魔者のなくなったフロント側にプロペラシャフトを抜きます。
オイルシールがあるので結構抵抗があります。
いやあ、オイル抜いといてよかった。結構こぼれます。
ストレートで買ってあったフルードストッパー(外形30mm)で栓をして
フロントプロペラシャフトの摘出成功。サビ落としてシャーシーブラックをスプレー塗装・・・するのは住宅地であるここでは不可能なので、後ろのシャフトと一緒にうちに持って帰ります。
デフのマウントを仮付してジャッキを外します。これで2WDになりました。
ATオイルも抜いておきます。
リアプロペラシャフトのボルト4本(14mm頭XM10X20mm)を取り外し。あ、フルードストッパーもう一個買ってこなくちゃ。ということで外すのは次回全部外れてからだな。
ご覧の通り下回りはサビが結構出てるので、錆転換剤塗った上にトタン用塗料を刷毛塗りですな。
馬鹿なのでうっかりエンジンを掛けないように注意書き。
3時からリサイクルセンター行ってゴミ出しして、そのあと母のお買い物の運転手なので今日はここまで。
丸が今日までに取り外しが終わったもの。
残り作業は、4WD切り替えバキュームホース、スピードメーターケーブル、アースケーブル、ATオイルライン2本、トルコンの切り離し、セルモーター、ミッションマウント。まだ道のり半ばです。
それ以前に17mm頭のミッションの連結ボルト・・・この握力で緩めることができるのか?。
憂鬱の種は決して尽きませんな。
本日の作業時間3.5時間、累計作業時間5時間。
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いや~、凄いですね~
車のエンジン回りの分解なんて、私には恐れ多くて出来ませんが、楽しく拝見しております。
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
by 二兎を追う男 (2020-01-12 02:32)
二兎を追う男さん、あけましておめでとうございます。
S110Vで検索しネットを探してもこの車の記事がないので自分で作ることしました。最終的に全バラできたらいいなあ。
by MHR (2020-01-13 00:19)