腐ってぶかぶかになった台所の床を張り替えよう。その9 [家の補修]
本日はいよいよ床の最上面である杉の無垢板を張り付けていきます。いつもどおりガス台と流し台を井戸の上に移動しておきます。壁は床を張ってから床面から立ち上げます。
記念すべき1枚目。この板は、弟の家の床の張替え用に杉の丸太から製材してもらったもので、計算違いで余ったものです。
これが断面。通常は黄色の面に接着剤を塗ってから下地材に載せ、隠し釘を赤い矢印の方向に打つんですが。
今回使うのは45年前に建築科を卒業した私が見たこともないような釘打ち機。ステープラー(ホッチキス:商品名)の針で有名なMAX製。釘打ち機ではなく、タッカーでもなく、フィニッシュネイラーという分類だそうです。ほんとなんでも持ってるなー弟くん。
これが針、いや、釘か。ホッチキスの針の片足分を打ち込むと考えればいいようです。箱に書いてある薄茶はこの釘の頭の色。通常、床板や壁板の表面の色に合わせます。今回は見えなくなるので何色でも構いませんが。
まさにホッチキスの針なんですが、形状は四角い釘。電動ハンマーでホッチキスのように1個ずつ打ち出されます。すげーなこれ。
釘はここに打ちます。
拡大。
接着剤は、根太と下地材の接着に使ったネダボンド。
継ぎ目がランダムになるように釘で留めていきます。この機械がなければ、頭の小さい隠し釘を1本ずつハンマーで打ち込んでから、最後は先端の細いポンチで頭が沈むまで打ち込まなければいけないので、とても1日では終わらないでしょう。
弟がきちんと測りながら杉の無垢板をカットして1枚ずつ丁寧に設置している間、私は流し台をせっせと燃えるゴミに変身させていました。この一袋が流し台1個分です。
壁や床から剥がしたボロボロのベニヤも、薄く剥がして手で割りながら萌えるゴミへ。いや、燃えるゴミへ。これ見ちゃうと新築時にベニヤ使うのを躊躇しちゃいますねえ。糊が劣化していて簡単に剥がれます。
とここで弟に買い物を頼まれました。ちょうど私も欲しい物があったのでホームセンター「ハードストック」へ。
弟に頼まれたのは、先ほど紹介したMAXの釘とネダボンド。あとちょっとで切れちゃいそうということで急いで行ってきました。それでも往復40km、1.5時間かかりましたが。
私の買い物は、温水パイプに使う断熱材。テープ状のものと発泡スチロールの成形品です。
あとカッターの歯。大きいのと小さいの。
急いで買ってきたので大きい方はサイズを間違えてしまい使えませんでしたが。だって種類が多すぎるんですもの。
この丸い穴が入らないので「なんでー???」となりました。
買ってきたのはこのサイズ用でした。SLM3種類あるのかー。
弟がせっせと床板を張っている間、買い物で必要なものを手に入れた私はボイラーのところへ。
今回気になっていたのがここ。ボイラーから温水が出る部分のパイプです。テープ状の発泡スチロールが巻いてあったのですが風化してボロボロです。まだ氷点下の日がなかったため放置しちゃってましたが、12月になって流石に放っておけなくなりました。
簡単に剥がれました。この銅製のパイプはT字になっていて、奥に行くのが風呂へ行くパイプ、途中分岐して右下に行くのが台所行きです。
買ってきた1mの発泡スチロールの成形品の断熱材をカットして、横の穴をカッターで開けます。
きっちりハマりました。パイプは25mmですが、下のジョイント部分はさらに太いのであとでテープを巻きます。
ビニールテープでがんじがらめ。
上の排水パイプのバルブ部分に発泡スチロールのテープを巻きます。
このあと一番下にもテープを巻きました。手前のパイプはボイラー内の水を抜くための排水パイプなので、断熱は不要です。
しかしいい加減な断熱工事です。ここなんか絆創膏みたいな紙テープですぜ。まあそれを20年以上放置した私も非難される側ですが。明日一旦断熱カバーを剥がして、銅パイプに発泡スチロールのテープを巻いた上でカバーを被せようと思います。
弟の方はあと2列というところまで済んでました。床材を張るとき、板と板の間にはこのようにボール紙を挟んで隙間を作っておかないと、水分を吸って膨らんだときに割れてしまうそうです。多分俺じゃこういうこと思いつきませんねー。定年後に1年間職業訓練校で大工仕事を習ってきただけあります。
排水口に合わせて2枚合わせた状態でホルソーで穴あけします。
お見事。バッチリです。
排水受けが床面より下になったので、明日パイプをカットして継ぎましょう。
この辺はカマドに合わせて切り欠いてあります。
晩御飯を作らないといけないのでここで中断。あと1列半と右奥が残りました。
天然素材なので節があります。しかも抜けてしまいます。何かで埋めないといけません。
夕飯作成開始。昨日より25mm床が上がってますが、何も問題ないようです。
猫の手を貸したい輩が。
流し台は38mm嵩上げしました。これで低すぎるという不満はなくなったようです。
一番の懸念だった温水パイプとの干渉はクリア。流し台の高さはこれで決定です。
石があるため解消できなかったけど、ほんとは無くしたい段差。これにつまずかないよう、もともと踏み外し警告の為張ってあった蛍光テープを移設します。
ここが落差170mmあったライン。きれいに段差がなくなりました。
移動完了。
うーんこの段差、どう処理しようか・・・。
晩御飯はトンテキ。
冷えてきたので断熱材の効果を数値として測ってみましょう。非接触温度計を使います。
まだ断熱材を入れていない流し台の裏。
この表面温度を測ります。
10.8度です。
隣の壁に張った断熱材表面。
12.6度でした。1.8度温かいです。
そして今回の床下断熱の効果を。左が断熱なしの従来の床。右が今回作った床です。
従来の床の表面温度は11.6度でした。
そして今回貼った杉板の表面温度は12.6度でした。1度だけ温かい・・・。微妙だなあ。
その10へ続く。
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リフォーム作業お疲れさまです
無垢材の保護・仕上げ材の選択が大変そうです。塗装とかワックス掛けとか、そんなとこしか思い浮かびませんが
by deepredcocktail2 (2020-12-08 17:12)
deepredcocktail2さんありがとうございます。私はどうせ住民の先は長くないので、素材そのままのほうがいいと思いましたが、弟は杉板は傷つきやすいのでニス塗ったほうがいいと言ってました。できればオイルとか柿渋とかの染み込む系がいいんですが、保護にはならないですよねー。
by MHR (2020-12-09 01:19)