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4年越しのやるやる詐欺に終止符 ギアオイルを消費するKS2のエンジンオーバーホール14日め。認知症確定です。後編。 [89’KAWASAKI KS-ⅡKMX80-A2]

8月15日前編からの続きです。


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右側が終わったので今度は左側です。


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スプロケットのカラーを入れます。


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カラーのエンジン側にはOリングが入っているので交換します。


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モリブデングリスを塗ってOリングを載せます。


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アウトプットシャフトのオイルシールにカラーを押し込みます。


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ニュートラルスイッチを取り付けます。シールワッシャーはドレンと共用です。92065-058。


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12Nmで締め付け。


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付きました。


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で、スプロケットをつけようとしたところで事件が起きました。スプラインにスプロケットを入れて止め輪で固定するんですが・・・。

止め輪を入れる溝が出てきません。

つまりシャフトの出が1mmほど足りない。

うわー、つまり、ミッションのアウトプットシャフトのベアリングがケースの底まで入ってないのかー。

またクランクケースを割らないといけません。つまりまた全バラ。もう認知症確定です。


で、右カバーを外したところで一大決心。

クラッチを外して、ケースを割らずに、キックのアイドラーギアがついているアウトプットシャフトを右から叩こう。1mmぐらいなんとか入るんじゃないか?と。

写真を撮るのすら忘れて、クラッチを外し、チェンジシャフトを外して現れた、アウトプットシャフトのエンジン側端面をハンマーでコツコツと潰さないように叩いたら


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出ました。ギリギリだけど止め輪の溝。


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スプロケットが留まりました。ただしギリギリなので次回スプロケットを交換するとき溝がちゃんと出るかどうかはギャンブルです。スプロケットが0.5mmでも厚いと入りません。まあその時はその時で。

おかげで全バラを免れました。

ただしこのやり方だとケースに圧入されているベアリングの外輪ではなく、ベアリングの内輪を押し込むことになるのでガタが出てしまった可能性があります。まあ走らないとわかりませんが。祈りましょう。

そして、また作業の繰り返し。


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カバーを付けたあと、足元を見ると以下同文。完全に認知症です。もう作業を中止して廃車すべきかも。

と思いながらも、もう何度目かわからない「気をとりなおして」のあと、作業にかかります。


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確認、確認。


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すでにオイルポンプがカバーに付いてるので慎重にピンと切り欠けを合わせます。


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今度こそ右側終了。・・・であってほしい。

左側もある程度つけるもんつけたので、気分を変えるために腰上にかかります。


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シリンダーの一部のあたりの強いところ。傷ではなく触っても凹んではいませんが。


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ピストンと位置を合わせてみても


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特に当たってるような傷はなく。


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ただ、ピストンピンの上にガリキズがあります。


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なのでピストンは虎の子の海外製の新品を使います。これもガスケット同様AR80後期型用です。


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コピー品ですな。タイ当たりの製品か?。一応英国のebayから買いました。


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ピストン、リング、ピストンピン、クリップのセットです。送料込みで7000円ぐらいだったかな。


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まず、セカンドリングのバックアップスプリングをセットします。

2ストロークのピストンにはこのようにリングの位置決めピンがそれぞれの溝の上側に圧入されてます。

あと、ピストンリングが2本しかありません。レーサーだとなんと1本です。つまり4ストロークのようにオイルリングがありません。なぜならピストン下にかき落とす必要のあるオイルがないから。


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このように角度をずらして2個の位置決めピンが。ここにリングの切れ目を合わせなければいけません。


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リングもこのようにピンを避けるように切り欠いてあります。(これは逆さま)

あとKS2はリングがトップ、セカンドで断面形状が違うので注意しないといけません。(トップリングが内側に向かって薄くなるキーストンリングと言う形状、セカンドは長方形断面)ただ今回のセットは厚さが違ってて、逆には入りませんでした。


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セカンドリングをセットします。


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トップリングも切りかけを合わせてセット。


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コンロッドのスモールエンド(ピストン側)に入るローラーベアリングも交換。こいつは純正です。ピストンセットにはついてません。


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グリスを塗って


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えーっ、ピストンピンが薄いよ。(軽いけど・・・保つのか?)


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付属のピストンピンクリップをノーズプライヤーでピストンに押し込みます。これが難しいのなんの。純正はただのC型なのでもっと難しそう。


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コンロッドのビッグエンド(エンジン側)にオイルをまぶします。


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オイルはこいつ。中身はKSから抜いたオートルーブオイルですよ。


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左右の穴からベアリングに給油。ビッグエンドの溝からローラーベアリングにも給油。ピストンも油まみれにします。


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ベースガスケット。どっちが上かわからんかったので何もない方をシリンダー側へ。


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リングの切り欠きをピンに合わせてピストンを押し込むのすごく大変でした。


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クランクを回して引っかかりがないか確認。


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これどっちがエンジン側?。


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Kマーク?。


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ノーマルガスケットを引っ張り出して確認。


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あった、溝はこっち側(ヘッド側)が凹んでる。これに合わせましょう。


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よく見ると純正は右下が長穴だけど社外は全部丸です。意味あるんかいな。


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ここだけ見るとハスラー400のエンジンに見えるわ。腰上がでかいなー。


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とここでミス発覚。クランクケースのブリーザーパイプがついてないじゃん。あと入れしようにもシリンダーフィンが上に被って邪魔してます。


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じゃーん。シリンダーナットまだ締めてませんでした。シリンダーをピストンが抜けないように上に持ち上げ、ブリーザーパイプを差し込みました。怪我の功名ってやつ?。


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締めなかった理由がこれ。ナットを買ってこなくては。M8の12mmのつば付きナット。


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あと発電機つけてリードバルブつけて、キックアームとチェンジペダルつければエンジン本体完成です。

この1日分のブログ書くのに8時間。疲れました。ナット買いに行くため1日休みます。

後編終わり。


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