4年越しのやるやる詐欺に終止符 ギアオイルを消費するKS2のエンジンオーバーホール16日め。「完全に」ふりだしへ。 [89’KAWASAKI KS-ⅡKMX80-A2]
先日、「何度目かの振り出しへ」というタイトルを付けたんだけど、今回それに「完全に」という枕詞をつける羽目になりました。あまりにもヒドイ内容なのでもう公開するのはやめようかとも思いましたが、失敗は失敗として残すのも必要なことだと思ったので恥を忍んで公開します。
では時系列順を無視して起こったことを。
スナップリングが届いたらあとはクランクケースを割って、ミッションが入らない理由を調べて、再々度組み付けるだけだったエンジン。
こんなんなってしまいました。朝の時点では少なくともクランクケースは合わさっておりましたが、夜の時点ではベアリングさえ入っていない完全なベアエンジンとなってしまったのです。
ことの発端はクランクケースを割って
ミッションを引っ張り出したこと。特に組み間違いなどなく。
臓物を引っ張り出して、
懸念だったベアリングの打ち込み代を確認します。
一応このように面まで打ち込んで良しとしていたのですが、これだと反対側に突き出すシャフトの止め輪が入る溝が出てこず、スプロケットがとりつかなかったので、こちら側からシャフトの端を叩いたら溝が出たのですが。
ここからベアリングを叩いても全く入りません。すでにいっぱいまで入ってます。つまり、ミッションが入らない原因はここではありませんでした。
次の怪しいとこはここ。シフトドラムベアリングの抜け防止の金具が引っかかってるんじゃないか疑惑。
ベアリングにシフトドラムを入れて回すと抵抗なく回ります。当たってるところもない。
うーん、原因が掴めません。
ただ、ギアがシフトする様子を見てみると、エンジンが停まっていたらギアが入らないのが当たり前じゃないかという疑惑が。上の写真はニュートラル状態なんですが、左のギアに注目。現在ギアのドグと呼ばれる出っ張り同士が離れています。この状態だとギアは入ってません。
チェンジペダルを搔き上げるとこのようにギアがスライドしてドグ同士が噛み合ってギアがつながるのですが。
静止状態だとこのようにドグ同士がぶつかっていてギアチェンジができないこともあるのです。この場合、クラッチを繋いで車体を前後に揺さぶってやればドグが少しズレて噛み合いギアが入ります。
例えばこれが1速ですが、これが1速ギアとシャフトが噛み合った状態。
これがシャフトとギアの穴がまだ噛み合ってない状態です。この位置にギアがあるといくらチェンジペダルを掻き上げても変速できません。
というわけで、これ以上原因は不明ということで、油を塗りながらひたすら丁寧に組んでいくことにしました。
液体ガスケットを剥がすために、邪魔なクランクを抜きます。
スクレーパーでちまちまと剥がします。
とここで余計なことをやってしまいました。クランクケースを洗わなくっちゃと唐突に思ってしまったのです。
そして先日使ったサンエスの洗浄剤にクランクケースをドブ漬けしたのですが。
何も考えずに、サンドブラストの砂を洗い落とした液を再使用してしまったのです。
勘のいい人、じゃなくてもわかると思いますが、こんな事やったらせっかくの新品ベアリングがジャリジャリになっちまうわけで。もう認知症まっしぐらです。
泣く泣くベアリングを全点再発注しました。
という理由で最初の状態になっちまいました。無駄な時間、それよりも無駄な出費となりました。部品が揃うのが9月1日だそうです。それまで毎日反省会です。
部品が来たら余計なことをしないように、考える間を与えず組み上げないと、また振り出しに戻るかも。
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